専門家が選んだ世界に1台のハイラックスキャンピングカー!

キャンピングカー紹介
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専門家が選んだ世界に1台のハイラックスキャンピングカー!

4月下旬に3代目の愛車新型ハイラックスのトラキャンに乗り替え、至福のキャンピングカーライフを満喫している。

キャブコンからトラキャンという“異色の乗り替え”を決意した理由は、以前の記事ライフステージによって移り変わる最適なキャンピングカーのカタチで紹介したとおり。子供の成長とともにキャンピングカーに求めるものが変化したため、居住性重視のキャブコンから、クルマとしての性能、スタイル、2WAYで使える利便性が魅力のトラキャンへと乗り替えた。

山梨のトラキャン専門店M.Y.Sミスティックにオーダーしたキャンパーシェルは、新型ハイラックス専用シェルJキャビンHNをベースに、オプションにはないオリジナルカスタムを20カ所以上詰め込んだ、“世界に1台のスペシャル仕様”。今回は、これまでのキャンピングカーライフの集大成とも言える“新たな相棒”について、詳しく紹介する。

最大の魅力はクールな“北米スタイル”!

JキャビンHNのリアビュー

トラキャンに乗り替えた大きな理由は、ほかのキャンピングカーとは一線を画すスタイルのカッコよさ。もともとトラキャンは、ピックアップトラックが文化として根付いている北米をメインとしたキャンピングカーのカテゴリー。単にトラックの荷台に居住空間を載せればいいというワケではなく、最大の魅力は、その「アメリカンスタイル」にある。

JキャビンHNのリアビュー

M.Y.Sミスティックの新型ハイラックス専用シェルJキャビンHNは、機能性はもちろん、見た目のカッコよさもパーフェクト! アルミサイディングの外壁で構成された北米スタイルのエクステリアは、まさに、本場アメリカのトラックキャンパーを知り尽くした“トラキャン専門店”の面目躍如だ。

JキャビンHNのサイドビュー

フロントウインドーの角度に合わせたシャープなバンク形状、ルーフエンドのダックテールデザインなど、もともとスタイリッシュな意匠がウリのJキャビンHNだが、筆者の愛車は、そこからさらにオリジナルカスタムを追加している。まずは、ストライプをゴールド・シルバー・ブラウンの標準カラーから、ハイラックスのボディと同色のダークブルーマイカ・シルバー・ブラックに変更して、ベース車両とシェルの一体感を演出! USテイスト漂う5連LEDフロントマーカーや、日本では希少なブラックカラーの電動ジャッキなどで、ほかとは違うオリジナリティを追求した。

“世界に1台”のインテリアコーディネート

JキャビンHNの内装

インテリアにも、数えきれないほどのこだわりが詰め込まれている。最大のポイントは、標準の内装とはまったく異なる“自分仕様”のコーディネート。壁紙は山小屋風のウッド調、家具色はウッド感の強い赤茶木目、シート&ベッド生地はアンティークな風合いのPVCレザー、天板&テーブルはホワイトの板張り風……。住宅内装材のカタログからすべての素材を品番指定して、理想のインテリアに仕上げてもらった。

JキャビンHNのバンクベッド

展開作業の必要がない広大なバンクベッドは、トラキャンの大きな魅力! 1920×1770mmの広大なスペースには大人3名がゆったりと就寝でき、天井の高さがあるのでダイネット+αの居住空間としても活用できる。ベッドの位置が低いためキャブコンのようにハシゴを使う必要がなく、ダイネットシートからそのまま移動できるのも便利だ。

JキャビンHNのキッチン

リアエントランスを入って左手には、キッチンスペースが確保されている。キャブコン時代とほぼ同サイズのキッチンカウンターには蓋付きシンクが埋め込まれ、上部にはレンジフードを完備。右手に折り畳み式の調理台も備わり、快適に自炊できる空間を作り上げている。

65L冷蔵庫

エントランス右手の大型キャビネットには、冷蔵庫をインストール。オプション設定された冷蔵庫の容量は40Lだが、キャブコン時代と同容量の65L冷蔵庫を特別に装備してもらい、それに合わせてキャビネットもワンオフのレイアウトとした。

キャブコンと同等の快適性を追求!

キャンパーシェルでとくにこだわったのは、「可能な限り、快適性・装備をキャブコン時代と同等にする」こと! バンコン、キャブコンで1000泊以上のキャンプ・車中泊をした経験を基に、見えない部分にもしっかりとこだわりを注入した。

JキャビンHNのアクリル窓

すべての窓は、標準仕様のガラス窓から断熱性に優れたアクリル2重窓に変更されている。面積の大きなバンク前部にアクリル窓をダブルでセットして、効果的な換気と採光性を両立させたのもポイント。アルミフレームと壁の内部に遮熱・断熱塗料「ガイナ」を施工するなど、見えない部分にも徹底的にこだわった。

天窓(ルーフウインドー)

バンクベッドの天井には、大きな天窓(ルーフウインドー)を装備! 特注のため、取り付けにはフレーム自体の大がかりな加工が必要となるが、この天窓のおかげで天井高がアップして、大人がバンクベッドにあぐらをかいて座れるようになる。ほかにも、「室内の換気効率と採光性が大幅に向上する」「バンクベッドで横になって星空を眺められる」「天窓からシェルの屋根に上がれる」など、メリットは数多い。

トラキャンでキャンプライフを満喫

トラキャンライフ

トラキャンが完成してから、今まで以上にファミリーキャンプが楽しくなった。先日家族と一緒に訪問したのは、千葉県大多喜町の山あいにあるニートRV直営の「宇筒原オートキャンプ場」。1993年に廃校となった西畑小学校宇筒原分校をオートキャンプ場へとリノベーションした、ノスタルジックな雰囲気が魅力のフィールドだ。

キャンパーシェルの分離

大型のアメリカンモーターホームも入れるようにサイトが広くとられているので、ハイラックスの荷台からキャンパーシェルを降ろして設営することにした。電動ジャッキのおかげで、作業時間は7分程度。キャンプ場でシェルを降ろす使い方はトラキャン乗りの間でも珍しいようだが、筆者的にはクルマと居住部分を切り離して使えるこのスタイルがとても気に入っている。荷台とシェルの位置が一発で決まれば、積載にかかる時間も15~20分程度。テントの設営や撤収に比べれば、シェルの脱着の方が圧倒的にラクだ。

宇筒原オートキャンプ場の旧校舎内

ノスタルジックな雰囲気が漂う講堂は、キャンパー専用の多目的ホールとして利用されている。卓球台が完備されているので、この日のためにラケットとボールを用意して家族で卓球を楽しんだ。

キャンプ場での岩田ファミリー

アウトドア料理も、キャンプの楽しみのひとつ。裏山で採ったタケノコを揚げて食べたり、バーベキューをしたり、大人も子供も美味しい料理をお腹いっぱい堪能した。

岩田ファミリーとJキャビンHN

こうしてスタートした、我が家のキャンピングカーライフ第3章。バンコン、キャブコンと違い、トラキャンは未知のカテゴリーなので、何もかもが新鮮で楽しい! 新しい相棒のトラキャンと一緒に、これからも家族で最高のキャンピングカーライフを満喫します!

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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