アウトドア仕様バンコン「ホビクルオーバーランダーⅣ」を趣味の相棒として実際に使ってみた!

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アウトドア仕様バンコン「ホビクルオーバーランダーⅣ」を趣味の相棒として実際に使ってみた!

ホビクルオーバーランダーⅣは、キャンピングカービルダーレクビィがリリースするアウトドア仕様のオシャレなバンコンだ。その名の通り、このクルマのコンセプトは、日本でも注目されているオーバーランドスタイル! タフな4WD車で広大なオフロードを走破し、ワイルドに野営をしながら旅をする。そんな海外の最旬アウトドアスタイルをハイエースベースのバンコンに落とし込んだのが、このモデルだ。

レクビィのホビクルオーバーランダーⅣ

もちろん、映えだけを狙った“イマドキのアウトドア仕様”とはワケが違う。ハイエース標準ボディ・ロールーフをベースにしたホビクルオーバーランダーⅣの内外装には、創業32年の老舗バンコンビルダーレクビィらしいコダワリが存分に詰め込まれているのだ。

ホビーのお供としてアウトドアに連れ出してみた

趣味のギアを積載できる大容量のリアカーゴ

ラジコン

今回は、15台のRCカーを所有する筆者がホビクルオーバーランダーⅣを趣味のラジコン遊びに活用して、“ホビーとの親和性”を検証してきた。

持参した2台のマシンは、アメリカのRCメーカーから個人輸入したものだ。オーバーランドスタイルのピックアップトラックは、岩場などの悪路を実車顔負けの迫力で走破する世界トップレベルのスケールクローラー。その隣は、小さなボディからは想像できないハイパワーで最高速100km/hオーバーを叩き出す、世界最速のミニモンスタートラック。どちらも日本では希少な、マニア垂涎の本格RCカーだ。

ホビクルオーバーランダーⅣのリアカーゴ

リアカーゴに、2台のRCカー、工具箱、ポータブル電源、アウトドアキャリー、脚立、キャンプ道具などを積載してフィールドへ出発!ホビクルオーバーランダーⅣには大容量のカーゴスペースが確保されているため、これだけ積んでも収納力にはまだまだ余裕がある。今回はラジコン遊びがメインだったが、撮影機材やアウトドアアクティビティのギアなども積載できるので、幅広い趣味や遊びに対応可能だ。

ホビクルオーバーランダーⅣの床面

フロント~リアの床面は、縞鋼板風のクッションフロアが敷き詰められている。“ギア感”満点のタフなビジュアルは、こだわりのある趣味人にピッタリ! 土足でガンガン乗り入れられ、傷を気にせず荷物をラフに積み込め、濡れ物や汚れ物もガンガン積載できる。アウトドア遊びやホビーの相棒にピッタリの、ハードな仕様がうれしい。

悪路もガンガン走れる抜群の機動性と走破性

ホビクルオーバーランダーⅣの側面

取り回し性に優れたハイエース標準ボディをベース車両に採用しているのが、ホビクルオーバーランダーⅣのこだわりだ。ボディが大きければ積載性や居住性はアップするが、狭い道での運転には気を使うようになる。ホビーの相棒として使用するクルマには、都市部からダートの林道までどんな道でも気軽に走れる機動力がマストだ。

その点、全長4695mm×全幅1695mm×全幅1980mmのハイエース標準ボディは、5ナンバーミニバンとほぼ同等サイズ。どんなフィールドでも安心してドライブでき、駐車スペースに困ることもない。これは、アクティブに遊び回る趣味人にとって大きなアドバンテージだ。

ホビクルオーバーランダーⅣを運転する岩田一成氏

実際にドライブしてみた感想は、とにかく快適! ワンボックス車に乗ったことがない人は多少の慣れが必要になるかもしれないが、前方にボンネットの張り出しがなく、アイポイントが高いことで、むしろ5ナンバーサイズのミニバンよりも運転がラクに感じられる。

ホビクルオーバーランダーⅣの後方

コンパクトな標準ボディは、都市部の混雑した道路からフィールドの悪路まで幅広いシーンで抜群の機動力を発揮する。ボディが大きいハイエース・ワイドミドルやスーパーロングと比べると、運転しやすさの差は歴然。運転が苦手な女性や初心者でも、気軽に快適なドライブを楽しめるだろう。

ホビクルオーバーランダーⅣのオフロードパーツ

オプションのボディデカールやオフロードパーツでコーディネートしたエクステリアは、街中でもフィールドでも注目度抜群! 「最旬のオーバーランドスタイルに乗っている」という優越感もあり、フィールドまでの道中も特別な楽しさを味わうことができた。乗っていて常にワクワクすることも、趣味を楽しむクルマにとって大切な要素だ。

ホビクルオーバーランダーⅣのタイヤ

足元には、オンロード性能とオフロード性能を両立したTOYOオープンカントリーR/Tタイヤをセット。悪路のフィールドを安心して走れるのはもちろん、ワイルドなビジュアルを演出できるのも魅力だ。

フィールドでの使い勝手を追求した室内空間

ホビクルオーバーランダーⅣの車内

インテリアは、オリーブグリーンとブラックの専用カラーでオシャレにコーディネートされている。シート&ベッドのファブリックには、耐候性・耐久性・撥水性に優れたミリタリー帆布調のオリジナル生地を使用。汚れや水濡れを気にせず、ラフに使えるのがうれしい。

対面シート

後席は、ハイバックレストタイプの1200mm幅REVOシート。走行中は前向きに着座することができ、駐車中はフロントシートの背もたれを前に倒して、オプションのシートバックダイネットマットを組み合わせることで、テーブルを挟んでくつろげるスペースを作れる。ちょっとした作業や休憩なら、このスペースがあれば十分だ。

シートアレンジ

シートを後ろ向きにしてリアマットをアレンジすれば、ゆったりとしたダイネットスペースに早変わり。趣味の合間の休憩タイムやRCカーのメンテナンスなど、ホビー用スペースとしても有効に使える。

ベッド展開

リアシートを展開してレールの下段にベッドマットをセットすれば、長さ2700mmのフラットなベッドスペースになる。遊び疲れたら、すぐ横になって休憩できるのが快適!

ホビクルオーバーランダーⅣのリアベッド

軽量アルミフレームを前方にスライドさせてマットを載せれば、長さ1800mmのリアベッドが完成する。左右のベッド用フレームは上段・中段・下段の3カ所に設置されており、シチュエーションに応じてベッドの高さを調整できるのがポイントだ。

ポータブル電源

ポータブル電源を使用することを想定して、サブバッテリーシステムをオプション化。リアカーゴの左サイドには、ポータブル電源の走行充電ができる「DC12V出力ソケット」と、ポータブル電源から室内照明の電気を供給するための「入力ソケット」を装備している

サイドウォール

リアシート上部やサイドウォールには、専用のアイアンパーツをセット。実用性と同時に、フィールド映えするタフなイメージを演出した。

実際に使ってみた感想は?

ホビクルオーバーランダーⅣとラジコン

「フィールドでのラジコン遊び」をテーマにした今回の検証で、ホビクルオーバーランダーⅣがキャンプやクルマ旅のみならず“趣味の相棒”としても便利に活用できることを体験できた。

「気軽に走れるコンパクトボディ」「大量のギアを積み込める広大なカーゴ」「休憩や作業に使える2つのダイネットスペース」「趣味の合間の休憩や仮眠、前入り車中泊にも対応する広々ベッド」といったアドバンテージに加え、アウトドア感満点のクールなビジュアルも趣味グルマとして大きなプラス要素。

キャンプやクルマ旅はもちろん、趣味の相棒としてもフル活用できる、便利でオシャレなバンコンだ。

ホビクル・オーバーランダーⅣ諸元

ベース車
トヨタハイエース ロングバンDX
エンジン
ガソリン/ディーゼル
車体サイズ
全長4,695mm/全幅1,695mm/全高1,980mm
定員
乗車定員6名/就寝定員2名(ベッドマット追加で最大4名)
価格
4,246,000円(税抜 3,860,000円)~
WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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