待望の日本発売!フィアットデュカト国産キャンピングカーが2023年のトレンドに

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待望の日本発売!フィアットデュカト国産キャンピングカーが2023年のトレンドに

2023年のジャパンキャンピングカーショーで注目されたクルマがありました。それは会場で多く見かけられたフィアットデュカトというクルマです。

2022年から正式に国内へ輸入され、各社からニューモデルが発表されていました。

キャンピングカーのベース車両としては世界的なシェアのフィアットデュカト。その国内仕様モデルの登場を待ち望んでいた人も多かったようです。

フィアットデュカト元年ともいえるジャパンキャンピングカーショー2023。いつもと違った会場の雰囲気をフィアットデュカット中心でチェックしてみましょう。

キャブコンで有名なナッツRVが挑んだフィアットデュカトベースモデル

ナッツRVのブース「FORTUNA」

2023年現在、フィアットデュカトの正規輸入代理店は、下記の国内5社。

  • RVランド
  • 岡モータース
  • トイファクトリー
  • ナッツ
  • ホワイトハウス

(五十音順)

もちろん、各社のブースにはフィアットデュカトが展示されていました。なかでも目立っていたのがナッツRVのブース。

新ブランドFORTUNAを立ち上げ、会場でニューモデルを紹介していました。

フィアットデュカトをベースにしたニューモデル

フィアットデュカトをベースにしたニューモデルは、2つのレイアウトが用意されました。中央にクローゼットがあるタイプとマルチルームがあるタイプの2つです。

基本は、フロントシートを回転させたリビングエリアに加えて、リア側にもリビングレイアウトを展開できる2ルームスタイル。

リアのリビングは寝室にもなります。オプションの天井側に収納されたベッドを利用すれば、電動でベッドが降りてきて、より簡単にベッド展開も可能です。

トイファクトリーの上質な世界観をヨーロピアンスタイルに展開

フィアットデュカトモデルの車内

トイファクトリーのブースには、4種類のフィアットデュカトモデルが展示されていました。

上質なインテリアと使いやすさで人気があったモデルをそのまま移植したユーロバーデンは、トイファクトリーとユーロスタイルがそのまま融合したモデルといえます。天井が高くなっていて、空間の広がりを強く感じるインテリアでした。

アソボットの車内

ドイツの車両用キャビネットシステム「bott(ブート)」を採用したアソボットは、レイアウトを自由にアレンジできるモデル。シートはスライドレールで移動でき、リアのキャビネットも色々な組み合わせができるようになっています。

登壇の様子

その他にもダヴィンチオリジンといったモデルを発表したトイファクトリー。今回のクルマを開発するにあたって、ドイツハイマー社の元デザイナーを招き入れ、本格的なユーロスタイルに挑戦したそうです。

バンライフから本格的なキャンピングカースタイルまでをカバーしたRVランド

ルーム

RVランドのブースには2つのモデルが展示されていました。その1つがルームと名付けられたモデル。もう一方がLW TT(ランドワゴンタイムレストラベル)

LW TT(ランドワゴンタイムレストラベル)

ルームは白いウッドに覆われたインテリアで、バンライフをイメージさせるカジュアルスタイル。LW TTはモダンな印象のインテリアになっていました。

LW TTのインテリア

上の写真がLW TTのインテリアで、セカンドシート後方にベンチと常設ベッドが設置されています。右の壁にはキッチンが設置されていて、ベッド下からテーブルが引き出せるようになっています。

組み家具工法で作られた岡モータースの新シリーズ

ミニチュアクルーズの工法を使ったフィアットデュカトのキャンピングカー

岡モータースではこれまでミニチュアクルーズという軽自動車のキャンピングカーを展開していました。そこで使われていたのが組み家具工法と呼ばれるものをこのクルマにも採用しました。この工法は、木材同士がしっかりと組み合わさり、高強度を発揮してくれます。

グッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン性も高く、多くの人に親しまれてきたミニチュアクルーズ。そのミニチュアクルーズの工法を使って、フィアットデュカトのキャンピングカーが完成したのです。

フィアットデュカトのキャンピングカーのレイアウト

ジャパンキャンピングカーショーで展示されていたフィアットデュカトのキャンピングカーではみられない、珍しいレイアウトを採用していました。

エントランス側にセカンドシートがオフセットされていて、その奥にさらにベンチシートを装着。フロントのシートを回転させると、大人数でテーブルを囲むレイアウトになります。

ドア付きの個室リビング

セカンドシートの後ろ、リア側にはドア付きの個室リビングがありました。ここは2段ベッドとしても利用できて、プライベートをしっかりと確保してくれる空間です。

ベッドとしてはクルマに対して縦位置にレイアウトされていて、右側にあるリアゲートまで続く通路側にはキッチンがあります。前から後ろまでの動線を確保して、リアからでも、フロントからでも移動がしやすく、さらに個室を確保できる珍しいレイアウトでした。

キャンピングカー以外の多彩な使い方を提案するホワイトハウス

ホワイトハウスのブース

ホワイトハウスは、輸入車販売をしていたこともあって、フィアットとのつながりは長かったといいます。オリジナルのキャンピングカーは国産ベースでしたが、今回初めてフィアットデュカトベースのキャンピングカーを開発しました。

フィアットベースキャンピングカー、トランスポーターとして使えるモデル

そのなかには、トランスポーターとして使えるモデルなど、いろいろなシーンで活躍するモデルも展示。セカンドシートを設置して、フロントシートを回転させることで、リビングに展開しながら、リアに広大なラゲッジスペースを確保するなど、キャンピングカーとは違った方向性も提案しています。

フィアットベースキャンピングカーのワークスペース

リアスペースにはバギーを載せたりするモデルもあって、上の写真のように作業スペースを作り込んだモデルも展示されていました。天井高が高いので、中で作業していても狭さを感じることはありません。

レジャー用途のイメージが強かったのですが、本場ヨーロッパでは働くクルマとして活躍しているフィアットデュカトも多く、国内でも、ワークスペースとして利用する人も出てきそうです。

各社からいろいろなフィアットデュカトモデルが発表されました。本格的にクルマが入ってくるのも2023年からなので、フィアットデュカトの国産キャンピングカーが街で見られるようになるのはこれからかもしれません。

今後、キャンピングカーに限らず、いろいろなクルマが登場するでしょう。国内正規販売が求められていたクルマだけに、その期待は大きいようです。

WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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