ハイマージャパンがリチウム初採用の最新モデル「ML-T580」をJCCS2025で初お披露目!

キャンピングカー紹介
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ハイマーは、1957年にドイツで創設されたヨーロッパ最高峰ブランドだ。日本正規代理店として全国に10拠点を構える「ハイマージャパン」では、メルセデスベンツスプリンターベースのセミインテグラルモデル「ML-T580」の最新型(2024モデル)を台数限定で入庫。1月31日~2月3日に幕張メッセで開催されるジャパンキャンピングカーショー2025にて、その姿を初お披露目する。

キャンピングカースタイルでは、RVランド・ハイマー事業部でML-T580の先行取材を敢行!ショーデビューに先駆けて、その全貌を詳しくレポートする。

各部を刷新したML-T580の最新モデル

ML-T580のリア

ワイルドなスタイルが特徴のML-T580は、ハイマー製モーターホームの中でも独特の存在感を放つモデルだ。ボディサイズは、全長6980mm×全幅2220mm×全高2920mm。駆動方式は4WDを採用し、高めにセッティングされた車高と相まって、アウトドアのイメージを強く感じさせる。ハイマー製モーターホームの魅力である高級感に加え、荒れ地のフィールドを走破できるタフさも併せ持っているのが、ML-T580の最大のポイント。都市部での使用はもちろん、キャンプからオフロードバイクのトランポ、ウインタースポーツのベース基地としてまで、遊び方の可能性は無限に広がる。

ML-T580のフロント

フロントグリルには、スリーポインテッドスターが燦然と輝く。日本で流通している欧州モーターホームはフィアットデュカトベースが主流だが、ML-T580のベース車両はメルセデスベンツスプリンター。ベンツブランドの高級感と信頼性に加え、駆動方式がFFのみのフィアットデュカトに対し、4WDを選べるのもメルセデスベンツスプリンターベースの大きなアドバンテージとなる。

ML-T580のリアの装備

リアに装備されたブラックのラダーやスペアタイヤが、タフなイメージをさりげなく主張する。もちろん、デザインや機能性は、クロカン4WDのワイルドなオーバーランドスタイルとは明らかに一線を画すもの。アウトドアユースを意識しながらも、ハイマーのアイデンティティである上質感や高級感はしっかり踏襲されている。

ML-T580のテールランプ

スタイリッシュなテールランプは、ハイマーのロゴをモチーフにデザインされたもの。こうしたディテールからも、ヨーロッパ最高峰ブランド・ハイマーのモノ作りに対する情熱と誇りが感じとれる。

ダイネットエリア

ML-T580のリビング

フロントにダイネット、センターにキッチン&サニタリールーム、リアにベッドルームを配したインテリア。実用性も最高レベルだが、特筆すべきはそのデザイン性だ。ハイマーといえばラグジュアリー&ゴージャスなイメージが強いが、最新型の2024モデルでは、随所にアウトドアを意識したナチュラルデザインを取り入れることで、モダンでありながら落ち着きと温かみを感じさせるハイセンスな空間に仕上げている。

ML-T580のダイネット

ダイネットは、回転式のフロントシートとリアシートでテーブルを囲む構成。大人4名がゆとりを持って食事を楽しめる、明るく開放的なスペースだ。

ML-T580のインテリア

バンブー(竹)をテーマにしたインテリアは、サイドウォールをはじめとする室内の要所に、自然素材を意識したデザインを取り入れたのが最大の特徴だ。シートに着座した際に視界に入る部分(アッパーキャビネットの裏側など)にもさりげなくバンブーデザインをあしらい、自宅のリビングのように落ち着ける空間を創出した。

ML-T580のペンダントライト

ダイネットでもっとも特徴的なのが、ナチュラルデザインのペンダントライト。黒・白・グレーの無彩色を基調とした室内に、ウッドデザインとアースカラーの吊り下げ照明を調和させることで、海外のインテリア業界で話題の「ジャパンディスタイル」(北欧スタイルに和のテイストを取り入れたインテリアスタイル)を思わせる、極上空間を作り上げた。

キッチンエリア

ML-T580のキッチン ML-T580のシンク

室内中央の右手には、キッチンスペースが完備されている。清潔感のあるホワイトカラーのカウンターには、ガラスカバー付きの3バーナーコンロと丸型シンクをビルトイン。旅先でも、本格的な調理を快適に楽しめる。

ML-T580の冷蔵庫

キッチンキャビネットの右手には、150ℓのコンプレッサー式冷蔵庫を完備。長期旅やグループキャンプの飲み物や食材も、安心して保存できる。

ML-T580のインテリア

ホワイト&グレーを基調としたキッチンに、ナチュラルデザインを違和感なく融合。シンクのふたやサイドウォール、アッパーキャビネット下部にバンブーデザインを取り入れて、既存モデルとは異なる魅力を生み出した。

ML-T580のキッチン側面

ホワイトのタイル張り調で仕上げたキッチンの側壁には、マットブラックの水栓をセット。細部のパーツチョイスにも、ハイマー流のこだわりと優れたデザインセンスが貫かれる。

サニタリールーム

ML-T580のトイレ ML-T580のシャワー

室内中央の左手にあるサニタリールームは、ホワイト&グレーのモノトーンですっきりとコーディネートされている。フロント側にはカセットトイレと洗面台、リア側にはシャワールームを配置。120ℓの給水タンクとボイラーで温水シャワーも快適に使用でき、長期の旅も安心して楽しめる。

リアベッドルーム

ML-T580のベッドルーム

リアに配置されたベッドルームは、大人2名がプライベート感を確保しながらゆったり就寝できるツインタイプ。センターに拡張マットを置けば、開放的なキングベッドとしても使用可能だ。

ML-T580のダウンライト

暖色系で統一されたダウンライトと間接照明が、極上のプライベート空間を演出。天井には採光窓が装備され、左右にはアクリル窓と扉付きのアッパーキャビネットが備わる。

ML-T580のベッドへのアプローチ

ベッドルームのアプローチには、2段ステップを配置。機能パーツをインテリアの一部として溶け込ませているのも、ハイマーの優れたデザインワークが成せる業だ。

その他の装備

ML-T580のカーゴスペース

リアエンドには、ベッドルームの下部スペースを活用した大容量カーゴが完備されている。縞鋼板フロアのヘビーデューティー仕様なので、バイクや自転車、大型キャンプギアもラフに積み込め、左右の大型バゲッジドアで荷物の出し入れも容易にできる。

ML-T580のコントロールシステム

エントランス上部には、タッチパネル式のメインコントロールシステムを装備。車両の機器を一括コントロールでき、バッテリーの電圧&容量や給排水タンクの容量もひと目で確認できる。

ML-T580の電源システム

2024モデルには、リチウムイオンバッテリー(ハイマー・スマートバッテリーシステム2.0)が初採用されている。バッテリー容量は240Ahで、強化走行充電システムと外部AC充電システムも装備。快適な電化生活を実現してくれる。

ML-T580

メルセデスベンツスプリンターをベースにしたハイマーML-T580の2024モデルは、モノトーン基調のモダンなインテリアに自然素材のバンブーを取り入れた、ハイセンスなデザインが最大の特徴だ。ほかにも、快適性を極めた室内レイアウトと充実設備、初採用のリチウムイオンバッテリーシステム、悪路走破性に優れた4WDなどの様々なアドバンテージで、ハイマーらしく完成度の高いモーターホームに仕上げている。現車は、ジャパンキャンピングカーショー2025で初お披露目されるので、ぜひイベント会場で最先端のハイマークォリティを体感していただきたい。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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