第二回 ペットを旅に連れ出すには

キャンピングカーとペット

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楽しい旅行のはずが、乗り物酔いが心配で憂鬱…。実は乗り物酔いは、動物にもあるのです。そもそも、ペットを車旅に連れ出すこと自体、彼らにとってはストレスです。

普段とは違う環境。
音や振動。

彼らにとっては、不安要素がいっぱいです。
動物の種類にもよりますが、普段から近所への買い物や獣医通いなどで車に慣れている子でも、長時間移動となると車酔いをしたり、ぐったりくたびれたり。食欲不振になって水分さえ取ってくれない、なんていうこともあります。

以前、ペット雑誌の取材で獣医さんにお話をうかがったことがあります。 それによれば、

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まず車・キャンピングカーに慣らす

まずキャンピングカーに慣れてもらいましょう。
  動かさずに、車内でしばらく一緒に過ごし、場所に慣らす。
また、車特有のにおいは人間の子供でも車酔いの原因になるといいます。
天然成分の消臭剤などを使って臭いを和らげるのも効果的とか。ただし、動物の嗅覚は人間の何倍も敏感です。芳香剤など使うと逆効果になることもあるので避けましょう。 一緒の空間で遊んであげたり、一緒に昼寝したり。リラックスした時間を過ごすことです。また、もしもお気に入りの毛布や布団、おもちゃなど、本人(?)のにおいのついたものがあれば、持ち込んでおくと安心するでしょう。

できれば、幼いころから習慣づける

人間でもそうですが、それこそ物心がつかないうちから習慣になっていれば、ストレスに感じなかったり「当たり前」になってくれる場合もあります。もちろん、目も開かないような子猫・子犬では外出そのものが無理な場合もありますので、程度問題ではありますが、遊び盛り、好奇心旺盛なころから連れ出すのは効果的です。

少しずつ距離をのばす

いきなり遠出はしないこと。普段使いできるサイズの車なら、買い物に連れて行く。獣医さんまで。近所の公園まで…など、近距離でも車に乗る機会を増やして慣らしてゆきます。様子を見て、うまくいきそうなら、近場の一泊…など、ごく短い旅に同行して、車の中での寝泊りに挑戦してみましょう。

居場所を確保する

安全の面からも、しっかり固定したケージに入れるのが基本ですが、どうしてもダメな場合は必ずハーネスと安全ベルトを着用しましょう。万一の事故に備えるという意味では、チャイルドシートと変わりません。また、旅行中も、安心してくつろげる場所を確保してあげましょう。お気に入りのベッドや、いざとなったら逃げこめるちょっとしたスペースを作ってあげると、安心です。

また、以前、ドッグトレーナーさんに伺ったところによれば、

お出掛け専用グッズを用意&慣らす

 獣医に通院するときに使うケージ=嫌な思い出。という子もいます。そんな子には「お出かけ専用ケージ」を用意するのが有効だとか。このケージ(や、リード)に入ると、おいしいものがもらえる、飼い主さんが一緒にいて、遊んでくれる…など、いい思いができるらしい、と覚えてくれればこっちのもの。お出掛け専用のケージやおもちゃを用意して、それに慣らすようにするなど、お出掛けが楽しくなる工夫をしてあげましょう。

 いかがでしょうか。
動物の種類はもちろん、年齢や個体差、その子の性格によるところも大きいのが実情です。何しろ言葉は通じないし、ああもあろうか、こうもあろうかと予想するしかないのですが、それでも、彼らのことを一番よく知っているのは、飼い主さん自身のはず。

そうそう、大前提として、各種の予防接種や基本的なしつけは済ませておくことも、どうか忘れずに。

WRITER PROFILE
渡部竜生
渡部竜生(わたなべ・たつお)

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫7匹とヨメさんひとり

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