仕事でも使えるキャンピングカーの利便性!

キャンピングカー活用法
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車内で生活できるキャンピングカーは、仕事でも大いに役立つ。かくいう筆者も、プライベートの遊びだけではなく、仕事でもキャンピングカーをフル活用している1人だ。

原稿執筆、編集を生業にしている筆者は、年間を通して取材で全国を駆け回っている。その際は、まず現場までの移動手段としてキャンピングカーを使用。もちろん出張時には、キャンピングカーを宿泊場所として活用する。例えば、オートキャンプ場で行われているキャンプ大会では、初日の朝にキャンピングカーで会場を訪れ、夜までみっちり取材。その日は車内で宿泊し、2日目の朝からまた取材をする。泊まりの取材でも、ビジネスホテルを予約することはほぼ皆無。移動からデスクワーク、宿泊まで、キャンピングカーですべてをこなしている。

キャンピングカーは、まさに「移動式オフィス」!

室内空間

キャンピングカーを仕事で使う際のメリットは、まず、車内にデスクワークができるスペースが確保されていることだ。キャンピングカーの車内には、テーブルとシートで構成されたダイネットがある。基本は、食事や休憩などに使用する空間だが、もちろんワーキングスペースとしても十分な広さがある。

筆者の場合、デスクワーク以外に、屋外のイベント取材でもキャンピングカーの室内空間が重宝している。着替えをしたり、撮影機材の置き場にしたり、取材の準備を整えたりと、現場ではキャンピングカーをベース基地としてフル活用。イベント会場ではトイレが行列していることも多いが、キャンピングカーのトイレを使用すれば行列に並ぶ手間も時間のロスも省ける。慌ただしい現場では、キッチンでお湯を沸かしてカップラーメンを作り、車内で手早く昼食を済ませることも……。

電気を使えるのがワーキングスペースの大前提!

コンセント

キャンピングカーを仕事で活用する際の大きな利点が、車内で家庭用コンセントを使用できること。キャンピングカーには生活電源としてサブバッテリーが搭載されており、インバーターを介してAC100Vの電気を取り出すことができる。コンセントを差し込めば、家と同じように電化製品を使用することが可能だ。

取材現場で一眼レフカメラを持って撮影も行う筆者の場合、「万が一カメラのバッテリーが切れても、車内で充電できる」という安心感があるのは非常にありがたい。前日にバッテリーをフル充電する時間がないときは、移動中に充電器をコンセントに差し込んで現場までの道中でバッテリーを充電することもある。

スマホやタブレット、ノートパソコンといった仕事に必須のツールも、すべて車内で充電可能。これが仕事でキャンピングカーを使用する際の、大きな武器になる。

FFヒーターがあれば寒い冬場の仕事も快適!

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キャンピングカーに搭載されたFFヒーターの最大のメリットは、駐車中にクルマのエンジンを停止した状態で使用できること。暖房効果が高いので、真冬に車内でデスクワークをする際も常にポカポカ。仕事の現場が屋外の場合は、FFヒーターで車内を暖めておけば、休憩所としても便利に活用できる。

筆者が真冬や悪天候の中で取材をする際は、FFヒーターを搭載したキャンピングカーが絶対に欠かせない。いつでも車内に逃げ込んで、暖かい車内で雨具の用意をしたり、濡れた服を着替えたり、温かい飲み物で冷え切った体を温めたり……。過酷な環境下でも、逃げ込める場所があるというのは非常にありがたい。FFヒーターは、冬のレジャーだけではなく仕事にも役立つアイテムなのだ。

仕事で使うなら大きすぎないサイズがベター!

ボディサイズ

仕事の現場によっては、目的地までの道路が狭かったり、現地で駐車場所の確保が難しいケースもある。仕事でもキャンピングカーを活用するなら、日本の道路事情に合った大きすぎないサイズがベターだ。

バンコン、キャブコンをファーストカーとして乗り継いできた筆者の経験からすると、仕事でもストレスなく使えるサイズの上限は全長5m×全幅2m程度まで。このサイズなら駐車場の白線内に収まるので、多少の不便はあっても何とかなることがほとんどだ。

実際筆者は、5×2mサイズの国産キャブコンを7年近く仕事で使用しているが、「道が狭くて走れない」「駐車場が狭くて止められない」という経験はほぼ皆無。ただし、一般的な乗用車より高さもあるし、ボディサイズも大柄なので、入り組んだ現場に行く際は、事前にグーグルマップの航空写真やストリートビューで目的地近くの道路を確認したり、近くのコインパーキングを検索しておくことを心がけている。

ロケーションの良い場所にクルマを止めればそこが仕事場になる!

仕事場風景

筆者が仕事でキャンピングカーを使うのは、取材場所への移動、機材運搬、休憩、就寝がメインだが、急ぎの仕事がある場合、車内にノートパソコンを持ち込んで現場でデスクワークもこなす。座った状態で十分な広さのテーブルと対峙でき、パソコンやスマホのコンセントもつなげる。キャンピングカーの車内は、オフィスとしても十分快適だ。

仕事の内容にもよるが、インターネット環境と電源、パソコンがそろえば、キャンピングカーをメインオフィスとして活用することもできる。「クルマを止めた場所が家になる」のが、キャンピングカーの魅力。海の近くや湖畔、自然の中の駐車場など、ロケーションの良い場所にクルマを止めれば、そこがいつでもオフィスに早変わり。大自然に囲まれた自分だけのプライベートオフィスなら、いつも以上に仕事がはかどることだろう。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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