キャンピングカーに乗る人たちの憧れの存在になっているバスコン。マイクロバスをベースにしたキャンピングカーで、乗り心地や安心、安全性には定評があり、新車価格は1,000万円を超えます。
今回はバスコンをレンタルしている千葉市のキャンパータケハルでランドホーム コースターを借りて房総半島のドライブ&キャンプへ出かけました。
尚、バスコンは普通免許で運転出来ます。但し、平成29年3月12日に中型免許が新設されたためそれ以前に普通免許を取得されている方になります。
目次
キャンパータケハルの運転アドバイス
キャンパータケハルではバスコンの運転が初めての人には事前に試乗を兼ねた運転アドバイスを行っています。
運転アドバイスではまず助手席に座り、タケハルの方の運転で広い道路に出ます。運転上の注意を聞いた後、広々とした駐車場で運転を交代します。
諸注意は高さから。3m近い高さがありますが、キャンピングカーに慣れている人なら普段から注意している点と思います。
幅は2mと広いようですが、キャブコンのような張り出しもないので運転を始めるとすぐに慣れます。
レンタルでトラブルとして多いのはバックです。バックカメラは付いていますが、乗用車よりも後輪から後ろの部分が長いため、クルマ止めまで後輪を下げるとバンパーをぶつけたり、カメラに映らない上部を木の枝にぶつけます。
運転は小回りが効くとは聞いていましたが、実際に走りだすとそれを実感します。幼稚園バスに使われることも多いトヨタのコースター(マイクロバスの車両名)は、狭い住宅街へ入っていくことも想定した設計でハンドルがよく切れます。サイドミラーをよく見て6m超えの長さを意識していれば狭い道でもハンドル操作に問題はありません。
バスを運転している実感
運転を始めて高速道路に乗るころにはすっかり慣れてきました。
乗りごこちは段差で上下の突き上げは多少あるものの、横揺れはなく安定感は抜群です。4Lのディーゼルエンジンはストレスなく加速するので、高速道路での合流は普通車と変わりません。
慣れて来ると運転席からの見晴らしの良さを楽しむ余裕が出てきます。マイクロバスとはいえバスを運転している独特の雰囲気には満足感があります。
バスコンの魅力は室内レイアウト
バスコンはその長さを利用して独立した2ルームになっているのが魅力です。今回は二人で利用しましたが、リビングで食事をして、そのまま後片付けすることなく後方のベッドルームで眠れるのは快適です。
キャブコンのようにハシゴでバンクベッドや2段ベッドに登らなくても良いことは特に年輩者から支持されています。
装備面も家の生活と変わらないほど充実しています。冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、DVD、冷暖房エアコン、FFヒーター、温水ボイラーなどがあり暮らすように過ごせます。
房総半島の鋸山へ
高速道路に乗って1時間ほどで内房の観光地鋸山(ノコギリヤマ)へ着きます。
バスコンの運転には慣れて来ましたが、駐車場には困らないのかそこに不安があったので、広いロープウェイ駐車場に停めてロープウェイで山に登りました。
ロープウェイで山頂までは約4分で到着します。
山頂からは日本寺へ向かいました。ここから境内に入るには600円の拝観料がかかりますが、「地獄のぞき」「百尺観音」「石製で日本一の大仏」など見所がたくさんあります。
ロープウェイの駅から境内を回って戻って来ると1時間半位の時間がかかり、道もアップダウンがあります。歩き慣れないと少しきついかもしれませんが、歩き慣れている人には丁度良い散歩コースです。
昼食は保田漁港へ
ランチは有名な漁協直営食堂のばんやへ向かいました。駐車場も広く、必ずといって良いほどキャンピングカーも数台駐車しています。
ここにはばんやの湯という日帰り温泉施設もあります。温泉施設は24時間営業しており、キャンピングカー乗りの人たちに人気のある理由です。
三世代の旅にも使える人魚の湯オートキャンプ場へ
今夜の宿泊地は南房総のキャンプ場です。
人魚の湯オートキャンプ場は目の前がすぐ海。旅館 海紅豆が運営するキャンプ場で旅館のすぐ横にあり、旅館の天然温泉も使えます(別途料金)。
バスコンのような大人数が乗れるキャンピングカーではおじいちゃん、おばあちゃんに子供夫婦と孫の三世代で旅行をする人も多いのですが、子供たちファミリーはキャンピングカーで寝て、おじいちゃんたちは旅館に泊まるという使い方も出来ます。
今回泊まったサイトは電源付きの一番広いサイトで、海のすぐ横という快適な場所でした。
キャンプ場なので焚き火とBBQと行きたいところですが、バスコンの広く快適なリビングでゆっくり食事をしたいと思い、館山のお寿司屋さんで地魚のにぎりを持ち帰りにしてもらい車内で食べました。
実はこの日、丁度夕食時間の夜7時頃突然大雨が降りだし、車内での食事が大正解。改めてキャンピングカーの良さを実感します。
道の駅を巡ってかつうら海中公園展望塔へ
房総半島には整備された道の駅がたくさんあります。翌日は海沿いをドライブしながら道の駅を巡ってみました。道の駅は駐車場も広く、バスコン初心者には安心です。春先の房総半島には菜の花がキレイに咲いています。
鴨川から勝浦へ行き、海中公園へ寄りました。海中展望塔から見る魚たちの泳ぐ姿は時間があればずっと見ていたくなります。
勝浦に来たので、有名な勝浦タンタンメンを食べて帰路に着きます。
通り道にたくさんお店がありますが、やはりバスコン。大通りに面していて、駐車場が広くて混んでいないお店に入りました。通りがかりに入ったお店ですが、バスコンを楽に停めて、美味しい勝浦タンタンメンを食べることが出来ました。
キャンパータケハルへ
キャンパータケハルへ無事にバスコンを返却。お店の丁寧な事前説明はバスコンの大きさからくる不安を取り除いてくれました。
今回はバスコンを二人でゆったり使おうと思い借りましたが、その狙い通り快適な旅を楽しめました。実際に運転して自信がつき、その快適性も実感すると次回は大人数で使ってみようと思う旅でした。
バスコンを使う人たち
レンタルのお店やバスコンビルダーにバスコンがどんな使われ方をしているのか聞きました。
10人が乗れるバスコン(就寝定員は6名)では、3世代ファミリーやグループなど多人数で使うことが多いようです。また、快適な旅が出来るので長距離に使う人も多いとのこと。
購入されている人たちでは、奥様が運転を担当されることもあるそうで、バンコンと変わらない感覚で使うそうです。絶対的な大きさがあるため、入らない駐車場はあるものの、慣れることで入れる駐車場も増えて行くようです。
「いつかはバスコン」この言葉が語る魅力を感じました。
レンタルキャンピングカーネット 「バスコンのレンタルとは?」