
タウンエースやライトエースをベースにしたキャンピングカーが注目されています。軽自動車のサイズでは小さく、カムロードなどのトラックベースのキャブコンでは大きい、と感じていた人が、ちょうどよいサイズとして、ライトエースやタウンエースのキャブコンを選んでいるようです。
2車種の違いはトヨタの販売チャンネルの違いで、クルマは同じものです。キャブコンのベースとなるトラックモデルのサイズは全長4275mm、全幅1675mm、全高1890mm。エンジンは1.5リットルタイプが搭載されています。
タイヤが4隅に配置された特徴的なスタイルで、コンパクトサイズながら、安定感のある走りを実現しました。キャブコンとして架装されても、コンパクトな取り回しは、あまり変わりません。キャブコンながら、運転のしやすいモデルがラインアップされています。
でも、コンパクトなサイズだからこそ、インテリアがどうなっているのかなど、気になっている人も多いと思います。そこで今回はジャパンキャンピングカーショー2020で展示されていた車両から、タウンエースやライトエースベースのキャンピングカーをピックアップしてみました。
コンパクトなキャブコンの実力を実感してみてください。
目次
スライドアウトで室内スペースと取り回しの良さを両立
かーいんてりあ高橋 ネオユーロスライドアウト

- 寸法(mm)
- 全長4,490mm/全幅1,720mm/全高2,580mm
- 定員
- 乗車定員5名/就寝定員4名
- 価格
- ¥4,680,000(税別)~

コンパクトサイズながら本格的なキャブコンを味わえるネオユーロ。超軽量化された架装部分は、あえてサイズを抑え、運転しやすいボディサイズを狙っています。全幅は街乗りも安心の1720mm。さらに、室内の快適性を求めて、スライドアウトモデルも登場しました。

30cmスライドアウトすることで、室内空間が広がります。自宅などで駐車する時はコンパクトに、フィールドではゆったりとできるスペースを確保できるようになっているのです。リア側にはシンクなどの水回りが配置され、荷物入れやトイレに使えるマルチルームまであります。
ワンランク上を目指したゆとりのあるコンパクトキャブコン
AZ-MAX Feel追加仕様

- 寸法(mm)
- 全長4,690mm/全幅1,940mm/全高2,600mm
- 定員
- 乗車定員6名/就寝定員4名
- 価格
- ¥4,380,000(税別)~

無垢材をふんだんに使い、落ち着いた雰囲気のフィール。リアエントランスで中央にベンチシートが配置されています。長年、軽自動車キャブコンを手がけてきたAZ-MAXが、ベース車両をサイズアップして、これまでの技術を投入した意欲的な一台です。

バンクベッドは十分な広さがあり、大人でもゆったりと寝られるスペースが確保されました。コンパクトキャブコンでは珍しく、バンク部分にも2つの窓を取り付けているので、採光や換気にも使えます。圧迫感が軽減される効果も期待できそうです。
風の流れをイメージできるスタイリッシュなロープロファイルモデル
セキソーボディのトム23

- 寸法(mm)
- 全長4,850mm/全幅1,920mm/全高2,630mm
- 定員
- 乗車定員6名/就寝定員5名
- 価格
- ¥4,200,000(税別)~

流れるようなエクステリアデザインが特徴のセキソーボディのキャブコン。コンパクトなモデルも、大型キャブコンと同じように、スタイリッシュな仕上がりになっています。軽量化を追求しているので、ライトエースの1.5リットルエンジンでも十分な機動性があります。

バンク部分は、風を切って走るようなロープロファイルデザインですが、バンクベッドがしっかりとセットされています。ベッド部分の手前へのスライド幅が広くなっていますが、両サイドにスペースを空けているので、開放感があります。
走行性能と居住性を向上させるポップアップルーフ
バンショップミカミ Dテントむし

- 寸法(mm)
- 全長4,550mm/全幅1,770mm/全高2,090mm
- 定員
- 乗車定員6名/就寝定員2名
- 価格
- ¥3,718,000(税別)~

軽キャンパーのテントむしで有名なバンショップミカミでは、テントむしの便利さを、そのままサイズアップしたような、Dテントむしがラインアップされています。キャビンの広さを最大限に活かし、広々としたスペースを確保しました。大人数でテーブルを囲んでの宴会も可能です。

ルーフがポップアップになっているので、走行時は全高が2090mmという低さをキープできることが特徴です。風の影響が軽減され、ドライビングも安定します。目的地に到着したら、ルーフをポップアップすることで、車内を立って移動できるスペースが確保できます。
ファミリーユースにうれしい機能性が詰まったコンパクトキャブコン
エートゥゼット アレン

- 寸法(mm)
- 全長4,620mm/全幅1,840mm/全高2,500mm
- 定員
- 乗車定員6名/就寝定員2+3名
- 価格
- ¥3,800,000(税別)~

コンパクトなボディに常設2段ベッドを設置したアレン。キャブコンメーカーとして、数多くのモデルを手がけてるエートゥゼットらしく、インテリア家具も、大型キャブコンと変わらない作りです。電子レンジや冷蔵庫も標準装備された、機能満載のモデルです。

バンクスペースもしっかりと確保されていて、荷物置き場に利用したり、子どもたちのベッドスペースにも活用できます。小さなお子さんがいるファミリーなどにはピッタリのモデルと言えるのではないでしょうか。
北米の風を感じるパネルデザインとインテリア
M.Y.Sミスティック レジストロ・アウル

- 寸法(mm)
- 全長4,680mm/全幅1,910mm/全高2,590mm
- 定員
- 乗車定員5名/就寝定員5名
- 価格
- ¥4,013,370(税別)~

最後に、他のモデルとは雰囲気の違うクルマをご紹介します。そのデザイン性の高さから注目されてきた、レジストロシリーズです。国内唯一のトラキャンビルダー、M.Y.Sミスティックが製造販売するモデルです。軽自動車ベースの展開でスタートを切り、後にライトエースを使ったアウルがシリーズに加わりました。

外観はアメリカンスタイルのボディパネルが目を引きます。室内も外観のイメージ通り、北米デザイン。スライド式バンクベッドに広々としたベンチシートが装備されています。さらに、リチウムイオンエディション(写真上記2枚)ではクーラーなども装備できるパワーを誇ります。
タウンエース、ライトエースをベース車両にしたキャンピングカーを見てきました。室内を見ると、どれも十分なスペースが確保されています。ボディサイズも、それほど大きくないので、街乗りでも安心して運転できるのは大きなアドバンテージです。
ちょうどいいサイズのコンパクトキャブコン。キャンピングカーが気になっている人であれば、このミドルレンジのカテゴリーもチェックしてみてはいかがでしょうか。