実践! レンタルキャンピングカーで1泊2日の北海道一人旅!

キャンピングカー活用法
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6月某日、キャンピングカースタイルから北海道取材の依頼があった。大の北海道フリークなので、「やります!」と二つ返事でOKしたものの、よく聞けば日程は1泊2日とのこと! 「そんな無茶な」と最初は思ったが、北海道まで飛行機で行って、現地でキャンピングカーをレンタルするなら、決して不可能ではない。

自分のクルマで北海道を旅する場合、車両ごとフェリーに乗船するしか手段がなく、北海道までの往復で各1日とられてしまうため、日程に余裕がないと難しい。しかし、早朝の飛行機で北海道に渡って、空港近くでキャンピングカーをレンタルし、翌日の夕方にクルマを返却するというスタイルなら、ほぼ丸2日間、観光の時間がとれる。

今回の弾丸一人旅で掲げたテーマは、

  1. 北海道屈指の人気キャンプ場でキャンプをする!
  2. 富良野と美瑛の絶景を満喫する!
  3. 北海道のご当地グルメを食べ尽くす!

たった2日間で、どんな旅ができるのか!? 筆者にとっても初めての経験となる、リアルな1泊2日の北海道キャンピングカー一人旅を、とくとご覧あれ!

1日目

11:30 DO CAMPER出発

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旅の当日。早朝の飛行機で成田空港を出発し、9時半には北海道の新千歳空港に到着した。

今回お世話になったのは、札幌と千歳を拠点とするDO CAMPER。千歳アウトレットモール・レラにあるDO CAMPER千歳営業所で、キャンピングカーのレンタル手続きを済ませ、いよいよ1泊2日の北海道旅がスタートした!
レンタル車両は、バンテック社のコルドバンクス。運転しやすく駐車場所に困らない全長5m×全幅2m未満のサイズで、しかも3Lディーゼルターボ搭載車! これなら、快適な一人旅ができること間違いなしだ。

12:30 道の駅あびらD51ステーション

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宿泊地である富良野に向かう前に、高速道路の最寄りインター近くにある道の駅あびらD51ステーションに立ち寄って昼食タイム。

今年の春にオープンしたこの道の駅は、2018年9月の胆振東部地震で被害を受けた安平町追分の復興のシンボル。6月16日から、道の駅内の鉄道資料館で蒸気機関車D51 320やキハ183系などの車両展示もスタートしたので、鉄道ファンは必見だ。

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この日のランチは、復興応援特別メニューの熟成ヒレカツカレー(800円)と、蒸気機関車をイメージして竹炭で色を付けたもくもくD51ソフト(380円)。道の駅には、焼き立てパンを販売するベーカリー、地元の名産品を集めた特産品コーナー、農産物直売所なども完備されており、食事や買い物をゆったりと楽しめる。

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道の駅あびらD51ステーション
北海道勇払郡安平町追分柏が丘49-1
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15:00 富良野で絶景の直線道路をハシゴ

道の駅を出発後、追分町ICから道東自動車道に乗り、富良野まで2時間弱の快適なドライブ。夕方にはキャンプ場にチェックインできるように、この日の観光は比較的短時間で回れる富良野エリアの絶景直線道路巡りをすることにした。

パノラマロード江花

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上富良野駅から約4.3kmの高台にあるパノラマロード江花は、富良野盆地に向かって一直線に伸びた約5kmの爽快な直線道路。富良野岳へと真っすぐ伸びた道路と穏やかな田園風景が調和した風景は、まさに北海道の雄大なイメージそのものだ。

数ある直線道路の中でも筆者的にお気に入りのスポットで、プライベートで富良野に来た際にも必ずここを訪れる。余談になるが、拙著「人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門」の表紙写真も、この場所で撮影している。

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パノラマロード江花
北海道空知郡上富良野町西3線北21号
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ジェットコースターの道

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パノラマロード江花からクルマで15分ほどの場所にあるのが、ジェットコースターの路だ。富良野・美瑛のメインストリート237号線を美馬牛方面に北上して、「西11線農免農道」の標識を左折すると、大きくアップダウンした2.5kmの直線道路が続いている。

高低差のある1本道が急上昇、急降下するさまは、まさにジェットコースター!直線道路と愛車を絡めて撮影できるのも、うれしいポイントだ。

ジェットコースターの道
北海道空知郡上富良野町西11線北30号
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16:30 星に手のとどく丘キャンプ場

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観光と買い出しを済ませ、星に手のとどく丘キャンプ場にチェックイン。北海道のキャンプ場の中でもひときわ高い人気を誇るこのキャンプ場は、筆者がプライベートで14年通い続けてきた「北海道の故郷」のような場所。ゆったりとレイアウトされたキャンプサイトからは富良野らしい穏やかな風景が眺められ、併設された食堂やサイトで絶品のジンギスカンを味わうことができ、朝になれば放牧された羊が草を食む光景が見られる。「北海道らしさ」がこれでもかと詰まった、唯一無二のフィールドだ。

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仕事の弾丸ツアーとはいえ、ここでキャンプができるのは、筆者にとって喜び以外の何物でもない。キャンプサイトにクルマを止め、DO CAMPERでレンタルしたワンタッチタープ、テーブル、チェアを設営。目の前に広がる景色を眺めながら、ゆったりと流れる時間に身をゆだねる。最高ロケーションのキャンプ場で、こうして贅沢な時間を過ごせるだけでも、北海道まで来た価値があるというものだ。

星に手のとどく丘キャンプ場
北海道空知郡中富良野町ベベルイ
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18:00 夕食はキャンプ場名物の絶品ジンギスカン

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キャンパーは場内に併設された食堂で、ミシュランガイドにも掲載された絶品ジンギスカンを味わうことができる。キャンプサイトに持ち帰って食べることも可能だが、今回はほぼ手ぶらの一人旅ということもあり、食堂のオープンテラスで絶景を眺めながらジンギスカンを頂くことにした。肉はクセがなく柔らかで、タレは旨味とコクがありながらも決してくどくない。何回食べてもその美味しさは感動もの!

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脱サラして富良野に家族で移住し、自らの手でキャンプ場を作り上げた管理人の前川さんと筆者。我が家の高2と小6の子供たちが乳幼児の頃から、このキャンプ場を利用しているので、前川さんとは14年来の付き合いになる。もちろん、筆者がここのジンギスカンをこよなく愛していることは、前川さんも重々承知。何しろ、以前ここで長期滞在をした際、家族そろって1週間ジンギスカンを食べ続けたこともあったので……(笑)。

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20:00 静寂の中、至福の焚き火タイム

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最高のキャンプ、最高のジンギスカンで、この世の至福を味わった後は、焚き火タイムで1日の締めくくり。キャンプサイトには、オーナー手作りの炉が設置されている。道内で焚き火を楽しめるキャンプ場は意外に少なく、直火OKのキャンプ場ともなると数えるほどしか存在しない。ここ星に手のとどく丘は、北海道でも貴重な焚き火を満喫できるキャンプ場だ。

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残念ながらこの日は空に雲がかかっていて星はほとんど見えなかったが、条件がよければキャンプ場のネーミング通り「手のとどきそうな」一面の星空を眺められる。

2日目

9:00 星に手のとどく丘キャンプ場出発

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朝になると羊が放牧され、キャンプサイトまで遊びに来る。そんな、実に北海道らしい光景も、このキャンプ場の名物だ。現在小6の長男が0歳の時、ここの羊たちと一緒にキャンプサイトをハイハイしていたのが、まるで昨日のことのように思い出される。懐かしい光景を思い浮かべながら、ゆったりと朝の時間を過ごした。

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朝食は、前日に買い出ししたソーセージ入りパンを車内のコンロで焼いたものと、スティックタイプのコーヒー。簡単なメニューでも、北海道の大自然の中で食べれば、最高のごちそうに早変わりだ。

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いつまでもゆっくりしていたいキャンプ場だが、2日目は観光地巡りのハードスケジュールが待っている。キャンプ道具は最小限なので、撤収もアッという間。オーナーに挨拶を済ませ、夏の再訪を約束してキャンプ場を後にした。

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9:40 美瑛観光

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237号線を30分ほど北上して、美瑛まで気持ちのいいドライブを楽しむ。広大な田園風景、真っ青に澄んだ大きな空、丘の向こうに見える十勝岳連峰……。それらが絶妙にコラボした雄大な景色こそが、美瑛の最大の魅力。初めて美瑛を訪れて、どこまでも続く丘の風景を目の当たりにした時は、あまりのスケール感に圧倒されたものだ。

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まずは、美瑛駅の北西に広がるパッチワークの路をドライブしながら、ケンとメリーの木、北西の丘展望公園などを見学。農作物や牧草が丘を彩る風景は、まさにパッチワーク! 今回はクルマで回ったが、時間に余裕があるなら美瑛駅で自転車をレンタルして、四季折々に表情を変える丘の風景を、ゆっくり堪能するのもお勧めだ。

新栄の丘展望公園

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その後、美瑛駅と美馬牛駅の周辺エリアパノラマロードに移動。高台から広大な田園風景と十勝岳連峰の山並みを一望できる新栄の丘展望公園で、美瑛らしい開放感あふれる景色を堪能した。

新栄の丘展望公園
北海道上川郡美瑛町美馬牛新栄
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四季彩の丘

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彩り豊かな花畑を見たいなら、パノラマロードの小高い丘にある四季彩の丘がお勧めだ。7ヘクタール(東京ドーム3個分)の広大な敷地に、約30種類の草花が季節ごとに咲き乱れる。丘全体を埋め尽くす花畑は、まるでカラフルな絨毯のよう。

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四季彩の丘
北海道上川郡美瑛町新星第三
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11:30 白金青い池

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美瑛の中心部で丘の景色を堪能した後は、美瑛市街から道道966号を30分ほど南下して白金青い池へ。超人気観光スポットなので混雑は必至だが、エメラルドブルーの水面と立ち枯れたカラマツが織りなす幻想的な光景は、一見の価値あり! 目の前に大きな駐車場が完備されているので、キャンピングカーでも安心だ。クルマで5分の場所に道の駅びえい白金ビルケがあるので、青い池の観光と併せてぜひそちらも訪れたい。

白金青い池
北海道上川郡美瑛町白金
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12:00 吹上温泉

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ほとんどの観光客が青い池から美瑛市街方面へと帰っていく中、さらに道道966号を南下。山道を20分ほど走ってたどり着いたのは、富良野エリアの秘湯吹上露天の湯だ。十勝岳の中腹にひっそりと佇むこの温泉は、テレビドラマ「北の国から」で宮沢りえが入浴したことで知られる、無料の混浴露天風呂。更衣室もないワイルドなロケーションで、47℃の源泉かけ流しのためお湯はかなり熱い!

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午前中に駆け足で美瑛観光を済ませて多少時間に余裕ができたので、大自然に囲まれた温泉露天風呂をしばし堪能した。ちなみに、吹上露天の湯からクルマで2~3分の場所にある吹上温泉白銀荘でも立ち寄り入浴が可能。男女別の立派な内風呂と露天風呂のほかに、水着着用の広々とした露天風呂も完備されているので、家族連れにはそちらがお勧めだ。

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吹上露天の湯
北海道空知郡上富良野町吹上温泉
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13:00 富良野の名店「くまげら」でランチタイム

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ランチは、富良野駅前にある創作料理の有名店くまげらへ。店の斜め前に広い駐車場が完備されていて、クルマでも安心して来店できるのがうれしい。

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メニューはカレーや定食などのスタンダードなものから、鹿肉や鴨肉、鶏肉を味噌で煮込んだ山賊鍋までさまざまだが、ここを訪れたらぜひサーロインの中心部をレアで使用した和牛ローストビーフ丼(1980円)を味わいたい。わさびを溶いたタレをかけてご飯と和牛を一緒に頬張ると、口の中でとろけてなくなってしまうほどの肉の柔らかさに思わず感動!

くまげら
北海道富良野市日の出町3-22
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14:00 カンパーナ六花亭

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大満足のランチを終え、次に向かったのはカンパーナ六花亭。もちろん、食後のデザートに北海道ならではの絶品スイーツを味わうのが目的だ。

富良野駅からクルマで10分。2万4千坪の広大な丘陵地に広がるぶどう畑の中に店舗があり、ガラス張りの店内で、十勝岳を望む田園風景を眺めながらスイーツを味わえる。オーダーしたのは、プディングケーキ(380円)とカンパーナ六花亭オリジナルのふらの餅(100円)。どちらもスイーツ王国北海道らしい美味しさだった。喫茶室に無料のコーヒーが用意されているのも、うれしいポイント。店内には六花亭商品の販売コーナーもあり、お土産を選ぶのもまた楽しい。

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カンパーナ六花亭
北海道富良野市清水山
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14:50 ファーム富田

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ラベンダーのシーズンにはまだ早かったので、今回は予定から外していたファーム富田。しかし、当初の計画よりも時間に余裕があったことと、「富良野まで来たら、やっぱりファーム富田は外せない」という判断から、ここを観光のラストとすることにした。

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ラベンダーの見頃は、7月中旬~下旬。まだ見頃には早かったものの、早咲きのつぼみが紫色に花畑を染め上げる様子を見られたのはラッキーだった。ラベンダー以外にも、色とりどりの花が咲き誇る花畑が場内に点在。目の前に大きく広がるカラフルな花畑を眺めながら、富良野に来たら一度は訪れるべきスポットだと、あらためて実感した。

ファーム富田
北海道空知郡中富良野町基線北15号
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17:30 DO CAMPERにて車両返却

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すべての観光を終えた後、約2時間かけて富良野からDO CAMPER千歳営業所まで移動。トラブルや事故もなく無事車両を返却して、レンタルキャンピングカーの旅が終了した。

それにしても、前日の朝にこの場所から旅をスタートしたとは思えないほど、中身の濃い2日間だった。短期間でも長期間でも、やっぱりキャンピングカーの旅は楽しい!

19:00 新千歳空港で海鮮ディナー

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DO CAMPER千歳営業所から、無料シャトルバスで新千歳空港まで移動。空港のターミナルビルには、さまざまなお店やレストランのほか、映画館や温泉施設まで完備されている。買い忘れたお土産も、空港で購入できるので安心だ。

北海道の最後の夕食は、この旅でまだ味わっていない海鮮で決まり! 空港ビル内にある札幌二条市場の海鮮丼専門店どんぶり茶屋に入店して、マグロ・サーモン・甘えび・いくら・ボタンエビ・ズワイガニ爪など、11種類のネタがたっぷり載った超大漁丼(2380円)を注文した。新鮮な海鮮をお腹いっぱい味わって、我が旅に一片の悔いなし!

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20:25 飛行機で東京に帰還

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その後、飛行機で東京に帰還。1泊2日の旅は、こうして幕を閉じた。

最高ロケーションのフィールドでキャンプをして、人気観光地の美瑛・富良野で観光を楽しみ、北海道のグルメを思う存分堪能した2日間。今回の旅で、飛行機とレンタルキャンピングカーを使えば、短期間でも北海道の旅ができることを証明した。長期の休みが取れないから北海道は無理とあきらめている方は、飛行機とレンタルキャンピングカーを使って週末に北海道を旅してみるのもいいかも!?

キャンピングカー出発の記事はこちら
レンタルキャンピングカーで楽しむ1泊2日の北海道キャンプ旅
(レンタルキャンピングカーネット)
WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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