普通免許で牽引できる欧州製キャンピングトレーラー「アドリア・アビバ360DK」!

キャンピングカー紹介
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普通免許で牽引できる欧州製キャンピングトレーラー「アドリア・アビバ360DK」!

キャンピングカーには、動力装置を搭載して単体で走行できる「自走式」と、クルマで牽引することを前提とした「牽引式(キャンピングトレーラー)」の2タイプがある。日本では自走式キャンピングカーが圧倒的多数派だが、欧米ではキャンピングトレーラーの人気が非常に高い。

自走式キャンピングカーが「車内で生活できるクルマ」なら、キャンピングトレーラーは「クルマで引っ張る家」の感覚。牽引状態だと全長が長くなる、保管場所が必要になるなどのデメリットもあるが、ヘッド車と居住部分が切り離せるキャンピングトレーラーならではのメリットも数多い。

キャンピングトレーラーのメリット

  • 動力装置やコクピットを持たないぶん居住スペースが広い
  • 自走式キャンピングカーと比べて、車両価格・維持費が安い
  • トレーラーを切り離せばヘッド車単体で使用できる
  • ヘッド車のみの乗り替えが可能

「運転には牽引免許が必要」と購入を断念する人もいるかもしれないが、重量が750kg以下のキャンピングトレーラーは普通免許で牽引可能。普段はヘッド車をファーストカーとして乗り回し、休日はトレーラーを牽引してレジャーを楽しむ。そんな使い方ができるのが、キャンピングトレーラーの最大のメリットだ。

普通免許で牽引できる欧州製トレーラー

アビバ360DKのリア

50年以上の歴史を持つスロベニア・アドリア社のアビバ360DKは、同社がラインナップするキャンピングトレーラーの中で、もっとも軽量・コンパクトなモデル。ヨーロッパ製らしいシンプルかつスタイリッシュなボディは、全長5530mm(車体長4142mm)×全幅2090mmの堂々たるサイズだが、車両重量が735~740kgに抑えられているため牽引免許は不要。普通免許で牽引することができるので、トレーラーデビューの1台としても最適だ。

アビバ360DKの大型パノラマウインドー

フロントにセットされた大型パノラマウインドーは、キャンピングトレーラーならではの魅力的な装備のひとつ。大きな窓を前方の壁一面に設けることで、明るく開放的な室内空間を生み出している。

アビバ360DKの大型収納スペース

ボディのフロント部には、大型収納スペースを完備。容量に余裕があるので、キャンプ道具や工具なども積載可能だ。

アビバ360DKのロゴと素材

ボディには、ウッド素材の強度、ポリウレタンの耐久性、ポリエステルの防湿性を併せ持つ、アドリア独自のコンプレックス(複合)構造が採用されている。エンボス加工のアルミ製サイドウォールで覆われたエクステリアは、シンプルながらも気品を感じさせるデザインが特徴だ。

開放感と気品にあふれたインテリア

アビバ360DKの車内

フロントに横向きソファの対面ダイネット、センターにキッチンとトイレ&シャワールーム、リアに2段ベッドを備えた、使い勝手抜群のインテリア。ホワイト基調の空間に落ち着きのある色合いのウッド家具を組み合わせることで、エレガントな雰囲気を演出している。シートやベッドマット、クッションのテキスタイルを、好みに合わせてチョイスできるのもうれしいポイントだ。

アビバ360DKのキッチン アビバ360DKの冷蔵庫

エントランス脇には、ガラスカバー付き2バーナー一体型シンクをインストールした本格的なキッチンを配置。給水タンクは50Lの容量が確保され、ウインターシーズンのアウトドアやクルマ旅で役立つ温水ボイラーも完備している。キッチンキャビネットには容量80Lの3WAY冷蔵庫もセットされ、長期旅の食材もたっぷりと保存可能だ。

アビバ360DKのリビングスペース

左右に横向きソファを配した明るく開放的なフロントダイネットは、大型テーブルを囲んで食事やくつろぎの時間を楽しめる贅沢なプライベート空間。景色のいい場所にトレーラーを止めて前方のパノラマウインドーをオープンすれば、最高のロケーションの中で優雅なひと時を過ごせる。

アビバ360DKのベッド展開

ダイネットソファを展開することで、1940×1260mmのベッドになる。大人2名がゆったりと横になれる、快適な就寝スペースだ。

リアエンドの常設2段ベッド

リアエンドには常設2段ベッドが装備され、展開の手間なく眠くなったらすぐ横になれる。ベッドサイズは、1940(1840)×640mm。

アビバ360DKのトイレ&シャワールーム

キッチンの向かい側には、トイレ&シャワールームを配置。自宅感覚で使用できるカセットトイレや洗面台が装備されているほか、温水シャワーも使用できるので長期の旅でも快適に過ごせる。

アビバ360DKの大型収納スペース

トイレ&バスルームの右サイドには、クローゼットや物置として便利に活用できる大型収納スペースを完備。

アビバ360DKのアッパーキャビネット ベッドの下段の大容量のカーゴスペース

上部には、生活小物の整理に役立つアッパーキャビネットをセット。リア2段ベッドの下段は跳ね上げ式となっており、大容量のカーゴスペースとして活用できる。

アビバ360DKの外観

これだけ豪華な作りで、車両価格は277万2000円~。国産キャブコンが軒並み1000万円を超える中、この価格は非常に魅力的だ。これも、動力装置や操舵装置を持たないキャンピングトレーラーならではの、大きなアドバンテージと言えるだろう。

平日はヘッド車を普段の足として乗り回し、休日は軽量・コンパクトなキャンピングトレーラーアビバ360DKを牽引してアウトドアレジャーやクルマ旅を楽しむ。キャンプ場やRVパークでヘッド車を切り離せば、温泉や観光、買い出しもノーストレスだ。

キャンピングトレーラーがあれば休日の過ごし方をより充実させることができ、オーナー自身と家族のライフスタイルも大きく変化する。現在キャンピングカーの購入を考えている人は、キャンピングトレーラーという選択肢も検討してみてはいかがだろうか。

アドリア・アビバ360DK諸元

車体サイズ
全長5530mm/全幅2090mm/全高2580㎜
就寝定員
4名 ※走行時は乗車不可
価格
¥3,179,000~
WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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