北海道キャンピングカー旅で絶対に味わいたいオススメご当地グルメ

キャンピングカー活用法
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その土地の名物グルメを味わうのも、北海道キャンピングカー旅の楽しみ。美味しい食事が旅を充実させてくれるのはもちろん、「新鮮な海鮮を食べたい」「本場の豚丼を食べたい」といったように、名物グルメが旅の目的になることも多い。「北海道で何を食べるか」は、行程や旅のモチベーションにも大きく関わる重要な要素だ。

海鮮からご当地グルメ、スイーツまで、北海道はまさに食の宝庫。数ある名物グルメの中からお勧めをピックアップするのは難しいが、今回は初心者にもわかりやすいように「北海道に行ったら絶対に味わいたい名物グルメ」を厳選して紹介する。

北海道と言えばやっぱりコレ!「新鮮な海の幸」

新鮮な海の幸

新鮮な海の幸を味わえるのが、周囲を海に囲まれた北海道の大きな魅力。函館のイカ、積丹のウニ、厚岸のカキ、苫小牧のホッキ貝、苫前の甘えびなどのご当地海産物を筆頭に、タラバガニ、毛ガニ、花咲ガニ、イクラ、ホタテ、サケなど、北海道はまさに魚介の宝庫。海沿いのエリアを中心に、「これぞ北海道!」と思わずテンションが上がる新鮮な海鮮料理を味わうことができる。

なかでも海鮮丼は、北の味覚をリーズナブルに楽しめる鉄板メニュー。北海道を訪れた際は、ボリューム満点の海鮮丼で新鮮な北の味覚を堪能しよう。

筆者のオススメ

  • 「樺太食堂」(稚内市ノシャップ2-2-6)
    稚内のノシャップ岬からすぐの場所にある海鮮食堂。新鮮な海の幸がどんぶりからこぼれるほどのった海鮮丼は、味はもちろん見た目も迫力満点。名物の海鮮丼を目当てに全国から大勢の旅人が集まってくる。期間営業で店じまいも早いので、訪問前にお店が開いているかHPや電話で確認すること。
  • 「お食事処あとい」(礼文郡礼文町船泊村金田岬)
    礼文島の金田岬にポツンと1軒だけある船泊漁協直営の海鮮食堂。ここで食べた生うには、筆者が人生で食べたウニの中でもっとも美味しかった。窓の外には海が広がり、野生のアザラシの姿も見られる。そんな礼文島らしいのどかな風景も魅力だ。
  • 「一休屋」(斜里郡斜里町ウトロ東13)
    知床半島の観光拠点ウトロにある、1958年創業の郷土料理店。自家製のイクラしょうゆ漬けと特製ダレに漬けたサケをご飯にたっぷりのせた「さけ親子丼」が絶品。しょうゆをかけずに、上品な味わいのイクラとサケをそのままいただこう。

道民がこよなく愛する帯広のソウルフード「豚丼」

豚丼

「豚丼」は、帯広を中心とする十勝エリアの名物グルメだ。何を隠そう筆者も大の豚丼フリーク。その昔、道東を一人旅していた時に、豚丼を食べるためだけに帯広まで約300kmの距離を移動し、3泊の旅で昼食3回とも豚丼を食べたという思い出がある。毎年恒例の北海道キャンプ旅でも、必ずどこかで1食は本場の豚丼を食べられるようにスケジュールを調整しているほどだ。

北海道の豚丼の魅力は、肉厚で柔らかくジューシーな豚肉と本場でしか味わえない秘伝のタレの絶妙なコラボレーション。お店によって使用する豚肉の部位や厚さが異なるほか、タレの味付けもそれぞれ違うし、焼き方が炭焼きかフライパンかでも風味や食感は変わる。いろいろなお店で豚丼の食べ歩きをして、自分好みの豚丼を見つけるのも十勝エリアの楽しみのひとつ。使用している特製ダレを持ち帰り用に販売しているお店もあるので、お土産として購入するのもお勧めだ。

筆者のオススメ

  • 「とん田」(帯広市東六条南16-3)
    ミシュランガイドにも掲載された、豚丼の本場・帯広の人気店。1枚1枚手切りした十勝産の上質な豚肉を使用しており、バラ、ロース、ヒレから肉の種類を選べる。店の前に行列ができる人気店なので、訪問する際は昼食・夕食時などの混雑する時間を外すのがベター。
  • 「ドライブインいとう」(上川郡清水町熊牛90)
    帯広市街からクルマで40分ほど離れた清水町にある十勝豚丼の老舗店。通常メニュー以外に、肉を2層にした2階建大盛豚丼、温泉たまごをトッピングした月見豚丼、十勝産の山わさびをのせた山わさび豚丼など、様々なアレンジメニューが楽しめる。広々とした駐車場が完備され、大型キャンピングカーでも問題ない。
  • 「むーんらいと」(白糠郡白糠町コイトイ40-3)
    道の駅しらぬか恋問内にあるレストラン「むーんらいと」の「この豚丼」は、北海道の「道の駅弁第1号」に認定されている。炭火で焼き上げた肉厚でジューシーな阿寒ポークに秘伝のタレがよく絡み、味もボリュームも文句ナシの最上級。ここの絶品豚丼を求めて、豚丼の本場帯広からわざわざ食べにくる人も多いとか。

ボリューム満点の釧路発B級グルメ「スパカツ」

スパカツ

「スパカツ」は、古くから釧路市民に愛されてきたご当地グルメ。熱々の鉄板の上に大盛りのパスタをのせ、その上に揚げたてのトンカツをのせてミートソースをたっぷりかけた、リーズナブルでボリューム満点のメニューだ。

濃厚なミートソース、香ばしく揚がったカツ、鉄板の熱でところどころオコゲになったパスタ……。そのすべてが絶妙にバランスして、何とも言えない美味しさを生み出している。体育会系でも十分満足できるボリュームで、しかも価格がリーズナブルとくれば、釧路エリアを訪れた際にこれを食べない理由はない。

ちなみに、「スパカツ」は筆者と一緒に10年以上北海道を旅してきた嫁がもっとも愛している北海道グルメ。本来コッテリした味付けやボリュームのある食事を好む性質ではないのだが、嫁曰く「スパカツだけは別格!」なんだとか。

筆者のオススメ

  • 「むーんらいと」(白糠郡白糠町コイトイ40-3)
    スパカツは釧路市内のレストランで味わうことができるが、キャンピングカー乗りには「道の駅しらぬか恋問」内にあるレストラン「むーんらいと」がお勧めだ。道の駅なので大型キャンピングカーでも駐車しやすく、移動中に気軽に立ち寄れるのがポイント。もちろん、価格・味・ボリュームのすべてにおいて言うことなし。

函館でしか味わえない最強の「ご当地バーガー」

ご当地バーガー

函館を訪れた際に必ず立ち寄りたいのが、道南エリアに多数の店舗を展開するハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」だ。一番のお勧めメニューは、中華風のタレを絡めた鶏から揚げとシャキシャキのレタス、マヨネーズを、焼きたてのバンズでサンドした「チャイニーズチキンバーガー」。サイドメニューとして、ホワイトソースとミートソースがたっぷりかかった「ラキポテ」もお勧めだ。ここのご当地バーガーを味わうだけでも、函館を訪れる価値がある。

オムライスやピザ、スパゲティなどハンバーガー以外のメニューも豊富にそろっており、しかもどれもがボリューム満点でリーズナブル。10年以上通い続けている筆者も、その味に飽きるどころか、いまだに「ラッキーピエロで食事をする」ためになるべく函館を旅の行程に組み入れるようにしている。北見に住んでいる筆者の友人も、ラッキーピエロを目的に函館まで約600kmのドライブをすることがあるとか。

函館フェリーターミナルの近くにも店舗があるので、フェリー乗船前にテイクアウトして船内で旅の思い出を振り返りながらご当地バーガーを味わうのもお勧めだ。

サイトでも食べられる中富良野の絶品「ジンギスカン」

ジンギスカン

羊肉を用いた焼肉料理「ジンギスカン」は、北海道を代表する名物グルメのひとつ。道内各地に専門店があり、クセがなく柔らかい北海道ならではの味覚を堪能できる。

筆者のイチオシは、中富良野にある絶景レストラン「ひつじの丘」(空知郡中富良野町ベベルイ)だ。テラス席で穏やかな丘の風景を眺めながら食事ができるこのお店は、ミシュランガイドでも紹介されたジンギスカンの名店。しかも、実はここ、以前の記事「キャンピングカーで行く北海道のオススメキャンプ場」で紹介した「星に手のとどく丘キャンプ場」に併設されており、キャンプ場の管理棟も兼ねた施設となっている。

キャンプ場の紹介記事でも書いたとおり、レストランで食事をする以外に、キャンパーは事前オーダーしたジンギスカンを自分のサイトに持ち帰って食べることが可能。ジンギスカン鍋も貸してもらえるので、レストランで食べるのと同じジンギスカンを自分だけの空間でゆったりと味わうことができる。キャンプと絶品ジンギスカンを同時に堪能できる、キャンピングカーユーザーにピッタリのスポットだ。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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