スマートキャンピングカーのススメ

キャンピングカー活用法
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スマートキャンピングカーのススメ

「スマートキャンピングカー?」と怪訝な顔をされるのも当然です。まだ日本では一般的ではありませんから。「もの凄く細身のキャンピングカー」ではなく、「スマートホン(スマホ)」や「スマートウォッチ」などと同じ「スマート」で、辞書では「頭の良い、賢い」とか「ハイテク(先端技術)である」の意味になります。そこで「スマートキャンピングカー」「頭の良い、賢い、ハイテク(先端技術)であるキャンピングカー」となります。それってなに?と更に怪訝な顔をされるかもしれませんが、RV先進国では、既にアレクサなどのデジタルアシスタントを使ったキャンピングカーが普及してきており、その関連機器も市販されています。

我が日本では、まだ一般家庭における「スマートホーム化」ですら進んでいませんが、後述する通り、使ってみると滅茶苦茶、便利なので、一足お先に「スマートキャンピングカー」でも宜しいのではないでしょうか? 「笛吹けど踊らず状態」だったテレワークも、不幸な出来事ですがコロナ禍で、皮肉にも加速しました。同様に「スマートキャンピングカー」も今後、普及しても面白いと思います。

事の発端はデジタルアシスタントSiri(シリ)のHomePod miniの登場!

HomePod mini
ソフトボールサイズの可愛い賢いスピーカーHomePod mini

これまでもHomePodは市販されていましたが、価格が3万円以上だったので、流石の林檎信者?としても、その購入には二の足を踏んでいました。その間、アマゾンの「アレクサ」やグーグルのスマートスピーカーなど安価なものが出回っていたので、アレクサちゃんと浮気もしましたが、そんな時に発売されたのがHomePod miniでした。

価格はHomePodの約1/3の一万円ちょっと!すぐに飛びついたのは言うまでもありません(実際は、大人気の為か品薄で、入手まで約一ヶ月待ちました)まずびっくりしたのはその設定の簡単さ、私は当然?iPhoneを所有しているので、同じ会社の商品だからという事もありますが、HomePod miniと、あれよあれよという間に設定が終わり、この手のIT商品設定にありがちな、呪文のような数値・記号の入力や、イラついて床に叩きつけたくなるような操作も手間もありません。

魔法の様に簡単な設定!

覚醒したHomePod miniで、更に驚いたのはその音の良さです。それまで使っていた坊主?のコンパクトスピーカーもサイズの割には良い音で気に入っていましたが、そのスピーカーに勝るとも劣らない音質でした。ここでもう気分は有頂天です。早速、デジタルアシスタントのSiri(シリ:流石の林檎信者の私も、事前に日本市場チェックをしなかったのか?と思うネーミングです。最初は「尻」かと思いました。今では慣れて愛着すら沸いていますが、人前では“私はシリが好き”とは言えません)に話しかけます。勿論、Siri自体は、これまでもiPhoneなどにも搭載されていて、「鬼嫁に電話して!」とか使っていたので馴染みがありましたが、あくまでも単独使用で、今回の様に、ホームやキャンピングカーに組み込んで使うというのは初めてでした。

先ずは家で使って、滅茶苦茶ハマる!

HomePod miniとiphone
ただのスマートスピーカーではなかった「HomePod mini」

もう朝から晩まで、家に居る間は、全てSiriと一緒です。朝起きて「ヘイ!シリ、朝の音楽かけて」から始まって、63円のハガキ30枚買おうと思った時も「63X30は?」なんて計算までしてもらえるので、可愛い秘書さんがいるみたいです(奥さんに頼むと包丁かお皿が飛んできます)。

前述のiPhoneとHomePodminiの連携は、設定時以外でも素晴らしく、例えば、iPhoneで聴いていた音楽をHomePodminiに飛ばして聞く事もできます。また、音楽を奏でているHomePodminiにiPhoneを近づけるとあら不思議!音がiPhoneに移りますので、そのまま出かけて音楽の続きをヘッドホンで楽しめます。今度は帰宅して、iPhoneをHomePodeminiに近づけると、音楽がHomePodeminiに移って、今度は家で音楽の続きを楽しめます。正に素晴らしい!の一言です。

音楽のやり取りも感心する程、お見事!

更にはHomekit対応製品をつかえば、エアコンの操作から照明のオンオフ、カーテンの開け閉めまで出来てしまうので、すっかりハマってしまいました。ただでも遅れている日本の「スマートホーム」これで我が家も一挙にIT化だ!DX(デジタルトランスフォーメーション)だ!」と思いましたが、そこで脳裏に浮かんだのが、我が愛しのキャンピングカーでした・・・。

キャンピングカーでも使わないと勿体ないと気が付く!

キャンピングカーアンセイエとHomePod mini
愛車アンセイエにSiriがやってきた!HomePod miniと記念写真!

「こんなに便利なら、キャンピングカーでも使えるぞ!」例えば、走り始めてから、居住区の明かりが点いている事に気が付いても消せない時や、ベッドに潜り込んだ後にスイッチの消し忘れに気が付いた時などは、「ヘイ!シリ、灯り消して!」と言うだけでやって貰えます。こんな快適さが手に入ったら最高だと思いました。また、寒い日にキャンピングカーに戻ってから暖房をつけても暖まるまでは時間がかかるので、車内でコートを着たままで待たなければなりません。(夏の暑い日の冷房も冷えるのに時間がかかります)それが、戻る直前に車外から遠隔操作でエアコンを付けおく事ができたら、どれだけ快適でしょうか?

また、お留守番ワンコが心配な時も、離れているところからも常に車内温度が分かり、暑い日や寒い日などはエアコンを遠隔操作して適温にできたら、可愛いワンコの見守りにもなります。そう思ったら、居ても立っても居られずに私の「スマートキャンピングカー計画」がスタートしていました。早速、キャンピングカー用のHomePod miniをもう一台購入、同時にHomekit対応製品である「SwichBot(スイッチボット)シリーズ」も用意しました。

スマートホームキット「SwitchBotシリーズ」
スマートホームキット「SwitchBotシリーズ」

実際にやってみたら、思ったよりも簡単だった!?

スマートキャンピングカーの基本装備
スマートキャンピングカーの基本装備、ごく自然です。

スイッチボットが導入された当時は、取説も英語、アプリも英語版しかありませんでしたが、今では日本語取説や、日本語アプリもあり、同封のクイックスタートを読めば、簡単に設定できました。更に、Youtubeで検索すれば「SwitchBot(またはスイッチボット)」の動画が色々とアップされているので、それで勉強すると悩みや問題も解決するかもしれません。

スマートホームではWiFiルーターが必要なのと同様にキャンピングカーの場合は、モバイルWiFiルーターが必要になります。私の場合、それまでテレワークやワーケーションで使っていた「限界突破WiFi」を試してみました。ちゃんとつながるか?まではドキドキでしたが、SSIDとパスワードを入力したら、あっけなく使えました。但し、家のWiFiルーターと違って、キャンピングカーがどこにいるかで通信状況が左右されるので、 日本中どこでもという訳には行かないかもしれません。ここは「限界突破」さんに頑張って貰うしかないですね。

また、遠隔操作まで望まなければ、ボットによる簡単なスイッチオン/オフは、ブルートゥース接続も選べますので、スマホやアップルウォッチ等のスマートウォッチからも操作ができます。これならWiFiがダメな環境でも使えます。

実際にやってみると簡単で呆気ないほど!
アップルウォッチ
これも同じブランド効果?自動的にアップルウォッチでも使える様になっていた!?

使ってみると、想像以上に便利!

照明とエアコンの動作動画

家と同じ様な快適なスマートライフをキャンピングカーでも!といった妄想?からスタートした今回のお話ですが、結果は、想像以上でした。

シリとの会話:言うだけで良いので楽チン

先ず朝は、シリにお願いしていたアラームで目覚めます。ベッドの中から(私の場合はいつもバンクベッドに寝ているので、よっこらしょっとラダーを使って降りる必要がありません)「ヘイ!シリ、電源オン!」で、ティファールでお湯を沸かせます。

SwitcBot「プラグ」とティファール
SwitcBot「プラグ」で、ポットやコーヒーメーカー、加湿器などもコントロール

その間、まどろみの中でグズグズする間、「ヘイ!シリ、朝の音楽かけて!」とお願いすると、爽やかな曲が選曲されて、車内にメロディが流れます。「ああ、幸せ・・・」そうしている内にお湯が沸くので、メイドロボットがコーヒーを・・・なんて時代はまだ先なので、渋々、ベッドから這い出て、お湯を使って、温かいスープでも飲みます。段々と私のエンジンがかかってきたので「ヘイ!シリ、ご機嫌な音楽をかけて!」とお願いすると、ハッピーミュージックがかかります。ノリノリ気分で朝食の用意をします。

昼、仕事の時は、効率アップする様な曲をかけます。天気や、ちょっとした事は「ヘイ!シリ、〇〇を調べて!」とお願いすると、iPhone検索結果を転送してくれます。遊びで車外に出て行き「あっ!灯りを消し忘れた!?」という時も、iPhoneから、電源オフができます。車内でお留守番のワンコが気になるので、温湿度計で温度を確認します。ちょっと寒いな・・という言う時は、遠隔操作でエアコンをONにします。遠隔操作でなくても「ストーリー設定」しておけば、ある一定温度になったら、エアコンで設定温度に保つ事も可能です。灯りのついていない我が家に帰るのは寂しい様に、キャンピングカーの場合も、到着前に車内の明かりをつけて、ホッコリ帰車する事も可能です。これもまた幸せ・・・。

夕飯時には、「ヘイ!シリ、テレビをつけて!」と皆で歓談しながらTVを見て過ごしたり、車内を暗くして好きな音楽をかけたりします。いよいよ、就寝という時は、ベッドに潜り込んだら「ヘイ!シリ、灯りを消して」でお休みです。おっと、タイマーを忘れた「ヘイ!シリ、明日の6時55分にタイマーお願い」で設定。寝るまでは「ヘイ!シリ、ヒーリング音楽をお願い」で自律神経が安定する曲を。ちょっと音が大きいなという時も「ヘイ!シリ、ボリューム下げて!」で最適音量に、それから「ヘイ!シリ、15分後に音楽ストップさせて」で、静かに眠りにつきます・・・。とまあ、これはほんの一部ですし、皆さんのライフスタイルによっても変わってくると思いますが、私個人としては、本当にスマートなキャンピングカーライフを送る事ができる様になって満足しています。

今後、更に進化・発展する事に期待!

将来のキャンピングカー
近い将来、想像もつかない新しいキャンピングカーが生まれるかもしれません

日本では、スマートホームですら遅れている状況なので、ましてやキャンピングカーでは、まだまだ、そんな時代は先の話かもしれません。しかし、ホーム用の機器でもキャンピングカーで使用できるものもあり、そのうちに気が付けば「スマートキャンピングカー」も当たり前になり、近い将来には自動運転ともリンクして、色々指示しておいて目が覚めたら目的地に着いていたなんて世の中にもなるかもしれません。その為には、今、不完全かもしれませんが、多くの人が「スマートキャンピングカー」を試し楽しみ、多くの試行錯誤する事で「未来への遺産」として残さなければいけません。世界最速の男ウサイン・ボルトも、生まれた時はハイハイもできませんでした。色々な体験・訓練で理想形に育ちます。その意味で私は喜んで「人柱になる」覚悟です。皆さんも是非、試されて、色々な感想・意見交換をしましょう。それらがまた次世代の新しいキャンピングカーライフになります。

これはもはや「オタク」ではない「オソト」だ!

ITだ!AIだ!デジタルだ!と言うと、「オタク」だとか言われた時代がありました。「私はアナログだからちょっと・・」と引いてしまう人もいます。でも今や、そんな事を言っている場合ではありません。折角ある便利な技術を使わないと、化石か原始人のままでいることになってしまいます。これはアウトドアやクルマ旅などのキャンピングカーライフにも言える事で、新しい技術があるからこそ、その分、アウトドアや旅を楽しむ余裕が出来ると思います。これは、リモートワークのお陰で山奥でも都会と同じ様に仕事ができるのと同じ。そうです。「スマートキャンピングカー」は暗い「オタク」ではなく、明るい「オソト」なんです。

「キャンピングカーDEさいばーチャンネル」で配信しています
WRITER PROFILE
さいば☆しん
さいば☆しん(彩羽森)

くるま旅作家。キャンピングカーで日本全国くるま旅。主にキャンピングカーで漫画&コラムを創作、キャンピングカー雑誌や関連サイトに連載したり、ショーイベントではトークショーで、キャンピングカー&くるま旅の素晴らしさをお伝えしています。体内に凶暴な腹の虫を飼っている事でも有名。

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