ユーザーファーストの設計を貫く!バンテックのキャンピングカーづくりのこだわりとは?

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ユーザーファーストの設計を貫く!バンテックのキャンピングカーづくりのこだわりとは?

バラエティに富んだキャブコンのラインナップで、幅広い層のユーザーから人気を集めているバンテック。同社のキャブコンの人気の秘密は、実際の使い勝手を考慮したユーザーファーストのキャンピングカーづくりにある

では、具体的にバンテック製キャブコンにはどんな特徴があるのか?広報部の露木部長にお話を伺ったところ、ユーザーさえ気付かないような細かい部分にまで、同社独自の工夫が凝らされていることに驚いた。今回の記事では、ジル520をモデルに細かいこだわりを1つ1つ解説することで、バンテックの“キャンピングカー哲学”を紐解く。

計算されたスイッチの配置

キャンピングカーの各種装備のスイッチは、集中スイッチパネルで1か所にまとめられているのが一般的。しかし、バンテックではあえてそのスタイルを採用せず、車内の生活動線を考慮して必要な場所に必要なスイッチを配置している。根底にあるのは、「住宅のように“生活動線に沿ってスイッチを配置する”のが理想」という考え方だ。

各種装備のスイッチ

エントランスドアを開けると、外から手の届く低い位置にポーチライト(外灯)やエントランスのダウンライト、電動ステップ、メイン電源のスイッチが配置されている。ステップを上がったときにアクセスしやすい高い位置には、室内のメイン照明や足元の間接照明、窓際の間接照明&ダウンライトのスイッチがセットされ、室内に足を踏み入れたと同時に空間を明るく照らし出すことが可能となっている。

スイッチのレイアウト1 スイッチのレイアウト2

キッチン、マルチルーム、ベッドなどの各スペースには、必要な装備のスイッチを適宜配置。キャンピングカーの車内で生活する際の“生活動線と時間軸”を考慮したスイッチのレイアウトが、バンテック製キャブコンのアイデンティティのひとつだ

照明による“光と影の演出”

キッチンの照明

車内で生活することを前提としたキャンピングカーにとって、照明は欠かすことのできない大切な装備。「夜でも明るい室内で過ごせる」という実用面での役割はもちろんのこと、バンテックではラグジュアリーな室内空間を作り出す“光と影の演出”にもこだわっている。

同社ではジルシリーズとコルドシリーズがキャブコンの主軸となっているが、それぞれのシリーズの性格や特徴に合わせて、ジルシリーズには温かみのある電球色のLED照明、コルドシリーズには実用性に優れた白色のLED照明を採用している。

リビング

“光と影の演出”が際立つのは、やはり“国産モーターホーム”としての高級感を前面に打ち出したジルシリーズだ。照明の色をトータルコーディネートしただけではなく、必要に応じて照明の配線に抵抗を入れて明るさを統一するなど、雰囲気づくりにも徹底してこだわった。

面発光のメイン照明

面発光のメイン照明は、縁まで発光するタイプ。その特性を生かすために、スペーサーで取り付け部に隙間を設けて影を作り、立体感のある空間づくりを実現している。

間接照明 間接照明

足元や上部などの要所にさりげなく間接照明をあしらって、高級感と落ち着きある雰囲気を演出したのもポイントだ。

バンテックのロゴ

キッチンの壁にはバンテックのロゴがあしらわれているが、刺しゅう糸を壁と同系色にすることであえて目立たせず、光が当たったときにうっすら浮き上がるように工夫している。

エントランスドアのキーレス化

エントランスドアとカギ

コクピット部分とリアの居住部分で使用する鍵が異なるキャブコンは、居住部に出入りするたびに鍵を使ってロック・アンロックをしなければならないのが難点……。しかし、バンテック製キャブコンなら、そんなストレスとは無縁!フロントドアの純正キーレスエントリーと連動して、居住部分のエントランスドアの鍵をロック・アンロックできる仕組みになっているのだ。

しかも、解錠後30秒以内にドアを開けないと盗難防止のために自動で施錠される「純正オートロック機能」にも完全対応。フロントドアに加え、居住部のエントランスドアの開閉も感知するようにシステムが組まれているため、インロックの不安を抱えることなく安心してキャンピングカーを使用できる。ユーザーにとっては当たり前に感じることかもしれないが、「当たり前に使えるクルマであること」こそが、キャンピングカーメーカー・バンテックのこだわりなのだ

室内を優しく温める「床暖房システム」

床暖房1

ジル・コルドの両シリーズは、冬のキャンピングカーライフに必須のFFヒーターを標準装備。さらに、ジルとジル520には「床暖房システム」も完備されている

床暖房2

バンテックの床暖房システムは、FFヒーターの温風をダイネットの床下にためて、足元を優しく暖める仕組み。床下を通す配管の長さや分配角度、温風を逃がす穴など、さまざまな要素を計算して、通常のFFヒーターと床暖房でバランスよく室内を暖められるように設計している。

安全・快適を追求した基本設計

ソリッドスクエアフレーム CSボディ""

安全性と快適性を徹底的に追求した基本設計が、バンテック製キャブコンの最大のこだわりだ。例えば、ベース車のフレーム上に設置してねじれ剛性を強化するソリッドスクエアフレームや、継ぎ目のない一体成型のCSボディ。ソリッドスクエアフレームは普段目にしない部分だが、走行安定性の向上に大きく貢献する重要なパーツ。製造に手間のかかる一体成型のCSボディは、抜群の「断熱性能」と「防音性能」、万が一の事故でも衝撃を吸収・拡散して乗員を守る「安全性能」を兼ね備えている。空気層を生かした独自の断熱構造によって、暑い夏から寒い冬まで1年を通して快適に過ごせる室内環境を作り上げたのもポイントだ。

CSボディ""

安全性・快適性を追求した基本構造、実際の使い方を想定したユーザーファーストの設計思想……。多くの人から支持され続けるバンテック製キャブコンは、そうした数々のこだわりの積み重ねによって生み出されているのだ。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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