トレイルワークスのクオリティをそのまま小型キャンピングトレーラーへ

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トレイルワークスのクオリティをそのまま小型キャンピングトレーラーへ

国内でもキャンピングトレーラーの人気が高まっているようです。自走式キャンピングカーに乗ることへ抵抗を感じたり、今乗っている乗用車に乗り続けたい人にとって、キャンピングトレーラーは魅力的な存在です。

普段の生活はそのままで、使いたい時だけ、クルマに接続して部屋を持ち運ぶ。そんな新鮮な感覚を楽しんでいるオーナーが多いのも事実です。

しかし、トレーラーは保管する場所が必要です。そこで、注目されているのが、コンパクトなキャンピングトレーラー。設備も充実していて、コンパクトサイズならではの使い方もあります。

今回はそんなコンパクトながら、特別な空間を作り出したトレイルワークスミニに注目してみたいと思います。

2×3mの空間にキャンピングカーのレイアウトを展開

トレイルワークスミニの室内

キャンピングカービルダー、ケイワークスの展開しているトレイルワークスは、国産のキャンピングトレーラーで、こだわりのデザインと機能性で注目されているモデルです。

インテリアはモダンデザインで落ち着いた雰囲気。さまざまなタイプで展開していますが、コンパクトサイズのキャンピングトレーラーはこのトレイルワークスミニになります。

ミニにもバリエーションがあり、リアに大きなゲートが取り付けられたモデルがありましたが、今回、フロント側エントランスのモデルが登場しました。

トレイルワークスミニのフロント側エントランス

フロント側のエントランスを入ると、正面にベンチ、エントランス横にキッチン、そして、奥にベッドがレイアウトされています。

キャビンのサイズは約2×3mしかないのですが、実際の数値以上に広さを感じるレイアウトです。奥まで抜けのあるスペースが広がり、明るい室内、落ち着いた家具、すべてのコントラストが気持ちいいくらいに調和しています。

3面のアクリルウインドーからは外の光が差し込み、天井にもたくさんのLEDライトが埋め込まれていて、室内は非常に明るくなっています。

トレイルワークスミニのキッチンエリア

キッチンエリアはコンパクトにまとめられ、冷蔵庫や電子レンジが収められていました。エントランス側の冷蔵庫は、外からも、中からも、ドリンクなどを取り出しやすい位置にあります。電子レンジはシンクの真下にあって、リビングのベンチソファからもアプローチしやすい場所に設置されていました。

リビングルームとしての機能性を詰め込んだトレーラー

トレイルワークスミニのフロント側

エントランスを入って、フロント側の壁は外装の湾曲した部分に合わせて、少しだけくぼんだ空間になります。そこには大きなキャビネットが設置されていました。カウンタートップにはTVなどが置けるスペースがあって、一般的な住宅のリビングにあるサイドボードのような使い方ができます。

上の写真のように、リアのベッド側からフロントを眺めると、ホテルのような空間が目に飛び込んできます。落ち着いた雰囲気でいやされる空間です。

オプションの家庭用エアコン

オプションで家庭用エアコンを取り付けることもできます。ボディはしっかりと断熱処理されているので、エアコンの効きも良いはずです。

室外機はトレーラーの前面、けん引用のフレームが伸びている場所に設置されているので、スペースも取りません。

各種スイッチ

フロント側のキャビネット上部に各種スイッチがまとめられていました。トレイルワークスミニはリチウムイオンサブバッテリー100Ahが標準装備されています。オプションでリチウムイオンバッテリー170Ahを積み込んだり、ソーラーパネル176Wを取り付け、電源システムを強化することも可能です。

外部充電もできるので、サブバッテリーと合わせて、完全に独立したシェルターとして利用できる点にも注目です。レジャー用だけでなく、防災対策のワンルームとして考えてもいいでしょう。

キャンピングトレーラーの驚くべき収納力

トレイルワークスミニのベッド

レイアウトは、キャビネット、ソファ、キッチン、ベッドというシンプルな構成ですが、ボディサイズが小さいことで、収納スペースに不安を感じる人もいるかもしれません。

でも、キャンピングトレーラーはエンジンなどが載っていないので、実はスペースに余裕があるのです。

リアのベッド下はそのまま空間になっていて、大きなラゲッジスペースとして利用できます。ボディ側にトビラが付いていて、外からこのスペースにアプローチすることも可能。もし、リアベッドを使わないのであれば、ベッドマットを取り外して、高さのある荷物を収納することもできます。

キャビネット内部の収納スペース

フロント側のキャビネット内部も、収納スペースとして利用できます。内部は木材の一部がくり抜かれた軽量設計になっているのが分かります。

エントランス横なので、シューズ収納に使っても良いでしょう。エントランス部分に大きな収納があると、外部充電ケーブルや外で使うモノをしまっておくのも便利です。

使う人の行動パターンを考えて、キャビネットや収納スペースがうまくレイアウトされているのが分かります。

ベンチシート下収納

ベンチシートの下もすべてスペースとして利用できるようになっていました。一般的なシート下収納では、上から荷物を取り出す形になるのですが、フロント側がオープンスタイルになっているので、荷物の出し入れも簡単。荷物を取り出すために、誰かが立ち上がる必要もありません。

よく見てみると、フロント側の壁が少し立ち上がって、荷物がこぼれ出さないように設計されています。また、横の壁部分も穴が空いていて、前後に空間がつながっているので、長いアイテムを収納できるようになっているのも特徴です。釣竿などをそのままこのスペースに仕舞い込んだり、スノーボードなどを入れておけます。

トレイルワークスミニは上位機種同様の上質な家具が使われていて、落ち着いた雰囲気のインテリア空間となっています。コンパクトなボディサイズなので、この特別な空間をいろいろな場所に持っていけるのはポイントが高いです。

コンパクトゆえに、自宅のちょっとした空きスペースに置いておくことも可能です。断熱効果も高いボディでエアコンなどの装備も追加できることから、いざという時の避難場所であったり、自宅にもう一つのリビングルームを作るなど、いろいろな用途でも使えます。

デザイン性、機能性などを十分に備えたトレイルワークスミニは、コンパクトなキャンピングトレーラーの魅力を十分に感じることができるモデルといえるでしょう。

TRAIL WORKS mini諸元

車体サイズ
全長4,300mm/全幅1,934mm/全高2,465mm
就寝定員
2人
車両重量
750kg
車両本体価格
¥3,980,000〜
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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