ハイエースキャンピングカーのホビクルオーバーランダーが速水もこみち氏をイメージした釣り仕様に大変身

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ハイエースキャンピングカーのホビクルオーバーランダーが速水もこみち氏をイメージした釣り仕様に大変身

年に1回開催されるジャパンキャンピングカーショーは、最新キャンピングカーのトレンドを感じることができるイベントです。今年も多くのニューモデルが展示されていました。

ラグジュアリーな旅仕様、コンパクトな機動性追求モデル、初心者でも楽しめる簡易モデルなど、そのカテゴリーが細分化されてきたように感じています。

そんな豊富なバリエーション展開のなかでも、注目はオーバーランドスタイルかもしれません。タフな印象のクルマが各社からいろいろと登場していました。

そこで今回はオーバーランドスタイルを追求したモデル、レクビィホビクルオーバーランダーに注目してみました。

オーバーランドスタイルで登場したハイエースのキャンピングカー

オーバーランド

そもそもオーバーランドとはどのようなジャンルなのか? 簡単に説明すると、陸路での移動のことで、放浪や遊牧民のような形で長距離を移動する意味を持っていました。

もちろん道なき道も進まなければならず、険しい場所を移動することもあります。そんな過酷な環境でも前に進むことを求められて、移動手段も進化してきました。

大陸横断などのアウトドアレジャーとして楽しまれたり、最近では、バンライフなどの旅からスタートしたユーザーたちからも注目されているスタイルです。

レクビィのホビクルオーバーランダー

そんなオーバーランドを実践する人たち、クルマを表すオーバーランダーの名前が付けられているのが、レクビィのハイエースバンコンホビクルオーバーランダーです。

荒野を走破するアクティブなキャラクターを形にしたモデルで、車内の装備もオーバーランダーをイメージした作りになっています。

2022年のジャパンキャンピングカーショーでは、このホビクルオーバーランダーが派手なラッピングをまとい、特別モデルとして展示されていました。

速水もこみちさんの写真とホビクルオーバーランダー

展示されているクルマの横には、2022年キャンピングカーアワード受賞の速水もこみちさんの写真があります。

実はこのクルマは、速水もこみちさんが利用することをイメージして制作されたもので、いろいろなギミックが詰め込まれています。

趣味の1つである釣りをオマージュしていて、展示ブースのバスボートをけん引するスタイルも注目されていました。

釣具とアウトドア用品のティムコとコラボレーションしたキャンピングカー

ホビクルオーバーランダーとTIEMCO(ティムコ)

ボディサイドには魚と水をイメージしたラッピングが施されています。ダイナミックなデザインで、クルマのイメージをデザインで表しているようです。ウインドーにはTIEMCO(ティムコ)の文字がありました。

ティムコはフライフィッシングやルアーフィッシングなど、釣りに関連したブランドを展開する企業です。フライフィッシングではパイオニアとして、啓発活動にも取り組んで、自然を大切にしてきました。

自然と融合して楽しむ、オーバーランダーと親和性の高い企業といえるでしょう。ホビクルオーバーランダーのコンセプトにもピッタリです。そのティムコが今回のコンセプトカー製造に協賛しているというのです。

ホビクルオーバーランダーとJAOS

協賛企業といえば、当初からホビクルオーバーランダーとタッグを組んでいるメーカーがあります。それが4駆アフターパーツメーカーのJAOSです。

フロントスキッドバー、フェンダーガーニッシュ、マッドガードなど、JAOSのパーツがアウトドアテイストを強調します。機能的にも悪路走行を問題なくクリアしてくれることはお墨付きです。

オーバーランドを形にしたハイエースキャンピングカー「ホビクルオーバーランダー」

ホビクルオーバーランダーの車内

目を引く外観ですが、内装はホビクルオーバーランダーがベースになっています。

前向き、後ろ向きセッティングが可能なハイバックのセカンドシートはフルフラットにすることもできます。アイアンパーツが組み合わされ、アウトドアで活躍するタフな印象です。

グローブをしていても、乗降車時にアイアンパーツをグリップとしても利用できることでしょう。また、アウトドアギアを吊り下げておくにも役立つに違いありません。

シートの生地は、耐候性、耐久性、撥水性にこだわったレクビィオリジナル難燃帆布を使って縫製しているそうです。汚れやすいアウトドアではありがたい仕様です。

ホビクルオーバーランダーのリアマルチベッド

リアにはマルチベッドシステムが組み込まれています。高さの違う3段のレールと2種類の幅のマットを組み合わせて、いろいろなベッド展開が可能になっています。

ベッドマットは軽量構造になっているので、車内でレイアウトを変更する時も、簡単にマットの位置を移動できるのが便利です。

天井にはロッドホルダーを装着。両サイドのバーを利用してオプションパーツを取り付けています。このようにオプションパーツを追加したり、自分の好きなレイアウトをセッティングできるのが、ホビクルオーバーランダーの特徴ともいえます。

ホビクルオーバーランダーの展示

レクビィの展示ブースでは、フィールドを再現したようなディスプレイ(トップ画像)が印象的でした。リアゲートを開けて、ウェーダーを吊るしている様子など、実際の使用シーンをイメージできます。

ゲートの両サイドにはフラッグ型のシェードが取り付けられ、サイドからの風や雨を軽減する仕様です。デザイン的にも、リアゲートを開けた状態でエクステリア全体に一体感を生んでいるようにも見えます。

タフな印象のインテリアとアウトドアがボーダーレスに繋がり、フィールドでの使いやすさを生んでくれることでしょう。

ホビクルオーバーランダーとボート

近年、国内で話題になっているオーバーランダーはアウトドアへのアプローチをサポートしてくれるクルマです。ホビクルオーバーランダーは、機能、デザインともにオーバーランドスタイルでした。

キャンピングカーのカテゴリーでは、オートキャンプ的なアウトドア、クルマ旅を楽しむトラベル的な使い方に分けられていましたが、さらに奥へ進みたいというニーズも生まれているようです。

オーバーランダーというクルマを生み出すなど、行動スタイルの多様化が、新しいキャンピングカースタイルをけん引しているのがよく分かります。

WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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