
夏と言えば、北の大地、北海道を目指す方も多いと思いますが、一方、九州と言えば、特に季節感なく、くるま旅が楽しめると思います。そこで、北海道とはまた違った九州くるま旅ならではのポイント7つをご紹介したいと思います。
まだまだ未熟で、九州の隅々まで全部、行った訳ではないので、ここもあるよとか、そこは違うよというご意見もあるかと思いますが、これを機会に色々な意見が出て、それがさらに九州の魅力の再認識と深掘りになればと願っております。九州バンザイ!
九州ならではの歴史文化

北海道の歴史は明治維新から本格的な開拓が始まったのに対して、九州は古くは大和朝廷以前からの歴史があります。よって、北海道は未だ「手つかず」に近い自然に恵まれていますが、一方、九州はしっかりと「手がかかっている」文化と歴史があります。
特に、大陸や朝鮮半島からの文化や渡来人の玄関口になっていた九州は、当然、歴史的、文化的厚みを熟成させていたと思われます。九州のどこに行っても、古の頃から近代に至るまでの何らかの遺跡や歴史的な建造物が残っています。その点、九州は、歴女、歴おやじにはタマらないエリアではないでしょうか?



九州ならではの絶景

でっかいどう~ほっかいどう~の手つかずに近い北海道の大自然に目が行ってしまいますが、九州にもそれは豊かな自然があります。中には「ここは日本か?」「北海道みたい?」なんてところから、イカにもタコにも日本らしい風景も広がっているのも九州です。
歴史と文化に裏付けられた「手がかかっている」自然や、街並みや建築物などの造形物も、九州ならではの絶景と言えます。
例えば、曽木発電所跡は、通常は水没していますが、渇水期の5月から9月には、中世ヨーロッパの居城跡を思わせる煉瓦造りの建物が霧の中から姿を現し、まるでSFホラーです。




九州ならではのグルメ

私見ですが、九州のグルメは何を食べても美味しい!九州人に言わせると、北海道の寿司は、確かに新鮮なネタだが、それをただシャリの上に載せているだけ・・と凄い事を言います。なるほど、九州の寿司は、ネタも新鮮ですが、やはり「手がかかって」ます。
寿司を握っている姿も美術品を制作しているかの様です。そんなグルメもあれば、全国レベルで人気のラーメンやうどん、蕎麦に焼きそばも、九州で食べるものは「何か」が違います。その一方で、九州ならではのグルメも、思わず目を剥く美味しさです。
鰻好きの私ですが、九州の鰻のせいろ蒸しは、どーして関東の鰻屋さんもメニューに加えてくれないの!?と懇願、思わず目がうるうるしてくる程です。私は九州にいると食べ過ぎて、危険な程にデヴまっしぐら!です。





九州ならではの温泉

くるま旅には、温泉は不可欠です!特に私の様な脂ギッシュなおやじは、毎日一回の脂抜きが必要です。それ故にくるま旅先では必ず、その日、どこの温泉に入るかが重要な案件となります。
その温泉探しが結構、大変なのですが、九州には良い温泉が多いので、探すのに苦労しません。逆に特色のある温泉があるので、どこに入ろうかと選ぶのに苦労します。贅沢な悩みですが、それが楽しみでもあります。
しかも良い温泉には、そばにはまた美味しいものもあるという公式?が嬉しいですね。温泉に入って、美味しいものを食べ、湯上りの美酒に酔い、そのままキャンピングカーでバタンキューこれは極楽です。寿命が延びます。


九州ならではの観光

クドイようですが、九州には長い歴史と分厚い文化があります。ですから、見どころがテンコ盛りです。自然を売りにしたところから、歴史・文化を売りにしたところまで、オールマイティです。
それだからでしょうか?あの「フーテンの寅さん」のロケ地、都道府県別ですと、48作中、北海道が8回と一位ですが、九州エリアはなんと22回と、全作の約半分となっています。やっぱり、絵になり味のある観光地が多いのでしょうね・・と独断と変態な意見でした。



九州ならでは交通事情

九州はなにが行きやすいと言えば、その手段が複数あるという事です。北海道は、キャンピングカーで行く場合は、フェリーで行くしかありませんが、九州は、関門橋があり、トンネルもあれば、フェリーもあります。
選択肢があり、入口と出口が絞られることがないので、予定も組みやすく、スケジュールに余裕ができます。また九州は鉄道網も充実していて、新幹線に特色のある急行からローカル線まであるので、キャンピングカーで行ってもパーク&ライドといった合わせ技を使う事もできます。



九州ならではの車中泊

九州も、北海道同様・・というか、どこに行っても基本的なマナーを守っての車中泊が必須です。どこでも好き勝手に車中泊する事はできませんが、ここでも九州ならではのメリットがあります。エリア別RVパーク数ですが、現時点で、
北海道 28
東北 36
関東 74
北陸・甲信越 58
東海 42
関西 52
中国 28
四国 21
九州 100
とダントツで九州が多いのです。それも九州全域に満遍なく分布しているので、安全・安心・快適な車中泊をしたい時でも困る事はありません。
九州にはクマちゃんがいませんから(正確にはくまモンしかいません)車中泊場所さえ確保できれば、安心できます。冗談はさておき、車中泊という意味でも九州はくるま旅しやすいエリアであること確かですね。




まとめ
九州くるま旅ならではのポイント7つは如何だったでしょうか?北海道と対比しているところもありますが、決して両者を比較して、どちらが良いということを言いたい訳ではありません。その土地で特色があるのは当然で、比較する事自体、意味がありません。
大切なことは、キャンピングカー乗りは、その両方を自由気ままに楽しめるということです。これは素敵なことだとは思いませんか?私個人としては、夏は北海道、それ以外の自由な時に九州に行こうかな?と思っています。