
キャンピングカーの装備とその使い方、注意点についいて、キャンピングカーライフ研究家の岩田一成氏が動画で解説します。
はじめてレンタルキャンピングカーを借りて運転する方など、ぜひご参考にして下さい。
目次
キャンピングカーの生活電源について

キャンピングカーは普通の乗用車と違って生活電源が確保されています。
エンジンをかけるときなどに使うメインバッテリーとは違う電源がサブバッテリーです。
このサブバッテリーは室内の照明や、冷蔵庫など生活するために使う電気を貯めています。サブバッテリーは生活用の電源なので、もしこれを使い切っても、クルマのエンジがかからないということはありません。
インバーターの役割
クルマのバッテリー=DC12V
家庭用のコンセント=AC100V
DC12VをAC100Vにするためにインバーターで変換します。キャンピングカーの中でAC100Vのコンセントから電気を取って使いたいときにはこのインバーターのスイッチをONにします。
サブバッテリーの注意点
車内のコンセントからとった電気は家と同じ感覚でなんでも使えるとは思わないようにしましょう。バッテリーの容量に限りがあります。
バッテリーの電気を使い切ったら照明などの電気をつかなくなるので、節電を心がけましょう。
外部電源をつなぐ

クルマにAC100Vの外部電源をつなぐと家と同じように電気が使えます。
外部電源はRVパークやオートキャンプ場などで確保します。
特に消費電力の大きな装備
・エアコン

サブバッテリーでの稼働は数時間です。車種によってはサブバッテリーでは稼働しないものもあります。長時間エアコンを使うならRVパークやオートキャンプ場など外部電源に接続できるところで車中泊しましょう。
・電子レンジ

電子レンジは短時間でも大きな電量を使います。サブバッテリーで稼働するときは長時間の使用を前提にしないようにしましょう。外部電源をつなぐと家と同じように使用できます。
車内装備について
アクリル窓とマルチシェード

アクリル窓は走行中必ず閉めて下さい。開閉に使うレバーは破損しやすいので力を入れ過ぎないように注意しましょう。マルチシェードは網戸と遮光シェードを兼ねています。
コンロの注意点

レンタル店によっては車内で火気の使用を禁止しているお店もあるので、使えるかどうか事前にお店に確認しましょう。
コンロを使うときは、窓を開けたり、ファンを回すなど必ず換気を行います。
冷蔵庫の注意点

冷蔵庫は出発前にスイッチをONにしておくと、途中の買い物でも冷えた状態で使えます。
冷蔵庫の扉にロック機能があるときは必ずロックをかけます。これをかけておかないと走行中に扉が開いて中の物が飛び出たりします。
家庭用の冷蔵庫ほど頑丈ではないので、冷蔵庫の扉に重いものを入れすぎないようにしましょう。
バンクベッドの注意点

バンクベッドへはハシゴがある車種では必ずハシゴを使って登ります。ちょうど良い位置にあるテーブルに足をかけて登ったりすると破損や思わぬ怪我や事故の原因になるので止めましょう。
また、バンクベッドは秘密基地みたいで子どもたちが喜ぶ空間ですが、ここから飛び降りたりすると思わぬ怪我や事故、シートやテーブルの破損につながるので止めましょう。
ルーフベントの注意点

排気と吸気の二つの機能があります。キャンピングカーでは車内が暑いときの換気など積極的に使うシーンが多くなります。空気を循環させることで車内を涼しくできます。
出発前にはファンを止めて、ルーフベントのカバーが閉っていることを確認します。
サイドオーニング

レンタルではついていない車両も多い装備です。オートキャンプ場での使用が前提になります。道の駅などで広げて自分たちのスペースを確保するような使い方はできません。 構造的に風に弱いので、風が強いときの使用は控えましょう。
キャンピングカーの出発前のチェック
出発前のチェック:車内

窓が閉って、ロックがかかっていることのチェック
冷蔵庫が閉って、ロックがかかっていることのチェック
ルーフベントのカバーが閉っていることのチェック
出発前のチェック:車外

車体を一周しながらチェックします。
窓の閉りや扉類のロック、ルーフベントのカバーをチェック。
外部電源のコードを抜いて、収納してから出発しましょう。
まとめ
キャンピングカーは家の要素とクルマの要素が一体となった特殊なクルマです。特性を理解した上で使いこなしながらキャンピングカーならではの生活を楽しむ、家とは違う「非日常」を楽しむ、それもキャンピングカーの魅力の一つです。
注意点を頭に入れて、より快適で安全なキャンピングカーライフを楽しんで下さい!
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