世界で活躍する日本のキャンピングカー

キャンピングカー紹介
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日本のキャンピングカーはその性能の高さから世界で活躍しています。今回インド向けにVIP用車両が作られていると聞き取材しました。

製作しているのはキャンピングカービルダーとして有名なRVランド(茨城県)。バスコン ランドコースターを長年製造しており、技術力に定評があります。

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日本のキャンピングカーが選ばれる理由

キャンピングカーの本場はアメリカとヨーロッパ。しかし日本のキャンピングカービルダーにはときどきオーダーメイドの依頼が寄せられます。
その理由はベース車両の日本車への信頼。自己完結出来る電装システム。仕上げ精度の高さなどが上げられます。

特にキャンピングカーの自己完結度は欧米に比べ大変高いものになっています。欧米ではキャンピングカーを受け入れるキャンプ場やRVパークが発達し、キャンピングカーの電源は外部電源を接続して使用するのが一般的であり、キャンピングカーの電装システムはそのように設計されています。

それに対して日本のキャンピングカーは外部電源が取れない時には取れないなりに、大容量の電気が使える工夫をしています。つまり他に頼れない環境でもキャンピングカーは自立して威力を発揮する自己完結性が高くなっています。
これは周辺の環境が整っていない国では大いに役立ちます。
今回のクルマはインドへの輸出。日本のキャンピングカー技術が大いに発揮できそうです。

キャンピングカー技術を投入したVIPカー

それではクルマを見てみましょう。
キャンピングカービルダーで製作していますが、これはキャンピングカーのカテゴリではなくVIPカーです。
VIPカーにキャンピングカーのノウハウを注ぎ込むとここまで出来るという仕上がりです。

快適に過ごせるマスターズチェア
快適に過ごせるマスターズチェア
VIPカーだから仕切られている運転席と居住空間
VIPカーだから仕切られている運転席と居住空間
マスターズチェアと助手席の間。この窓から会話や飲み物のサービスが受けられるのでしょうか
マスターズチェアと助手席の間。この窓から会話や飲み物のサービスが受けられるのでしょうか
チェア横の快適なベッドで仮眠出来ます
チェア横の快適なベッドで仮眠出来ます
このサーキュレーターはインドで活躍しそうです
このサーキュレーターはインドで活躍しそうです
オーナーの居室とリビングスペース。ホテルのスイートルームのような仕様です
前部はオーナーの居室、後部はリビングスペース。ホテルのスイートルームのような仕様です
打つ合わせにも使える後部のリビング
打ち合わせにも使える後部のリビング
もちろんルームエアコンを装備
もちろんルームエアコンを装備
外部電源が使えないときにはトリプルソーラーパネルで電源を補充
外部電源が使えないときにはトリプルソーラーパネルで電源を補充

信頼される日本の技術

過酷な環境下ではまず必要とされるのはクルマが故障しないこと。故障すると次の町までが遠く、命にかかわることもあります。この点日本のベース車両には長年培った信頼が寄せられます。

そして自立可能な電源コントロール。キャンピングカーは電気があることで、普段の生活と変わらない環境を提供します。日本では外部電源施設の不足から、ソーラーパネルやサブバッテリーで電気を自立して賄う工夫が早くから開発されていました。この技術は環境が整わない国々でも大変重宝される技術になっています。

VIPカーも変わる?!

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このクルマを見ると、VIPカーに必要とされる装備とキャンピングカーについている装備が非常に似ていることがわかります。

現在VIPカーとして利用されているのは高級ミニバンに快適なシートを取り付けた広々空間ですが、打ち合わせルームを備えたツールーム仕様は考えも及ばない世界でしょう。
キャンピングカー作りのノウハウを活かせば、今までにないVIPカーが生まれそうです。RVランドでは受注生産も受け付けているとのこと。今までにないクルマをキャンピングカーのノウハウで作るのも面白そうです。

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