MYSミスティック「アンセイエ」とダイレクトカーズ「BR75」が2023年度グッドデザイン賞を獲得!

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MYSミスティック「アンセイエ」とダイレクトカーズ「BR75」が2023年度グッドデザイン賞を獲得!

MYSミスティック「アンセイエ」とダイレクトカーズ「BR75」が、2023年度のグッドデザイン賞を受賞した。グッドデザイン賞は、60年以上の歴史を持つ日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組み。生活用品、家電、文具・ホビー、映像・音響機器、情報機器、医療機器、住宅設備、建築、モビリティなど対象は多岐にわたり、「美しさだけではなく、人、社会そして未来を豊かにするもの」を理念として、応募カテゴリーごとに専門の審査ユニットを編成し、審査を行う。

2023年度グッドデザイン賞は5447件が審査対象となったが、その中からMYSミスティック「アンセイエ」ダイレクトカーズ「BR75」のキャンピングカー2台がグッドデザイン賞を受賞するという快挙を成し遂げた。

オールドアメリカンスタイルと最新技術の融合
MYSミスティック アンセイエ

MYSミスティック アンセイエの側面

グッドデザイン賞審査委員の評価コメント(原文)

「コロナ禍を経てより一層自然のなかで過ごすことへの関心が高まっているなか、キャンピングカーへの関心層も以前と変化している。第二世代新型アンセイエは、気候の変動にも対応し、どの季節も快適に過ごせるように技術的にも工夫されているとともに、木製板の内装から家具の配置まで、コンパクトな室内での快適性を高める工夫を凝らしている。新たな時間の過ごし方を、高いクオリティで提供していることを評価したい」

アンセイエは、MYSミスティックのセンスとこだわりを凝縮した同社のフラッグシップモデル。デビュー当時から、アメリカのビンテージモーターホームを彷彿とさせる独創的なエクステリアデザインで、大きな注目を集めてきた。同モデルのグッドデザイン賞受賞は、2014年度の初代アンセイエに引き続き2度目となる。

MYSミスティック アンセイエのリア

「デザインや快適性はもちろんですが、ボディバス工法(MYSミスティック独自のフレーム工法)でクルマとしての安全性、耐久性を追求したのが最大のこだわりです。車体が大きくなるほど、ボディ剛性が重要になります。強靭さとしなやかさを兼ね備えたフレーム構造は、歪みや軋みの軽減、安全性の向上など様々な面でアドバンテージがあります」(MYSミスティック佐藤 正代表)

MYSミスティック アンセイエのロゴ

外装デザインの大きな特徴は、他のどのキャンピングカーとも異なる独創的なオールドアメリカンスタイル。逆バンク形状やアルミサイディング外壁といった初代アンセイエの意匠を踏襲しつつ、各部に変更を加えることでよりスタイリッシュなフォルムへとブラッシュアップしている。

MYSミスティック アンセイエの内装インテリア

内装デザインは、イマドキなヨーロッパ風のモダンスタイルではなく、あえてオールドアメリカン調で“MYSミスティック流”を貫いた。木のぬくもりを感じさせる家具をはじめ、室内はどこか懐かしさを感じさせるクラシカルなイメージでコーディネート。既存のキャンピングカーとはひと味違う、上質な空間を演出している。

MYSミスティック アンセイエのシンク MYSミスティック アンセイエのマルチルーム

オールドアメリカンスタイルの室内には、大容量リン酸鉄リチウムイオンバッテリーシステムや家庭用エアコンなどの最先端装備も満載。独創的なデザインと現代的な快適装備を融合することで、どんなシチュエーションでも快適にクルマ旅を楽しめる1台に仕上げた。

今回グッドデザイン賞を受賞した新型アンセイエ以前にも、MYSミスティックでは2014年度に初代アンセイエ(キャブコン)、2016年度にJキャビンミニW(軽トラキャン)、2020年度にレジストロクコ(トレーラー)がグッドデザイン賞を受賞している。1ビルダーとして4度のグッドデザイン賞を受賞したことは、業界初の快挙だ。

ワイルドなSUVアドベンチャーキャンパー
ダイレクトカーズ BR75

ダイレクトカーズ BR75の外観

グッドデザイン賞審査委員の評価コメント(原文)

「走破性の高いピックアップトラックをベースに、完成度の高いキャンピングカーを作り上げたことを評価した。通常であれば、ベース車両に対して別体感のある印象に陥りやすいキャンパー部分を、ベース車両にあわせた造形にすることで、まとまりある外装デザインを獲得している。リアコンビランプをそのまま流用している点も興味深い。キャンパー内装は、これまでに多くのキャンピングカーを手掛けた経験を活かし、使い勝手がよく考えられている」

ダイレクトカーズ BR75のリア

ダイレクトカーズのBR75は、今年2月のジャパンキャンピングカーショー2023で鮮烈なデビューを果たした新カテゴリーのキャンピングカー。若者やアウトドアフリークから人気の高い現行型ハイラックスをベースに仕上げた、ワイルドかつスタイリッシュなフォルムがアイデンティティだ。

「ハイラックスの外観デザインを軸に、ベース車の魅力をスポイルしない一体感のあるフォルム作りを心がけました。『キャンピングカーでもカッコよく乗りたい』『ノーマルのSUVでは満足できない』というユーザーに向けて、走破性・デザイン・快適性の3要素を追求した “SUVアドベンチャーキャンパー”に仕上げています」(ダイレクトカーズ百田雅人代表)

エクステリアは、一般的なキャブコンのようにバンクが大きく張り出した形状ではなく、ハイラックスのボディラインを活かした流麗なシェルデザインが特徴だ。ベース車両と一体感のあるボディメイクにより、オフロードを駆け抜けるワイルド感と都市部の風景にもマッチするスマートさをパーフェクトに両立している。

ダイレクトカーズ BR75の内装

ウッド基調でコーディネートした落ち着きあるインテリアには、大人2名+子ども2名分のベッドのほか、リビングスペースやシャワールームも完備。大容量リチウムイオンサブバッテリーシステムやソーラー充電システム、家庭用エアコンなどの最新装備も満載されている。本格4WDシステムを搭載したハイラックスならではの悪路走破性で、ワイルドなフィールドにも安心して乗り入れ可能。SUVの魅力に「車内で快適に生活できる」というアドバンテージをプラスした、常識にとらわれない新カテゴリーの“SUVアドベンチャーキャンパー”だ。

ダイレクトカーズ BR75のリビングスペースやシャワールーム

デザインのこだわりが市場拡大を後押し

MYSミスティック「アンセイエ」とダイレクトカーズ「BR75」

MYSミスティック「アンセイエ」ダイレクトカーズ「BR75」がグッドデザイン賞2023を獲得したことは、キャンピングカー業界にとっても非常に明るいニュースといえる。ひと昔前までのキャンピングカーは見た目よりも実用性に重きが置かれる傾向にあったが、ここ数年キャンピングカーの人気が一般ユーザー層にまで広がったことで、実用性・快適性以外の付加価値(デザイン)を重視したモデルも増加している。「キャンピングカーでもカッコよく乗りたい」という新たなニーズに向けて、今後さらにスタイリッシュなニューモデルが登場してくることに期待したい。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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