静岡県駿東郡長泉町でキャンピングカーを販売するミシマダイハツから、オリジナルの軽キャンピングカーが発売されました。
そこには軽キャンパーからバスコンまで、13年にわってキャンピングカーを多数販売してきた同社のノウハウが詰まっています。
扉を開けるとひのきのいい香りが漂ってくるQuokka(クオッカ)を見てみましょう。
ユニークなベース車両
軽キャンパーに使うベース車両は限られていますが、クオッカはダイハツのパネルバンをベースに使うというユニークな発想で作られています。オプションのデカールを貼って、ルーフキャリアを付けた外観はすでに個性を放っています。
パネルバンを使うメリットは、メーカーが設計した車体を使っているので安全性や耐久性に安心感があることです。外観的にはキャンピングカーのカテゴリではキャブコンのように見えますが、扉が3方向に開くのでキャンピングカーとして大変使いやすい設計です。
富士ひのきを使ったログハウス風の内装
富士周辺で育った「富士ひのき」を内装全てに使っていることも特筆出来ます。扉を開けた瞬間飛び込んで来るログハウスの雰囲気は、非日常感と癒しを与えてくれます。ここに天然木の香りが漂ってくるのでクルマの中にいることを忘れてしまいます。
テーブルや棚、収納、トランスフォーメーションボックスも全て富士ひのきで作られているので、室内全体に統一した世界観が流れています。
ニーズを把握したオプション装備
最近の軽キャンパーは電気系の装備を充実させる人が増えています。このニーズをしっかり把握して設計していため、冷蔵庫や電子レンジといったスペースが必要なオプションを付ける場合もスッキリと収まるように設計されています。
コンビニのお弁当が充実していることから、電子レンジがあると車内での食事のレパートリーが大幅に広がります。しかし、電子レンジを気軽に使う為には十分な電源も必要になります。クオッカには100Aリチウムイオンサブバッテリーを選択出来るようになっていて、電源の不安も解消できるように作られています。
ここまでくるとエアコンは? と聞きたくなりますね。実はこれも計画中とのこと。車載出来る小型のエアコンが最近発売されていますが、効果を発揮するためには車外へ排熱する必要があります。ここにも秘策があり、パネルバンの特性を活かして簡単に排熱出来る道を付けるそうで、来年の夏が楽しみです。
主なオプション装備:FFヒーター(2か所の吹き出し口)、1500Wサイン波インバーター、16L冷蔵庫、電子レンジ、ソーラーパネルなど
キャンピングカーを知っているから出来た設計
ミシマダイハツの内村社長はキャンピングカー歴30年以上という超ベテラン。バンテックのテラをはじめ、数々のキャンピングカーに乗り継いでいます。13年前、キャンピングカーを取り扱うようになったのも、もともとは好きだったキャンピングカーを扱いたいという想いが原点になっています。
クオッカの設計には至るところに内村社長の経験が活かされており、キャンピングカーの販売で得たお客様のニーズが活かされています。ここからさらに磨きがかかるクオッカの動向が楽しみです。
Quokka(クオッカ)諸元
- ベース車両
- ダイハツ ハイゼットトラック パネルバン
- 寸法(mm)
- 全長3,390mm/全幅1,470/全高1,940mm
- 定員
- 乗車定員2名/就寝定員2名
- 価格
- ¥1,999,000(税別)~