家庭用エアコンなどの快適装備、ユーザー目線の使い勝手、スタイリッシュなデザインを追求した、バンテックが誇る“ジャパニーズモーターホーム”ジルシリーズ。なかでも、落ち着きのあるラグジュアリーなインテリアが際立つジル・ノーブルは、優雅にクルマ旅を楽しみたい高感度なユーザーから人気を集めているモデルだ。
オーナーの伊東さんは、もともとバンコンの機動性を駆使して夫婦で登山を楽しんでいたが、さらなる快適性を求めてキャブコンへの乗り替えを決意。今年2月に念願のジル・ノーブルが納車され、現在はバンコン時代よりもさらに充実したキャンピングカーライフを満喫している。今回は、そんなオーナーに、「バンコンからキャブコンに乗り替えた理由」や「ジル・ノーブルを選んだ理由」などについてお話を伺った。
愛車:ジル・ノーブル(バンテック)
キャンピングカー歴:5年(このクルマが2台目)
目次
登山の前乗り車中泊用にバンコンを購入
キャンピングカーを購入したキッカケは?
キャンピングカーは、子供のころからの憧れだったんです。キャンピングカーショーでクルマを見ては、「いつかは欲しいなぁ」と夢見ていました。
それが現実になったキッカケは、登山の前乗り車中泊。夫婦で趣味の登山を楽しんでいて、深夜や明け方に登山口の駐車場で車中泊をする機会が多かったんですが、クルマが軽自動車のN-BOXだったので、車内が狭くて仮眠するのが精いっぱい。それで、登山の際に快適に車中泊ができるように、キャンピングカーの購入を決意しました。
最初に購入したキャンピングカーについて教えてください。
初めてのキャンピングカーは、かーいんてりあ高橋さんのリラックスワゴンです。キャンピングカー購入の条件は、普段使いできることが大前提で、車内は快適に就寝できれば十分。豪華な装備は、必要ありませんでした。
リラックスワゴンを選んだ理由は、ミニバンと同じように普段使いできるハイエース・ワイドミドルのサイズ感と、夫婦2人で使うのにピッタリの内装レイアウト。「このクルマならファーストカーとしても便利に活用できる」と、購入を決めました。
購入後は、登山の前乗り車中泊や観光を目的としたクルマ旅のほか、通勤や買い物など、マルチな用途でクルマをフル活用しました。
バンコンから現在のキャブコンに乗り替えた理由は?
バンコン時代に不満を感じたのは、まず夏の暑さ。夏にエンジンを止めて車中泊するのが暑くてきつかったので、次にキャンピングカーを買うときはエアコンが使えるクルマにしようと思っていました。
あとは、就寝時にいちいちシートからベッドに展開するのが面倒だったこと。オフ会などでキャンプをするようになって荷物が増え、車内で寝るスペースを確保するのが難しくなったことも、バンコンからキャブコンに乗り替えた大きな理由ですね。
息子がクルマを買ったので、それを家族で共有すればキャンピングカー1台ですべての用途をこなす必要がなく、完全なレジャーカーとして使える。それも、キャブコン乗り替えの後押しになりました。
充実の装備とリアダブルベッドが購入の決め手
現在の愛車ジル・ノーブルを選んだ理由を教えてください。
暑さが苦手なので、家庭用エアコンが標準装備されていることが大前提でした。ジル・ノーブルのエアコンは、最後尾に前向きで搭載されているので、室内全体を効率よく冷やせるし、リアベッドのカーテンを閉めれば涼しさ抜群の寝室になる。それが、購入の決め手になりました。
常設リアダブルベッドを装備した、夫婦2人旅で使いやすい内装レイアウトも、魅力を感じた部分です。家庭用エアコンやトリプルサブバッテリー、1500Wサイン波インバーター、FFヒーターなど、必要な装備がすべて標準化されていて、シンプルな装備のクルマにオプションを満載するより結果的に安上がりなのもポイントでした。
お気に入りは、家庭用エアコンと広いカーゴ
愛車のお気に入りの点を教えてください。
ボディサイズが大きいので、オプションで装着したアラウンドビューモニターが役立っています。バンコンからの乗り替えでも不安なく運転できるので、付けてよかった装備ですね。あとは、トリプルサブバッテリーでクーラー(家庭用エアコン)を稼働できるのが最高です。冷蔵庫もバンコン時代の40Lから倍の容量の90Lになったし、快適性は文句なしです。
リアに独立した広いカーゴルームがあるのも、お気に入りのポイントですね。キャンプ道具などを大量に積んでも室内空間を圧迫することはないし、外から荷物の積み下ろしもラクにできます。
キャンプ中に冷えた飲み物をすぐ取り出せるように、カーゴの左側にポータブル冷蔵庫を置いているのもこだわりです。ポータブル冷蔵庫の電源は、カーゴ内に設置したシガーソケットから供給しています。
バンコンからキャブコンへの乗り替えは大成功!?
バンコンからキャブコンに乗り替えて、本当に満足しています。何といっても、キャブコンの居住性は最高です!「寝る」「食べる」「積む」という要素をすべて独立して行えるので、居住空間にゆとりができて、車内で過ごす時間が今まで以上に有意義になりました。
実は最近、自宅のエコキュート(電気給湯器)が故障してしまったんですが、ジル・ノーブルの温水シャワーを使って問題なく乗り切ることができました。「キャンピングカーがあれば災害時も安心」とよく言いますが、万が一の際のキャンピングカーの有用性を身をもって体験しました。
ほかにこだわった装備などはありますか?
トラックベースのキャブコンなので、強化ショックアブソーバー、スタビライザー、タイヤ&ホイールで足回りをトータルチューニングしました。走りはバンコンと比べれば安定性に欠けますが、要は慣れだと思います。バンコン時代よりもスピードを落として慎重に運転するようにしていますが、今のところとくに大きな不満を感じることはないですね。
より充実したキャンピングカーライフを満喫
愛車をどのような用途で活用していますか?
バンコン時代に知り合ったキャンピングカー仲間と、オフ会やグループキャンプを楽しんでいます。ジル・ノーブルが納車されたのが今年の2月なので、コロナの影響でなかなかお出かけできませんでしたが、外出自粛が解除されてからキャンピングカーで念願の北海道旅行に行ってきました。
神奈川の自宅から青森県の大間まで自走して、津軽海峡フェリーで函館へ。函館、積丹半島、小樽、札幌、旭川、富良野、美瑛などを回る8泊のクルマ旅でしたが、どんな場所でも「完全なプライベート空間」を確保できるキャンピングカーのおかげで、3密を避けながら安心して旅を楽しむことができました。
これからどんな楽しみ方をしていきたいですか?
やっぱり、いつかは日本1周の旅をしてみたいですね。あとは、北海道を長期でのんびりと旅してみたい。登山にも行きたいし、キャンピングカー仲間とのオフ会も楽しみたい。最高の相棒ジル・ノーブルと一緒に、これからも楽しいことをたくさん経験していきたいです。
ZiL Noble(ジル・ノーブル)諸元
- ベース車両
- トヨタカムロード
- エンジン
- 2Lガソリン/3Lディーゼル
- 駆動方式
- 2WD/4WD(4WDはディーゼルのみ)
- 車体寸法
- 全長5,160mm/全幅2,110mm(サイドオーニング含)/全高2,940mm
- 定員
- 乗車定員7名or6名/就寝定員4名
- 価格
- ¥7,942,000~(税込)