キャンピングカービルダーのVANTECH(株)が運営するパーツセンター(埼玉県所沢市)を訪ねました。パーツセンターは快適なキャンピングカーライフを支える縁の下の力持ち。同センターの欠瀬吉典氏にお話しを伺いました。
目次
パーツセンター設立の経緯は?
当社はZIL(ジル)などのキャンピングカーを製造、販売するビルダーです。そのため以前から当社でキャンピングカーを購入されたお客様向けにパーツを販売していました。
キャンピングカーを他社で買われたお客様からの注文も多くなり、パーツの在庫を充実させていくなかで今のかたちになってきました。キャンピングカーを製造しているビルダーへも販売しています。
パーツは世界中から仕入れているのですね
はい。キャンピングカーの本場、ヨーロッパ各国やアメリカをはじめ、中国などアジア諸国からも仕入れています。
世界で開かれているキャンピングカーの展示会などへ直接足を運んで良いパーツを仕入れています。
お客さんはどのようにして買われていますか?
ホームページを見てネットからの注文は多いですが、数千点の商品がありますのでパーツカタログを見て発注される方も多いです。
これだけ点数があるとカタログの方が見やすいと好評です。カタログでは欲しいパーツ以外にも参考になることが多いと良くいわれます。
キャンピングカーパーツセンター
購入で直接来店される方もいますが、ここは倉庫になっているので、梱包された商品をその場でお見せ出来ないことが多いです。もし来店されるときは必ず事前にお電話下さい。対応出来る商品か否か確認します。
注意:バンテック埼玉と休みが違います。日曜日は休業です。土曜日はHP参照。
パーツ売れ筋ベスト5は?
季節によっても違いますが・・・
1位:TVアンテナ、チューナー関係
これは1年を通して購入される方が多い商品です。キャブコン、バンコン問わず使われますね。
2位:サイドオーニング
サイドオーニングはキャンピングカーには付けたいパーツですね。専門店で取り付けてもらうのが安心です。もしご自身で取り付ける場合は必ず2人以上の人出が必要です。
3位:LED照明各種
これも購入の多い商品です。電球型の照明を使われていた方はLED照明に変えています。
4位:ポータブル冷蔵庫各種
暑くなる季節には良く売れます。シガーライターで使えるタイプなので、これも乗用車で利用される方も多いようです。
5位:インバーター各種
車内でバッテリーから100V電源を取りだす機器。300W~1,500Wの大きなものまで各種ご注文があります。取り付けには電気についての知識が必要です。
補修ではどんなパーツが出ますか?
オーニングはぶつけたり、風で巻き上げたり、劣化したりで補修するケースがよくあります。オーニング自体高価なものですが、部品も揃っていてパーツ交換で補修出来るケースも多いと思います。
ベンチレーターはふたの劣化や開閉用のギヤなど壊れたりすることもありますが、これも交換すれば治せる可能性が高いものです。
サイクルキャリアは2台積みのものを使っている場合、3台積み用へ少しパーツを足せば組み換えが出来るモデルがあったりします。
普段気をつけていることはありますか?
欠品を起こさないとこです。輸入品や特種なものが多いので、もし欠品してしまうと次の商品が入るまで時間がかかってしまいます。その為欠品しないように気をつけています。
これからやりたいことをお話し下さい
部品を中心に販売していますが、DIYが出来るパーツや車中泊グッズで役に立つものは増やしたいと思います。
また、使っていて良い物はパーツとしても積極的にお薦めしていきたいと思います。例えば弊社で販売しているキャンピングカーにはイタリア製の冷蔵庫を使っていますが、デザイン的にもお客様から好評なので、そのような商品はパーツとしてもオススメして行きたいと思います。
インタビュー後記
キャンピングカーで使うポータブルトイレも介護を必要とする家庭で購入されているそうです。狭い空間で使えるように工夫されているので、家でもじゃまにならず使えそうです。
キャンピングカーのパーツは輸入品も多く、高価なものがたくさんあります。高価なだけにそれを補修するパーツが販売されているケースもあり、破損させて「そっくり変えなければ・・・」と諦める前に補修パーツを探すと案外みつかるかもしれません。パーツセンターはキャンピングカー乗りの人たちに心強い味方です。