天然木の内装と使い勝手を極めたレイアウト! こだわりバンコン「ブルームーンEX」の魅力に迫る!

キャンピングカー紹介
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天然木の内装と使い勝手を極めたレイアウト! こだわりバンコン「ブルームーンEX」の魅力に迫る!

新潟県燕市にあるカトーモーターは、自社一貫生産にこだわって“メイド・イン・ジャパン”の高品質な車両を世に送り出し続けているキャンピングカービルダーだ。業界トップレベルのオリジナル断熱技術、熟練職人が1つ1つ丁寧に仕上げた天然木の手作り家具など、豊富なノウハウと高い技術力に裏打ちされた“真摯なモノ作り”で、多くのキャンピングカーファンから支持を集めている。

カトーモーターでは、ハイエースベースのバンコンを中心に、キャブコン、バスコンまで、多種多様なカテゴリーのキャンピングカーを製作しているが、今回紹介するのはラインナップの中核を担うハイエースベースのバンコン。業界初のスライド式2段ベッドで大人数の就寝を可能にした、ブルームーンEXだ。

オリジナルルーフで居住性アップ!

ハイエース・スーパーロングベースの「ブルームーンEX」

ブルームーンEXは、ハイエース・スーパーロングをベースにしたバンコンタイプのキャンピングカーだ。

バンコンと人気を2分するキャブコンは、就寝定員と居住性に優れている一方で、「自宅の駐車場に入らない」「普段使いできない」などのデメリットから購入を断念するケースが多い。そうしたユーザーに向け、「大人数で乗車できて、大人数で就寝できるバンコン」に仕上げたのが、このクルマだ。

オプションのJ-TOPルーフ

撮影車両には、オプションのJ-TOPルーフが装備されており、ノーマルのハイルーフ以上にゆとりある室内高(約170cm)を確保している。

さらに広々とした居住空間を求める人のために、カトーモーターでは「ジェントリー」「アレート」「クイーンハット」など多彩なオリジナルルーフを用意。ニーズに応じてルーフを組み合わせることで、“自分仕様のキャンピングカー”に仕上げることが可能だ。

使い勝手抜群の内装レイアウト

ブルームーンEXの内装レイアウト

天然木の家具でコーディネートした“木のぬくもり漂うインテリア”が、カトーモーター製キャンピングカーのアイデンティティだ。注目すべきは、バンコンの室内空間を最大限に活かした内装レイアウト。乗車定員(6名)全員が前向きに座ってロングドライブも快適にこなせ、就寝定員はファミリーユースに対応する5名分を確保している。

ブルームーンEXのセカンドシートの後方

セカンドシートの後方には、2人で向かい合って座れる対面ダイネットと2段ベッドを配置。中央に通路を設けることで生活動線も確保されており、バンコンでありながらキャブコンのような使い勝手を味わえる。

ブルームーンEXのクーラー

キッチンスペースの上部には、家庭用エアコン(オプション)をセット。独自開発のリチウムイオンバッテリーシステム"リチデンシステム"を組み合わせれば、エンジンを停止した状態でもより快適にエアコンを使用することができる。

ブルームーンEXのキッチンカウンター

キッチンカウンターには、ガラスカバー付きシンクと上蓋式40L冷蔵庫をスマートにインストール。給水・排水タンクの容量は、各20Lとなる。

ブルームーンEXの天井から壁

天井から壁、フロアに至るまで、あらゆる部分に独自の断熱技術を投入することで、“夏は涼しく、冬は暖かい”理想的な室内空間を実現している。シーリングの照明パネルにはLED間接照明を組み合わせ、天然木との相乗効果で温かみのある雰囲気を演出した。

POINT① バンコンでは珍しい「2ダイネット」

ブルームーンEXのダイネット

インテリアの1つ目のポイントは、フロントとリアの2カ所にダイネットを配置した「2ダイネット」仕様であること。大型キャンピングカーではポピュラーなレイアウトだが、バンコンで2ダイネット仕様を採用したモデルはかなりレアだ。

前方のダイネットは、フロントシートとセカンドシートで構成される。助手席の背もたれを前方に倒して専用マットをセットし、前向きのセカンドシートと組み合わせれば、3人でテーブルを囲めるダイネットスペースに早変わり。展開作業が簡単なので、旅の途中の休憩タイムや食事タイムも快適だ。

快適なダイネットスペース

セカンドシート後方の左手には、1人掛けシートを2脚セット。テーブルを挟んで2名が向かい合って座れる、快適なダイネットスペースを作り出した。

休憩や食事など生活の中心になるダイネットをフロント・リアの2カ所に設けたことで、より幅広いシチュエーションに対応できるようになり、使い方の可能性を大きく広げることに成功している。

POINT② スライド拡張式の「2段ベッド」

ブルームーンEXの上下段スライド拡張式2段ベッド

室内でもっとも注目すべきポイントは、業界初の上下段スライド拡張式2段ベッドを装備していることだ。

通常時でも、上段・下段ベッドでそれぞれ1900×650mmのスペースが確保されており、2人旅ならこれで十分。展開の手間なく、眠くなったらベッドですぐ横になれ、通路を歩いてリアダイネット~ベッド間の移動もスムーズに行える。

上段のベッド拡張 上下段両方のベッド拡張

ベッドの拡張は、土台を通路側にスライドさせてマットを載せるだけ。「ゆったりとしたスペースで眠りたい」「大人数で就寝したい」といったニーズを手軽に実現できる、エポックメイキングなギミックだ。

2段ベッドの上段 2段ベッドの下段

ベッドを拡張することで、2段ベッドでの4名就寝が可能になる。拡張時のベッドサイズは、上段が1900×1100mm、下段が1900×1200mm。4人家族でもゆったり就寝できる、ゆとりのスペースだ。

POINT③ 多用途で使える「セミマルチルーム」

ブルームーンEXのセミマルチルーム

リアに設けたスライド式ドアで通路部分を仕切ると、リアエンドに独立したプライベートスペースを確保できる。クローゼットや収納スペースとして活用できるのはもちろん、ポータブルトイレを置けばトイレルームにもなる。防水パンが標準装備されているので、アウトドアギアなども水濡れや汚れを気にせずラフに持ち運び可能。ライフスタイルに応じてマルチに使える、便利な空間だ。

ベッドやシートのファブリック

ベッドやシートのファブリックは、カラーや風合いなどをお好みでセレクト可能。

多彩なルーフ形状と豊富なオプションを組み合わせることで、“世界に1台のオリジナル仕様”を作り出せる。その自由度も、カトーモーター製キャンピングカーの大きな魅力なのだ。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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