キャンピングカーで安全なドライブを楽しむために心がけたい7つのポイント

キャンピングカー活用法
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キャンピングカーで安全なドライブを楽しむために心がけたい7つのポイント

高速道路を走行していると、ハイスピードで一般車を追い越しながら走行しているキャブコンを見かけることがある。ナンバーを見ると、そうしたクルマはレンタカーの割合が非常に高い。ドライバーが「キャンピングカーを初めて運転した」「キャンピングカーの特性を理解していない」ことから、普通車と同じ感覚で運転してしまっているのだと推測するが、これは大変危険なことだ。

重心が高く不安定なキャンピングカーで速度を出し過ぎると、横風や落下物、前方車両の急な車線変更や事故などの突発的なアクシデントに対応できず、大きく挙動を乱したり、最悪の場合は横転事故につながる可能性もある。

そこで今回は、“キャンピングカーの運転に不慣れな初心者”を対象に、「キャンピングカーで安全なドライブを楽しむための運転技術」について解説する。

ゆとりを持ったドライブで、安全にキャンピングカーライフを楽しもう!

キャンピングカーの特性を理解する

キャンピングカーのリア

まず頭に入れておきたいのが、キャンピングカーは「普通車と比べて重量がある」ということだ。1BOX車のバンコンで総重量2t半ばから後半、キャブコンでは総重量3t前後になる。クルマの重量は、走行性能に直結する重要な要素。「重いクルマ」であることを念頭に、余裕を持った運転を心がけたい。

キャンピングカー特有の全高の高さ、重心の高さも、走行性能に悪影響を与える大きな要因だ。1BOX車のバンコンでも全高2.0~2.4mと普通車よりかなり高く、キャブコンに至っては全高3m前後にもなる。とくにトラックベースのキャブコンは、フレームの上に居住空間のシェルを載せる構造のため、重心が高く走行安定性に劣る。

スポーツカーにはスポーツカーの、トラックにはトラックの乗り方があるように、キャンピングカーにもキャンピングカーの乗り方がある。普通車感覚でのドライブは、絶対にNG!キャンピングカーの特性を理解した上で、それに見合ったゆとりのある運転を心がけよう。

スピードは控えめに

運転する岩田氏

キャンピングカーの運転でもっとも重要なのは、スピードを出し過ぎないこと!キャンピングカーの速度領域は、普通車とは異なる。カーナビの到着予想時間より遅くなることを覚悟して、余裕を持ったスケジュールで行動するのがポイントだ。

スピードが上がると車両の姿勢が不安定になり、急な操作で姿勢を崩しやすく、制動距離も長くなる。速度の出し過ぎは事故のリスクを飛躍的に高めるので、不安を感じない控えめな速度をキープすることが重要だ。とくに、重心が高く不安定なキャブコンは注意が必要。キャブコンで高速道路を走行する際は、80km/h程度で左側車線を走行し、大型トラックと同じペースで巡行するくらいがちょうどいい。

レンタカーで初めてキャンピングカーを運転する人は、慣れてきた頃にスピードを出し過ぎてしまう傾向がある。とくに仲間同士で乗る場合、楽しい雰囲気やノリに引きずられてスピードを出し過ぎたり、仲間との会話に参加して運転がおろそかになったりしないように注意しよう。

コーナリング手前でしっかり減速

カーブを走るキャンピングカー

キャンピングカーは、普通車と比べて走行安定性が悪い。とくに、車重が重く全高・重心が高いキャブコンは、ステアリングを左右に切るとボディが大きくロール(横に傾く)するため、急なコーナリングが苦手だ。

高速道路のインターチェンジのループや急カーブが連続する山道を走行する際は、コーナーの手前でしっかりと減速すること!速度を上げたまま突っ込むと、車体が大きく傾いて外側にふくらみ、カーブを曲がり切れない可能性もある。カーブの途中で慌ててステアリングを切ると、挙動が乱れて最悪の場合事故につながるケースも……。

「コーナーの手前で、しっかりと速度を落とす」。当たり前のことだが、キャンピングカーでは普通車以上に重要なポイントであることを肝に銘じておこう。

急のつく操作をしない

キャンピングカーを運転する際は、「急ハンドル」「急ブレーキ」といった急のつく操作をしないように気をつけよう。急なハンドル操作は挙動の乱れを引き起こし、事故を誘発する。車線変更の際も、普通車以上にゆったりとしたハンドル操作を心がけたい。

重量があるキャンピングカーは、普通車と比較して制動距離が長いため、早め早めのブレーキ操作も必須だ。周囲の交通状況を常に気にかけ、急ブレーキを踏まなければいけないような状況に陥ることはできるだけ避けたい。

キャンピングカーに限らず、急な操作をしないことはクルマを運転する上で基本中の基本。それを今一度頭に叩き込んで、ゆったりとした気持ちで運転にのぞもう。

高速走行時の横風に注意

高速道路を走るキャンピングカー

横風は、キャンピングカーの大敵だ。1BOX車ベースのバンコンもキャブコンも、全高が高い箱型形状のため側面の面積が大きく、急に横風を受けるとボディが押されてフラフラと危険な動きをする。

とくに注意したいのは、「高速道路の横風」「高速道路でトラックに抜かれた時に受ける風」「トンネル出口の横風」。風による事故の大きな原因は、速度を落とさずに走行して突風にあおられ、慌ててステアリングを切って急な挙動変化を引き起こしてしまうこと。風が強い時の対応策は、とにかく「スピードを落とす」ことに尽きる!

高速道路では常に控えめな速度をキープして、トラックに抜かれる際はしっかりステアリングを持ってボディが振られても慌てないように心構えをしておこう。

高い場所にある障害物に注意

キャンピングカーのヘッド

キャンピングカーの運転に不慣れな人に多いのが、ルーフを木の枝などの障害物にぶつけてしまうこと。運転の際、ボディの長さや幅は常に気にしていても、キャンピングカー特有の全高の高さは意識から抜け落ちてしまうことが多い。

木の枝や標識、狭い道に張り出した民家のひさし、平面駐車場の料金ゲートの屋根……。普通車に乗っているとまったく気にならないが、高い場所にある障害物は意外と多い。キャンピングカーの運転では、全長・全幅だけではなく、「ルーフの高さ」もしっかり頭に入れておこう。

上部が死角になるバック走行で、ルーフを障害物にぶつけてしまうケースも多い。バックする際はカメラだけに頼らず、同乗者に後部の安全確認と誘導をお願いするのがベターだ。

急な下り坂はエンジンブレーキを活用

エンジンブレーキ

急な下り坂が続く山道では、フットブレーキだけに頼らずエンジンブレーキを積極的に活用しよう

キャンピングカーは車重が重いため、下り坂でブレーキを踏み続けると普通車以上にブレーキに負担がかかる。ブレーキディスクとブレーキパッドが接触し続けて、ブレーキパッドの許容範囲を超える熱が発生すると、「フェード現象」が発生して制動力が一気に低下する。さらにフットブレーキを使用し続けると、今度はブレーキフルードの沸騰による「ペーパーロック減少」が発生し、最終的にはブレーキが利かなくなる。

車重が重いキャンピングカーは、「フェード現象」「ペーパーロック減少」を引き起こしやすいので、急な下り坂では必ずエンジンブレーキを活用してブレーキへの負担を減らしてやること!

キャンピングカーの安全運手について、10分間にまとめています。出発前にこちらもご覧下さい。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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