さいば☆しんのロードインプレッション|ミスティック社製Minipop
その名前にあるとおり、ポップアップ式の軽トラキャンです。
初めて導入されたのが2009年との事なので、今年で10周年。
今も多くのユーザーから支持されている「Mini pop」の魅力と、その変身?の謎にシャーロック・モーターホームズが迫ります。
目次
そもそもトラキャンとは?
そもそも、トラキャンとは?トラックキャンパーの略でピックアップキャンパーとも言われています。実は、私も4駆に乗っていた頃、真剣にその購入を考えたことがありました。何故なら、4駆の機動性を捨てずにキャンピングカー的な要素を加味できないかと思ったからです。
キャンピング部を切り離して自由に移動できるというコンセプトは、キャンピングトレーラーと一脈通じるところがありますが、大きな違いはキャンピング部を“背負って”移動できるという点です。トレーラーは牽引するので、小回りが利かない上に、占有面積が2台分以上となり、駐車場やフェリーでは不利です。その点、トラキャンは、取り回しも普通車と変わらず、駐車場をもう1台分確保しなくても済みます。必要な時だけ、背負って行く・・・まるで、○ンダーバード2号みたいで合理的です。
軽トラキャンMini popの特長
Minipopはポップアップ式の軽トラキャン。通常は、屋根が低いので、走行時の機動力に優れています。高さ制限のある建物や、立体駐車場でも安心!ポップアップ時には屋根全体がポップアップする「平行ポップアップ」なので、小学生の算数で考えても、四角の平行ポップアップは、三角形の片側ポップアップの約2倍の広さとなります。広さだけではありません。その余裕から、キャビンとポップアップとの境目がないので、FFヒーターの暖かい空気もポップアップ部にまで循環します。これが、一部のポップアップキャンパーの様に、就寝時、境目に蓋をしてしまうと、FFヒーターの暖か空気がポップアップ部までは循環せずに、寒い思いをする事になってしまいます。
そして、トラキャンなので、好きなベース車両を選ぶ事ができます。そうです。
スズキでもダイハツでもホンダでも、大概の軽キャンから選択自由です。しかも、中古でも、途中で、車両の乗り換えも可能になっていす。
Minipopは、10年前に発売されてからも、その秀逸なコンセプト・デザイン・商品構成で、軽トラキャンとして、その魅力は色あせる事なく、根強い人気を保っています。
Minipopの大変身!その1「アナタの軽トラがキャンピングカーに!!」
軽トラックという、日本のどこでも見かける日常の車が、Minipopで大変身!まずは、レジャーツールとしても快適にワクワク感一杯で所有できるキャンピングカーへの大変身です。
ポップアップ部分のインナーカバーを外すと網戸になるので、オプションの給排気型電動ファンとの組み合わせにより、夏でも快適さが保てます。もちろん、FFヒーターを取り付ければ、寒い冬でも問題なく過ごせます。
普段は仕事で使っている、頼れる相棒、軽トラが、お休みの日には、一緒に遊びに行ける遊び友達となります。なんかカボチャが馬車になるシンデレラの魔法の様ですね。
Minipopの大変身!その2「万が一の時には防災シェルター」
昨年は、地震に豪雨と災害列島になってしまった日本。南海トラフ地震も危惧されている今、その防災対策も真剣に考えなければいけない状況となっています。そこで、Minipopに、もしもの時の為の、食料や飲料水の備蓄、寝具などの用意をしておくと「防災シェルター」になります。
起こってはほしくない災害ですが、万が一、起こってしまった時、Mini popは頼もしいシェルターになるでしょう。食料・飲料水は勿論のこと、ゆったりと身体を伸ばして就寝できるベッドは、エコノミークラス症候群の防止にもなります。また、シェルターはプライバシー保護にもなり、じわりじわりとくる精神的なプレッシャーを防いでくれます。防災シェルターの用意があれば、本格的な支援が始まるまでの間、自分や家族を守る事ができます。これは心強いですね。
さあ、あなたも軽トラキャンワールド!
可愛い顔して、中々マルチな活躍が期待できるMini popです。
今まで、頼れる仕事の相棒だけど、作業車だとしか考えていなかった軽トラが、これだけの可能性を持って事が、ご理解頂けたと思います。また、現在は、軽トラを持っていないけど、程度の良い中古を買おうかとご検討中の方も、これは、購入後には面白い使い方が出来そうだとも興味深く思って頂けたのでなないでしょうか?
トラキャンは、車両に乗せる部分は荷物扱いなので、なんと!車検や税金が必要ありません。最初から中古の車両を組み合わせれば、予算的にもコストを抑える事ができます。また構造的にも、軽量なアルミ角パイプで枠を組み、更に面工法で強度があるミスティック独自の「ボディバス工法」に、外壁はアルミサイディングで250mm幅を十分に組み込むため強度が更にアップ、十分な安全性を確保しています。しかも、断熱材は住宅用の25mm厚(ルーフ部は40mm厚)を使用しているので、オールシーズン、快適なキャンピングカーライフが楽しめます。さあ、アナタも、軽トラキャンワールドに行ってみませんか?
Mini popシリーズには、シェルが一体化した『Mini pop Bee』があります。
こちらはキャンピングカー車登録となり、4人乗車が可能になります。また、一体型なので、運転席・助手席から直接、シェルに移動でき、走行時の後方視界も良くなります。利用目的によっては、こちらの選択もアリかもしれません。
Mini pop諸元
- ベース車両
- 以下から選択
スズキキャリートラック/マツダスクラムトラック/ダイハツハイゼットトラック/三菱ミニキャブトラック/日産クリッパートラック/ホンダアクティトラック/スバルサンバートラック - 車体寸法
- 全長2,900mm/全幅1,455mm/全高1,790mm
- 定員
- 乗車定員2名/就寝定員4名
- 価格
- 1,760,000円(税込)〜