
RVパークと一口に言っても、道の駅にあるもの、入浴施設にあるもの、キャンプ場にあるものなどと、それは色々なタイプのRVパークがあります。
しかも、今現在、全国で400箇所を超えるまでになると、更に特色のあるRVパークが開設されており、行くだけでも楽しいRVパークなども見受けられる様になりました。
その中でも、そのRVパークに行かないと出会えないような絶景が楽しめるRVパークは、思わず連泊したくなるほどの魅力があります。今回は、そんなRVパークのほんの一部ですが、北から南まで10選を抜粋してご紹介します。絶景が見られるRVパークといっても、車中泊しているところから直接ド~ンと見られるところや、RVパークからすぐのところに絶景が待ち受けているというところもあります。
どちらにしてもそのRVパークを利用しないと見られない絶景には変わりがありません。絶景は、その車中泊に、ひとつの彩を添えるだけでなく、利用する人に一生の思い出に残るようなインパクトをプレゼントしてくれる可能性もあります。日本には、まだまだ行ってないところ、知らないところ、素敵なところがあると実感させてくれたりもします。
さあ、それでは、絶景RVパークをご案内しましょう!
目次
RVパークおおぬま(北海道)

函館から車で約30分ところにあるRVパーク。アスファルトの駐車場にあるパーキングキャンプサイトと、オートキャンプエリアにあるRVサイト、そして芝生のフリーサイトの3タイプがあります。
スペースもRVサイト、パーキングサイト共に5m×5mと広く、利用台数も、電源あり8台、電源なしが30台、フリーサイトに至っては停められるだけ・・・と、本当に“でっかいど~!”な規格です。
大沼国定公園広場からも近く、遥かには駒ヶ岳が望めます。クルマに散歩にカヤック、サイクリングでと、単純に観光拠点と呼んでは勿体ないRVパークです。フェリーで上陸してまずは一息の車中泊や、内地に帰る前にもう一晩、北の大地の余韻に浸るのにも良いRVパークです。


RVパーク室蘭 ZEKKEI BASE CAMP(北海道)

その名前の通り“ZEKKEI(絶景)”なRVパーク。港に隣接するRVパークで、オーシャンビューが目と鼻の先に“オーシャ〜ン!”と広がっています。天気に恵まれれば推しの壮大な夕焼けや「大黒島」も臨めます。
目と鼻の先には、風力発電や、白鳥大橋の迫力あるお姿も! RVパークも7m×7mのウルトラスペースなので、縦にも横にもレイアウト自由、つまり横にすれば、キャンピングカーの車窓から、港が一望にできます。
「道の駅みたら」と「むろらん温泉ゆらら」の丁度真ん中にあるので、食事やお土産は道の駅、まったり入浴は温泉へと徒歩数分!お向かいには日本最古の水族館もありますから、老若男女家族で楽しめるRVパークと言えます。


ネコマ マウンテン RV&キャンプサイトRVパーク(福島)

あの星野リゾートが!?RVパークに参入!?
RVパークはネコマ マウンテンのゲレンデ内にあり、ふと気が付くと、直ぐ横に♪会津磐梯山は~宝の山よ~♪とばかりに磐梯山がド~ンとそびえ立っています。その景色は圧巻で、思わず見とれてしまいます。
景色だけでなく、RVパーク利用者は併設の「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」の温泉を滞在期間中何度でも利用できたり、ホテル内のアトラクションを楽しんだり、福島の銘酒の利き酒をしたりと、流石は!のRVパークです。
これだと快適過ぎて、小原庄助さんじゃないけれど、朝寝朝酒朝湯が大好きで~!となってしまいそうです。冬期はスキーゲレンデになってしまうので、また施設により不定期のお休み・休業を設定している場合があるので、営業期間については事前に確認した方が無難です。


RVパーク甲州市勝沼ぶどうの丘(山梨)

東京から僅か100キロちょっとの山梨県甲州市勝沼の小高い丘の上にあります。ぶどうの丘と言われるだけあって辺りは一面、ぶどう畑!季節ごとに彩りを変えるぶどう畑の風景も魅力ですが、収穫期には宝石の様なぶどうがたわわに実り、スウィーツとして味わうだけでなく、時間をかけ姿かたちを変えて繊細で優美な味わいのワインとなって、その恵みを惜しみなく与えてくれます。
勝沼は、日本ワインづくり発祥地でもあり、日本のボルドーと言われるほどにワイナリーが周辺各所に点在していて、RVパークはそのワイン巡りの拠点としても活用できます。甲府盆地の夜景が楽しめ、南アルプスの大パノラマが一望にできる露天風呂は正に「天空の湯」です。


RVパーク伊豆黒根崎(静岡)

ここはロケーションが素晴らしく、晴れた日にはアメリカまでは無理ですが、大島を始めとした伊豆七島などの大パノラマが目前に広がります。夜景もお勧めで、特に満月の夜は、ロマンチックな海の上に輝くムーンロードが見られます。
道を挟んでお向かいにはキンメダイや伊勢海老などが美味しいお食事処があります。また、不定期ですが、ピザのケータリングカーも来ることがあるので、太平洋を眺めながら美味しいピザにビールはこれまた最高!です。
更に、眼下に見える稲取港の朝市では、地元の新鮮な魚介類や物産、豊かな食材を使った食事を楽しむ事もできます。近くには天然温泉もあるので、心身共にダイナミックにくつろげます。


RVパーク平城京朱雀門ひろば(奈良)

世界遺産「古都奈良の文化財」を構成する平城宮跡歴史公園の中に、まんますっぽり入っているので、車窓からみる風景も、まるでタイムマシン!平城京の時代まで時間旅行したような感覚になってしまうRVパークです。
特に夜景は秀逸で、ライトアップされた朱雀門や、遣唐使船などはライトアップの演出と迫力のサウンド付きで「ここはどこ?私は誰?」状態に陥ってしまうほどの非日常的異次元体験ができます。
現実に戻ったら、今度は近隣の寺院仏閣巡りもできる奈良の観光拠点となるRVパークでもあります。園内でも、季節で各種イベントが開催されているので、それも楽しむことができます。更に、「亀の井ホテル奈良(旧かんぽの宿 奈良)」の温泉を、特典付きで利用できるのも嬉しいですね。


RVパーク西山高原(岡山)

その名前の如く、中国山地の中央にある高原に開設されたRVパーク。日頃の行いが良く運も良ければ、朝にはダイナミックな雲海が見られ、眼下広がる備中湖の大パノラマを楽しむこともできます。
天候によっては、RVパーク自体が朝靄につつまれて、その風景はまるで絵本の中のワンシーンを切り取ったかのようです。とにかく眺めが良いので、ここのRVパークに限っては、「上から目線」をいくらしても問題になりません。
眺めだけでなく、高原にある広々としたキャンプ場なので、ワンコと思う存分遊んだり、シャクナゲをはじめとする周辺の自然を楽しんだり、焚き火もできるRVパークなので、これは連泊しないと勿体ないかもしれません。


RVパークsmart あるかぽーと(山口)

普通だったら、高速で一気に九州上陸!となって、素通りしてしまいそうなところにあるRVパークです。実際に利用してみると、思わず「こんなところがあったのか~!今まで知らなかったのが勿体なかった!」と悔やんでしまう程のロケーションです。
正に目の前が関門海峡で、そこにかかる関門橋の圧倒的な眺望は勿論、海峡を往来する船舶には、思わず時間を忘れて見とれてしまいます。特に夜景はファンタジックでロマンチック!
また、RVパークから僅か数分、「えっ、こんな近くに水族館!」のところに「市立しものせき水族館 海響館」や、遊園地まであるので、おじいちゃんから孫っちまで、家族全員で楽しめます。これは素通りするのは勿体ないRVパークです。


RVパークsmart島原城(長崎)

最初は、RVパークは城外の駐車場にあるのかと思ったら、なんと城内にありました!お城からは有明海と島原市街が見事なまでに一望にできます。夜は勿論、そこに車中泊する訳ですから、通常、夜間はガードマンさん以外?誰もいない城内で過ごす時間は、正にお殿様気分?ふと車窓から外を見ると、綺麗にライトアップされた島原城が、凛!としてそびえ立っています。
また、お城から見渡す島原市街の夜景も独り占めでまた格別です。城内の車中泊だから見られる光景のRVパーク!RVパークスマートなので、無人で簡単にチェックイン、電源ON!アウトドア用品のレンタルもあるので、手ぶらで気軽に、お城車中泊が楽しめます。
本当に車中泊して良いの?と思ってしまう所で車中泊。これもまた楽しい!


RVパークいさ曽木の滝(鹿児島)

曽木の滝公園内にあるRVパーク。日本一の滝幅210mの大滝は圧巻!展望台には、ここを訪れた時に朝ドラで有名な柳原白蓮が詠んだ歌碑があります。
また、公園から約1.3km(徒歩20分弱)にある「曽木発電所遺構」は、当時、国内最大級の発電量を誇って曽木発電所跡で、通常は水没していますが、渇水期の5月から9月には、中世ヨーロッパの居城跡を思わせる煉瓦造りの建物が姿を現します。
私が行った時は、濃霧が立ち込めていて、霧の中から現れるその姿はまるでSFホラー映像でした。動画でお見せできないのが残念な程に、ドラマティックです。公園内には、レンタサイクル(有料)もあるので、RVパークを拠点に周辺散策も楽しめます。


絶景RVパークは如何だったでしょうか?もともと観光やアクティビティなど他の目的があって、その為の車中泊、つまり手段として利用することが多いRVパークですが、その絶景ゆえに、RVパークを利用すること自体が目的になるという、一石二鳥というか、ちょっとズルいというか、行かないと勿体ないというのも絶景RVパークではないでしょうか?