6名乗車できるタウンエースベースのコンパクトなキャンピングカー「ヴィーナス」がデビュー

キャンピングカー紹介
, , , , ,

6名乗車できるタウンエースベースのコンパクトなキャンピングカー「ヴィーナス」がデビュー

キャブコンとしての快適性と運転のしやすさを提供するコンパクトキャブコン。このカテゴリーに新たなモデルが追加されました。

タウンエースをベースにしたプレシャス・モストRVVENUS(ヴィーナス)です。エクスペディションホークシリーズを作っているメーカーで、車両は横浜特種ボディー旅する車などの代理店から購入します。近くの代理店を選べるのも便利なのではないでしょうか。

コンパクトなのに6名乗車できるタウンエースのキャンピングカー

車体のVENUSロゴ

プレシャス・モストRVではボンゴベースのMarsが販売されていました。しかし、ベース車両の製造が終了したことで、同モデルも販売終了。

このセグメントを埋めるキャンピングカーとしてヴィーナスが誕生したともいえます。

ヴィーナスのリア

タウンエースをベースとして、ボディサイズは全長4,830mm×全幅1,890mm×全高2,760㎜に仕上げられました。取り回しのしやすいサイズで、キャブコンの運転に不安を感じていた人でも、ミニバン感覚で使えます。

シンプルなスタイリングですが、ベースのタウンエースとの一体感を感じます。ノーマルのタイヤハウスのラインを残しつつ、リアへ向かって上に抜けていくようなボディシェイプ。全体的に安定感を出しながら、スタイリッシュなエクステリアデザインが完成しています。

ヴィーナスのフロントグリル

キャブコンはベース車両とのデザイン的なコンビネーションもポイント。ベース車両のフロントグリル両サイドにみられるキャラクターラインを模したようなラインがバンク部分にもあり、全体のシルエットに一体感を持たせているようでした。

シンプルで使いやすいキャンピングカーのレイアウトと設備

ヴィーナスの室内

エントランスはボディ中央。室内に入ると、リビングがあり、左側にキッチンなどの設備がまとめられています。

乗車定員は6名。停車中に利用できる小さなベンチが、フロントシートとリアキャビンエリアの間に設置されています。大人数で利用する時、このようなベンチがあると便利です。

リビングのテーブルは大型なので、フル乗車の6名で食事をする時も使いやすいのではないでしょうか。

ヴィーナスのキッチンエリア

キッチンエリアはシンプルで広々としています。オプションの電子レンジがあれば、ちょっとした温めができるので便利。コンビニで冷凍食品を買って、調理するのもいいでしょう。

キッチンの上部には家庭用エアコンが設置されていました。室内機は圧迫感もなく、家具の一部として収まっています。コンパクトなボディでも、家庭用エアコンを取り付けるオーナーさんは多いようです。

ヴィーナスのエアコン室外機

エアコンの室外機はリア後方のサイドに収納されています。奥行きや位置など、専用のスペースとして確保されているようです。しっかりとした部屋になっているので、エアコンを装着しない場合は、収納スペースとしても利用できそうです。

ヴィーナスの冷蔵庫

冷蔵庫はエントランスの横に設置されています。室内からも車外からもアプローチしやすい位置なので、外遊びの時も重宝することでしょう。冷蔵庫の上にはシンクがあるのですが、水回りのタンクは、この冷蔵庫を避けるようにオフセットして設置されていました。

ヴィーナスのスイッチ類

エントランスを入って、フロント側のキャビネットにスイッチ類がまとめられています。シンプルなシステムで操作も簡単です。サブバッテリーの状態も視認性が高く、すぐに確認できるデジタル表示でした。

ヴィーナスの便利なコンセント

テーブル周辺やベッド回りなど、人が生活するエリアの近くにコンセントが設置されています。寝ながらスマホを充電する時など、充電ケーブルの長さも限られているので、近くにあることはアドバンテージが高いといえるでしょう。

このように、「あると便利」的な使いやすさを感じる設備が充実したキャンピングカーでした。

タウンエースベースに大人4名+子供2名が寝られるインテリアレイアウト

ヴィーナスのバンクスペース

就寝定員は4名+2名。運転席上部のバンクスペースは子供2名用と少し小さめですが、ライトが装着されていたり、しっかりとしたスペースが確保されています。

手前のベッドマット1枚をセットするだけで完成するので、ベッドメイクも楽々。使わない時は、取り外してフロント側に収納しておくこともできます。

ヴィーナスのリビングエリア、ベッド展開

リビングエリアはテーブルを外して、シートの背もたれなどをスペースに埋めていくだけで、全面フラットベッドに展開。マットを置いていくだけで完成するので、こちらのベッドメイクも簡単にできます。

ベッドを展開していても、冷蔵庫、電子レンジなどが使えるのも便利。横になってくつろぎながら、リラックスタイムを楽しむのもいいでしょう。

ヴィーナスの2段ベッド

リアには2段ベッドが設置されています。しっかりとしたライトも装備されていて、シェードとカーテンを利用すれば、完全なプライベートスペースとしても利用できます。

ヴィーナスのベッドルーム

ベッドマットは分割式になっていて、用途に合わせてアレンジが可能です。マットを取り外して、シングルベッドルームとして利用したり、大きな荷物スペースとして利用できます。

コンパクトキャブコンでありながら6名+150kgの荷物が積み込める

ヴィーナスの収納スペース

小さなキャンピングカーだと収納スペースが心配、という人も多いのではないでしょうか。このヴィーナスでは収納スペースもしっかりと確保されているので安心。

リアの2段ベッドのマットを取り外せば、完全なラゲッジスペースとして使うことができるので、スペースに余裕があります。

ボディサイドにはリアエリアのスペースにアクセスできる扉があり、大きな荷物の積み込みもできます。長尺物なども入れやすいように、扉も大きめに設計されているようです。

荷物は150㎏まで積むことができるので、キャンプ道具などもたくさん運ぶことも問題ありません。

ヴィーナスのキャビネット

エントランス横にあるキャビネットは、大型のシューストッカーとして利用できるように設計されています。1つのスペースに2足は余裕で収納できるので、リア側に4名が乗車してもくつが外に出ていない状態をキープできます。

くつの収納はキャンピングカーでは盲点となりやすいのですが、プレシャス・モストRVではしっかりと考えて設計しているようです。

エントランス部で、長靴やビーチサンダルなど、予備のくつも整理整頓できるのは便利です。

ヴィーナスの棚(折りたたみ時)

リビングスペースの上部には特徴的な棚が装備されていました。撮影車両となったヴィーナスは、販売代理店でもある旅する車のレンタル車両だったことから、このような仕様になっていました。

ヴィーナスの棚

使う時だけ、このように棚を展開して利用できるようになっています。レンタル車両では使う人のキャンピングカー常備品がほとんどなく、上部収納を利用することもないので、簡素的な仕様になっていたのです。購入時にオーダーすれば、一般的な吊り下げ棚を設置することもできるそうです。

シンプルなレイアウト、収納スペースの確保など、使いやすさを追求したヴィーナス。その使いやすさから、レンタル車両としても広まっていくかもしれません。コンパクトキャブコンの魅力を改めて認識させてくれる1台でした。

ヴィーナス諸元

ベース車両
タウンエーストラック
エンジン
1.5Lガソリン
トランスミッション
4AT/5MT
駆動方式
2WD/4WD
車体サイズ
全長 4,830mm/全幅1,890mm/全高2,760㎜
定員
乗車定員6名/就寝定員4名+2(子供)名
価格
¥5,776,715~
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

キャンピングカーライター一覧へ

キャンピングカー紹介
, , , , ,

レンタルキャンピングカーネット