キャンピングカーで行く北海道のオススメキャンプ場

キャンピングカー活用法
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キャンピングカーで北海道を旅するなら、ぜひキャンプ場を利用してほしい。雄大な自然に囲まれた最高のロケーションの中でゆったりとした時間を過ごせば、駆け足の観光ツアーとはひと味違う「北海道の醍醐味」を肌で感じることができるはずだ。

今回は、キャンピングカー乗りにお勧めのキャンプ場を厳選してご紹介。北海道のキャンプ場はレベルが高いので選ぶのに苦労したが、初心者でも安全・快適に過ごせる設備の整ったキャンプ場を中心に、道内の各エリアからお勧めのフィールドをセレクトした。ぜひキャンピングカーで北海道を旅する際の参考にしてほしい。

ここで紹介したのはあくまでもごく一部。いろいろなキャンプ場を訪れて、自分のお気に入りのフィールドを見つけるのも、北海道キャンピングカー旅の楽しみのひとつだ。

北海道の魅力が凝縮された最上級のフィールド

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星に手のとどく丘キャンプ場

キャンプ場データ

所在地
北海道空知郡中富良野町ベベルイ
開設期間
GW~10月中旬
利用料
中学生以上 700円 / 小学生以下 400円 / 犬 200円
サイト料
オートサイト 1000円、キャンピングカー&トレーラーサイト 1500円
ペット
入場可 ※利用料が必要

10年以上通い続けている、筆者にとって「北海道の故郷」のようなキャンプ場。

ベベルイの丘を望む中富良野の高台にあるフィールドは、北海道らしい開放感と富良野らしい穏やかな風景に包まれている。最高のロケーションの中でのんびりキャンプをしていると、まるで時間がゆっくりと流れているかのように錯覚するほどだ。

キャンピングカー&トレーラーサイトは広々としたスペースが確保され、大型のキャンピングカーやキャンピングトレーラーでもまったく問題ない。夕方にはサイトから美しい富良野の夕日を眺め、夜はランタンの灯りを絞って満天の星空を眺めながら、オーナー手作りの炉で焚き火を楽しむ。朝になると、放牧された羊がサイトに遊びにやってくる。

ミシュランガイドにも掲載された絶品ジンギスカンも、このキャンプ場の大きな魅力のひとつ。レストランのテラス席で穏やかな丘の風景を眺めながら食事ができるほか、ジンギスカンを持ち帰って自分のサイトで食べることも可能。キャンプ場を訪れた際には、ぜひ他にはない絶品ジンギスカンを堪能してみてほしい。

「キャンプ本来の楽しみをゆったりと味わいたい」。そんな人にぜひ訪れてもらいたい、北海道の魅力がいっぱいに詰まった最上級のフィールドだ。

場内をSLが走り、子供が喜ぶ遊具も充実

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丸瀬布いこいの森オートキャンプ場

キャンプ場データ

所在地
北海道紋別郡遠軽町丸瀬布上武利
開設期間
4月下旬~10月下旬
利用料
高校生以上 500円 / 小学生以上 300円
サイト料
フリーサイト 500~1000円、オートサイト2000~2500円
ペット
入場可

丸瀬布(まるせっぷ)市外から10kmほど離れた静かな山間にある、広大なオートキャンプ場。武利川で釣りや川遊びができるほか、キャンプ場内で昆虫採集も可能だ。

自然環境も言うことなしだが、やはりこのキャンプ場の最大の魅力は、施設の充実度。広大な敷地内に敷設された2kmの線路を、北海道遺産に指定された本物の蒸気機関車が走る。日本全国にキャンプ場は数あれど、本物のSLが場内を走っているのはここくらいのものだろう。遊具、ゴーカート、バッテリーカー、変形自転車、テニスコート、パークゴルフ場など、ほかにも1日では遊びきれないほど遊びの設備が目白押しだ。

昆虫生態館、郷土資料館、日帰り温泉施設も隣接しており、自然環境、遊び、快適度のすべての面においてパーフェクト。キャンプ初心者やファミリーでも、安心して北海道らしいキャンプを楽しめる。

クルマを乗り入れできる林間のフリーサイト、周囲が開けた区画タイプのオートサイトがあるので、混雑状況やロケーションによって好みのサイトを選ぼう。

雄大な日本海を望む絶景と開放感が魅力

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とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場

キャンプ場データ

所在地
北海道苫前町栄浜67番地1
開設期間
4月下旬~9月下旬
利用料
個別サイト 2050~4100円
ペット
入場不可

日本海沿いを北に向かって伸びる天北オロロンルート。その中間地点にある「道の駅風Wとままえ」に隣接しているのがこのキャンプ場。道北エリアの観光拠点として便利な好立地と、開放感あふれるロケーションが魅力だ。

高台にあるキャンプ場から望む日本海の雄大な景色は、素晴らしいの一言。晴れた日には日本海の彼方に浮かぶ天売島・焼尻島や利尻富士を眺めることができ、夕方になれば日本海に夕陽が沈むロマンチックな眺望を楽しめる。

全面芝生のオートサイトは一区画がかなり広々としており、周囲が大きく開けたロケーションと相まって開放感は北海道随一。日本海の絶景と最高の開放感を味わうだけでも、このキャンプ場に行く価値がある。

道の駅内にある温泉入浴施設まで徒歩3分という利便性も魅力。道北観光の途中でぜひ立ち寄りたい、好ロケーションのフィールドだ。

初心者でも安心して楽しめる高規格キャンプ場

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道立オホーツク公園オートキャンプ場てんとらんど

キャンプ場データ

所在地
北海道網走市八坂1番地
開設期間
4月下旬~10月中旬
利用料
中学生以上500~1100円 / 小学生250~500円(シーズンにより変動)
サイト料
フリーテントサイト 300~500円、プライベートサイト 1300~2500円、キャンピングカーサイト 1900~3700円(シーズンにより変動)
ペット
一部サイトのみ入場可

網走の観光スポットのひとつ「道立オホーツク公園」内にある高規格キャンプ場。景勝地として知られる「天都山(てんとざん)」の中腹に整備された広大なフィールドは、東京ドーム23個分の敷地面積を誇る。網走市街まで6km程度の好立地にあり、能取岬や網走刑務所、オホーツク流氷館など、網走観光の拠点としても利用価値は高い

余裕をもって区画されたプライベートサイト・キャンピングカーサイトは、水道・シンク・100V電源付きで、初心者でも快適なキャンプを楽しめる。サイトからは知床半島・オホーツク海が広がる北海道らしい大パノラマが一望でき、ロケーションも言うことなしだ。

キャンプサイトからの絶景もさることながら、設備の充実度も素晴らしい。ドッグラン、多目的スポーツ広場、温水シャワー、MTBやスポーツ用具のレンタルなどはすべて無料。子供が遊べる屋内外の遊具広場も充実しており、快適性重視のビギナーキャンパーからベテランキャンパーまで幅広い層の受け入れ態勢が整っている。

利用料は北海道のキャンプ場としては高めだが、抜群のロケーションと設備の充実度を考えれば十分に納得できる。料金はシーズンによる変動制なので、格安でキャンプを楽しみたいならオフシーズンが狙い目だ。

北海道屈指のワイルドなロケーション

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朱鞠内湖畔キャンプ場

キャンプ場データ

所在地
北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内湖畔
開設期間
5月上旬~10月下旬
利用料
大人600円 / 小人300円
ペット
入場可

朱鞠内湖(しゅまりないこ)は、道北エリアの最深部にひっそりとたたずむ人造湖。その湖畔に広がる「朱鞠内湖畔キャンプ場」は、北海道屈指の大自然に囲まれたワイルドなロケーションが魅力のフィールドだ。

湖畔沿いに整備されたサイトは、第1サイトから第3サイトまで分かれており、芝生や林間、湖畔など、好きな場所にクルマを乗り入れてキャンプができる。眼前に広がる朱鞠内湖の景観は、日本とは思えないほどのスケール感。高規格キャンプ場と比べれば設備はシンプルでワイルドな環境だが、場内にはコインランドリーやコインシャワーも完備されており、まったくの初心者でなければとくに大きな不便を感じることはないだろう。

朱鞠内湖には幻の魚イトウやアメマス、サクラマスなど多くの魚が生息しているので、キャンプ場を釣りのベース基地として利用するのもあり。カヤックを浮かべて湖上から絶景を眺めたり、バードウォッチングをしたり、場内を散策したり、昆虫採集をしたり……。ワイルドなフィールドで、北海道の大自然を思う存分満喫したい。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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