冬でもお手軽・快適に遊べるキャンピングカーの優位性

キャンピングカー活用法
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冬でもお手軽・快適に遊べるキャンピングカーの優位性

寒い冬になると、観光地からは人が消え、夏場は人でごった返していたキャンプ場もキャンパーの姿がまばらになる。一般的な感覚からすると、冬は観光やレジャーのオフシーズン。ただし、それはキャンピングカーには当てはまらない。

キャンピングカーのメリットを生かせば、冬でも快適に旅行やレジャーを楽しむことが可能だ。むしろキャンピングカーにとっては、混雑とは無縁の冬こそがオンシーズン!今回は、冬でも快適なキャンピングカーの優位性と、冬のキャンピングカーライフの楽しみ方について解説する。

FFヒーターで真冬でも車内はポカポカ

FFヒーター

キャンピングカーで寒い冬も快適に過ごせるのは、FFヒーターがあればこそ。FFヒーターは、エンジンを停止した状態で使用できる燃焼式の暖房器具。車外で吸気と排気を行う構造になっているため、一酸化炭素中毒や酸欠の心配がなく、空気をクリーンな状態に保ちながら車内を暖めることができる。季節を問わずさまざまな使い方をされるキャンピングカーにとって、なくてはならない装備のひとつだ。

FFヒーターの燃焼室

暖房能力が非常に高いことも、FFヒーターの大きなメリット。外は氷点下の雪景色でもFFヒーターのスイッチさえ入れれば、車内はTシャツで過ごせるほどポカポカになる。燃料は車両の燃料タンクから供給される仕組みとなっているが、クルマのアイドリングとは比較にならないほどの低燃費で、1晩使用しても燃料消費量は1.6Lほど。クルマのエンジンを止めた状態で安全に使用でき、暖房能力が高く、しかも低燃費。環境にもお財布にも優しい、キャンピングカーに必須の暖房器具だ。

キャンピングカー内の温度計

FFヒーターがあれば、寒い冬でもキャンピングカーの車内は常にポカポカ。旅行でも趣味でもアウトドアレジャーでも、すぐそばに暖かいプライベート空間を確保できることが、キャンピングカーならではのアドバンテージだ。

スキー&スノボをとことん満喫!

スキー場のキャンピングカー

どこでも暖かいプライベート空間を確保できるキャンピングカーの優位性を生かせば、スキーやスノーボードなどのウインタースポーツも快適に楽しめる。

雪中のキャンピングカー

スキー場の駐車場に止めたキャンピングカーは、最高のベース基地だ。車内でウエアに着替えて朝一番のリフトでパウダースノーを堪能し、昼はFFヒーターで暖まった車内でランチタイム。午後も目いっぱいスキー&スノーボードを楽しんで、遊びの途中で疲れたら車内に戻って休憩や仮眠をとる。思う存分滑った後は、日帰り温泉にゆっくり浸かり、キャンピングカーの車内で夕食をとって就寝する。

キャンピングカーによるベース基地

FFヒーターを備えたキャンピングカーとウインタースポーツの親和性は非常に高く、シーズン券で毎週ゲレンデに通うヘビーユーザーの中には、「スキー&スノボのためにキャンピングカーを買った」という人もいるほど。FFヒーターを稼働することで、車内に干したウエアやグローブを素早く乾燥させられるのもメリットだ。

初心者でもお手軽・快適に冬キャンプができる

キャンピングカーの冬キャンプ

空前のキャンプブームで、春から秋のシーズン中はどこのキャンプ場も満員御礼状態。周りをキャンパーに囲まれた状態だと落ち着いて過ごせないし、せっかくキャンプに行ったのに気疲れしてしまうなんてことも……。しかし、冬キャンプならそんな悩みとは一切無縁!人の少ないキャンプ場でしっかりと自分だけのプライベートスペースを確保でき、自然の中でキャンプ本来の楽しみを味わえる。夏場の悩みのタネである虫が少ないことも、冬キャンプならではの魅力のひとつだ。

とはいえ、冬キャンプは“上級者向けの遊び方”というイメージが強く、「一度はやってみたいけど、なかなか踏み切れない」という初心者キャンパーも多いだろう。確かに、寒い冬にテントで寝るとなると、それなりの装備と知識が必要となる。しかし、食事や就寝のスペースが確保されたキャンピングカーならテントを張る必要もなく、FFヒーターがあれば就寝用に高額なダウンシュラフを用意する必要もない。

コテージ感覚のキャンピングカー

キャンプサイトにキャンピングカーを止めるだけで、そこが快適な「家」に早変わり!AC電源付きサイトでキャンピングカーにコンセントを接続すれば、電気容量の心配をすることなく家電を使用でき、燃料の続く限りFFヒーターも使い放題。コテージに泊まるような感覚で、初心者でもお手軽に冬キャンプを楽しめる。

レンタルキャンピングカーで冬遊びを満喫!

キャンピングカーのレンタル

これまでお話したとおり、“FFヒーターで暖められたプライベート空間”ごと移動できるキャンピングカーのメリットを生かせば、寒い冬でもさまざまな楽しみ方が可能だ。観光シーズンと比べて道路の渋滞が少ないこと、人気観光地でも混雑しないことなど、ウインタースポーツやキャンプ以外にも、冬ならではのメリットは多い。

キャンピングカーを所有していなくても、「キャンピングカーに興味がある」「キャンピングカーを体験してみたい」という人もいると思うが、そんな人にはレンタルキャンピングカーの利用がお勧めだ。

現在国内にはレンタルキャンピングカーを取り扱っている店舗が300店以上あり、1100台以上のキャンピングカーがレンタル用として稼働している。オンシーズンには予約が集中するが、冬ならば予約もとりやすく、お得なオフシーズン料金を設定している店舗も多い。

レンタルキャンピングカーの利用も、冬こそがチャンス!オフシーズンのイメージが強い冬だからこそキャンピングカーをレンタルして、“キャンピングカーでしか味わえない冬の楽しみ方”をぜひ体験してみてほしい!

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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