10月4日~6日に富士スピードウェイで開催された日本最大級のクルマ旅イベントCAMPJAPAN(キャンプジャパン)、その魅力と新しいクルマ旅の楽しみをご紹介しましょう。これまで時期的な事もあり雨に祟られる事が多かったCAMPJAPANでしたが、今年は好天にも恵まれて素晴らしいイベントとなりました。
滞在型のイベントの魅力
ひと頃は「働き中毒」と揶揄された日本人、バブル崩壊後は、それでも余暇を取るようになったといっても、まだまだお休みが少ないのが実情です。ちょっとした週末、たまの連休では、出かけて行っても「アウトドア宴会」で終わることも多いのではないでしょうか?夏休みなどの纏まったお休みも、ここぞとばかりに、ガツガツと色々飛び周って、気が付くと疲労困憊、休んだのかなんなのか分からなくなる時もあります。もちろん、人それぞれですから、まったり宴会で十分、何もしないのも最高の贅沢、行きたいから飛び周るというのもありです。否定はしません。しかしながら、今回、ご紹介するCAMPJAPANは、これまでとは違う滞在型イベントと言えます。少し脇道にそれますが。9月28日~10月6日に開催された「FICCオートキャンプ世界大会」も、正に典型的な滞在型イベントでした。主催は日本オートキャンプ協会でしたが、恐らく、これまで開催されてきた世界中の大会を参考にしていたのでしょう、それは、楽しいイベントになっていました。私個人、まるで国内留学をした様な気分で、RV先進国のオートキャンプの楽しみ方を堪能する事ができました。今回のCAMPJAPANも、そのFICCオートキャンプ世界大会から、インターナショナルを差し引いて、また期間も短くしたプチ滞在型イベントと考えると、その方向性に大分、重なる部分が多かったと思います。
滞在型イベントの何が良いかと言うと、自宅(キャンピングカー)のすぐそばで、色々なコンテンツやサービスを受けられるという事です。朝、早起きして眠い目を擦りながら、朝食を無理無理詰め込んで慌てて出かける必要も、目的地までの気が遠くなる距離と時間に憂鬱になる事も、帰りの時間が気になってゆっくり楽しめない事や、一日の疲労を背中に背負って帰るなんて事もありません。昨年、CAMPJAPANの生みの親でもある荒木さん(ナッツRV社長)にインタビューした際にも、CAMPJAPANは、新しい遊びの提案と出逢いの場所の提供だと伺いました。そして、キャンピングカーは普通の車ではない「楽しむためのツール」だと。そもそも、CAMPJAPAN in 富士スピードウェイの発端は、富士スピードウェイ側の「もっと一般の方に今回のWECの様なモータースポーツの楽しみを知ってほしい」という想いと、CAMPJAPAN側の「もっと一般の方にキャンピングカーの新しい楽しみ方を知って欲しい」という想いが見事に合致した事からでした。つまり、ここに、楽しむためのツールとしてのキャンピングカーによって、新しい遊びと出逢いが可能になる滞在型のイベントが実現した訳です。
あきの来ないコンテンツによる「おもてなし」
勿論、一か所に、それもある程度の期間滞在するのですから、そこで暇になって、退屈で、生あくび・・となっては意味がありません。その点、CAMPJAPANでは、毎日、朝から晩まで、参加者を飽きさせる事のないコンテンツやサービスが、用意周到に準備されていて、まさに「お・も・て・な・し」精神で提供されてました。その主なものをご紹介しましょう。
これらの豊富なコンテンツ・サービス・楽しみも、自宅(キャンピングカー)がすぐそばにある滞在型イベントならではの事です。
新しいクルマ旅の楽しみ方がもたらすものとは?
これまでの遊び方とは違ったCAMPJAPANが提案する新しいクルマ旅。今後は、色々な会場・業界・企業とコラボし、キャンプ大会を中心に“新しい遊びの提案”と“出会いの場”を創出、それを全国的に広げ、繋げていく予定だそうです。産業の発展の為には、「造るだけ」「売るだけ」ではなく、文化が根付くことをやる必要もあり、また、現在、どんなに良い所でも人が来ないという悩みを抱えている地方が少なくありませんが、キャンピングカーは、弱体化しているローカル交通や、減少している宿泊施設を補う事が可能なので、それに「新しい遊びの提案」がプラスされれば新しい地方活性化となります。更には、意図的に創出しないとできない「新しい業界」が生まれる可能性もあります。今回のレース観戦もそうですが、今年の年末、年越しには、CAMP JAPAN EXPO COUNT DOWN in 万博記念公園の開催を予定しているので、また“新しい遊びの提案”“出会いの場”と、それに付随して、様々な可能性が生まれるかもしれません。
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