リチウムイオン電池搭載のキャンピングカーになったデリカD:5はオーナー好みのカスタマイズを実現する

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リチウムイオン電池搭載のキャンピングカーになったデリカD:5はオーナー好みのカスタマイズを実現する

クルマをスタイリッシュに乗りこなしたい、という人は多いと思います。クルマ用品店やカスタムパーツメーカーが世の中にたくさんあるように、乗用車の世界では、自分の好きなスタイルを追及しやすい環境が整っています。

キャンピングカーの世界では? と考えると、キャブコンなどは、車両自体に個性があるために、自分らしいスタイルを追及するのは、少し難しいかもしれません。

バンコンなど、ベース車両の形がそのまま残っているキャンピングカーであれば、乗用車のパーツを利用することもできます。しかも、乗用車としても人気の高いモデルであれば、カスタムパーツもたくさんあります。

キャンピングカービルダーのなかには、このようなカスタムパーツを装着したモデルを作っているところもあります。その1つがケイワークスデリカD:5キャンパーエディションです。キャンピングカーの性能もさることながら、カスタマイズの幅の広さを感じさせてくれるモデルです。

JAOSのパーツでカスタマイズしたキャンピングカー

D:5デリカのロゴ

ケイワークスデリカD:5キャンパーエディションは、乗用車カテゴリーでも人気があるデリカD:5をベースに製作されたキャンピングカーです。オプションでは、4WDのカスタムで有名なJAOSのパーツが多数設定されています。

お台場キャンピングカーフェア2024の会場に展示されていたのは、JAOSのパーツがたくさん取り付けられていたモデルでした。そのダイナミックな見た目が来場者に注目されていました。JAOSフェンダーガーニッシュは特に目立つカスタムパーツです。

D:5デリカのサイドステップ

その他にもマフラー、マッドガードなど、多数のパーツが組み込まれていました。キャンピングカーに架装されたモデルにおすすめなのが、このサイドステップです。車内への乗り込みの時、車内の家具であったり、ベッドマットが室内いっぱいに広がっているので、ステップがあると乗り込みしやすくなります。

しかも、そのデザイン的な存在感がエクステリアデザインによりアグレッシブな印象を強めてくれます。4WDのスタイルが好きな人にとっては、マストなパーツとなるかもしれません。

デリカD:5のキャンピングカーエディション

JAOSのパーツでカスタマイズされたD:5

JAOSのパーツでカスタマイズされたD:5はキャンピングカーとは思えないような存在感を放っています。しかし、このデリカD:5キャンパーエディションはしっかりとキャンピングカーとしての設備を有しているのが特徴となります。

室内をのぞいてみると、しっかりとテーブルが設置されていて、それを囲むようにシートアレンジできるようになっていました。セカンドシートは前向き、後ろ向き、両方にセットできるようになっていて、リアサイドはベンチスタイルでシートが設置されています。

JAOSのパーツでカスタマイズされたD:5

室内の広さをさらに拡大するために、ポップアップルーフがオプション設定されています。ガスダンパーが取り付けられていて、ルーフを持ち上げる時、さほど力も要らない仕様です。立ち上げると高さもあり、内部は広々としています。

ポップアップに使われているテント生地は雨にも強いので、突然の雨にも対応できます。また、専用の防寒インナーがオプション設定されているので、寒い時期であっても、寒さを軽減しながら、広い空間を利用することができるので安心です。

フロントシートを回転させると有効スペースがさらに広がる

ベッドレイアウト

ベッドレイアウトはセカンドシートのマットを倒して、リアのベンチシート部分の間にマットを置くだけの簡単セッティング。フロア全体がフルフラットのベッドになるので、狭さを感じることはありません。子供と一緒にごろ寝できるのでファミリーにも最適です。

フロント側のシートを回転させることで、さらにスペースを広げることができます。背もたれのある座椅子のような使い方もできるので、ベッドレイアウトでくつろぐ時も便利なのではないでしょうか。

フロントシートを回転させる機構

フロントシートを回転させる機構はオプション設定になっています。シートレール部分のベースのパーツが違っていて、ロックを解除することで簡単に回転できます。室内を有効に利用できるオプションといえるのではないでしょうか。もちろん、運転中にロックが外れることはありませんので安心してください。

フロントシートが回転することで、セカンドシートを前向きセッティングしている時も、対面対座でリビングのようなレイアウトを楽しむことができます。リア側にたくさんの荷物を載せている時であっても、セカンドシートから前でリビングを作れるのは便利です。

ケイワークスが独自に開発したリチウムイオンバッテリーシステム

クーラー

昨今の異常気象もあって、キャンピングカーにクーラーを取り付けるオーナーが増えています。もちろん、バンコンの世界でもしかり。夏のクーラーはキャンピングカーにとって必須となりつつあります。しかし、バンコンではスペースの問題、電源の問題で取り付けが難しいのが現状です。

デリカD:5キャンパーエディションにはこのDC12Vタイプのクーラーが取り付けられるようになっています。室外機がセットになっていて、高い冷却効果を発揮してくれます。デリカD:5だと、ハイエースなどに比べてスペースの確保が難しそうですが、キャビネットの上部にコンパクトに設置されていました。

ケイワークスが独自に開発したリチウムイオンバッテリー宮神

電源に搭載されているのはケイワークスが独自に開発したリチウムイオンバッテリー宮神。2024年に発表されたケイワークスオリジナルバッテリーですが、ケイワークスの販売するキャンピングカーに搭載されているバッテリーです。

キャンピングカー専用に開発されたバッテリーシステムで、振動による端子の緩みを防ぐロック端子を採用したり、バッテリー自体を開発することで、バッテリーの形状を薄くすることも実現しました。おかげで、デリカD:5キャンパーエディションのようなスペースのないクルマへも搭載できるようになりました。

デリカD:5キャンパーエディションは、悪路であっても何なく走破してしまう高い機動力を誇るデリカD:5に本格的なキャンピングカーとしての性能を組み込んだモデルです。

リチウムイオンバッテリーの強力な電源システムによる快適性の向上など、キャンピングカーのなかでも高性能を発揮してくれるキャンピングカーでありながら、JAOSのさまざまなカスタムアイテムをセレクトできる欲張りなモデルといってもいいでしょう。

WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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