キャンピングカーとタイニーハウス

NEWS, キャンピングカー活用法

キャンピングカー=動く小さな部屋
タイニーハウス =固定された小さな部屋
似たコンセプトを持つもの同士を所有するという発想は、成り立つのでしょうか?

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タイニーハウスとは

タイニーハウスとは、「小さな家」を意味します。
リーマンショック後のアメリカが発祥となり、大きな家で住宅ローンに追われる生活ではなく、物に縛られず自由に生きようというライフスタイルが根底にあります。

小菅村タイニーハウスの第一印象

部屋へ入った第一印象は思ったより広い。
テーブルに座って4人で話しはじめると、ウッディな内装が居心地よく落ち着きます。
設備を見て十分暮らせると思いました。キャンピングカーにはない洗濯機もあります。
訪れたのは8月、四方に空いた窓が風を拾い心地良い空気が広がります。
今回2名で体験宿泊をしましたが、一人一人のベッド空間は広く、森の中で快適な目覚めを迎えることができました。

杉の材質が気持ちいい室内
杉の材質が気持ちいい室内

小菅村タイニーハウスの秘密

1. 建坪8畳分(13㎡)なのに圧迫感がありません

タイニーハウスの高さは3mあり、天井は高く、空間が広がります。
高さの設定は一般に売られている材料が使えるサイズで設計されています。

ロフトから室内を見下ろす
ロフトから室内を見下ろす

2. 国産杉材で建築

小さいけれども木材をふんだんに使っています。
スッと育った熱帯の外国木材と違い、寒暖の差が大きな日本で育った国産杉は大変質の良い木材となり、独特の空気感を作ります。

3. 4人就寝

8畳の広さですが、高さを利用して4人が就寝出来るスペースが確保されています。
それぞれのベッドスペースに狭さは感じられません。

ベッドスペースはロフトなどで3か所確保
ベッドスペースはロフトなどで3か所確保

4. 生活設備はフル装備

キッチン、シャワー、トイレ、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機とこれら全てがこの部屋に詰まっており、生活に困りません。

生活に必要な家電は全て揃っています
生活に必要な家電は全て揃っています

5. 十分な断熱を考慮

小菅村は冬場マイナス10℃になることもあります。壁の断熱と二重サッシで冬場対策も万全です。

一流の建築家が設計したタイニーハウス

タイニーハウスの設計者 和田隆男氏
タイニーハウスの設計者 和田隆男氏

タイニーハウスを設計した和田隆男氏(一級建築士)に聞きました。
和田氏は建築設計に40年以上たずさわってきたベテランの建築家です。
20年前から小菅村とかかわり、村役場、温泉施設、体育館、道の駅を設計し、この地域の気候風土を熟知されています。

「小さくても快適な家」がコンセプトです。
壁材に横板を用い、壁塗りを行わない板倉工法で設計されており、釘はあまり使っていません。
その為、解体して移動し、組みなおすことも出来ます。

小菅村でタイニーハウスを建築したのは、若い移住者が増えるに従って住宅が不足したからです。
解決策としてタイニーハウスに目をつけましたが、日常的に生活出来ることが前提です。
今まではファミリーでも独身者でも同じ1戸建てとして数部屋のある住宅を用意していましたが、独身者はこの一部屋で生活してもらうことも出来ます。

ハシゴを使わず、階段兼収納と随所に工夫
ハシゴを使わず、階段兼収納と随所に工夫

タイニーハウスは新しいライフスタイルを提案します。
今まで持っている本宅は賃貸して、自分はタイニーハウスで生活するという発想が生まれます。
本宅の庭先に建てるのか、または小菅村に自分は移住してタイニーハウスへ住むという生活も考えられます。都会の極小地にも建てられます。

これからの住まいなので、もっといろんなバリエーションがあると思います。
これを確かめるためにタイニーハウスのデザインコンテストをはじめました。初回ですが49作品の応募があり、いいアイディアが多数寄せられて将来に期待が持てます。

キャンピングカーとタイニーハウス

キャンピングカーとタイニーハウスの組み合わせは、今までと違うライフスタイルがあるのではないでしょうか。
例えばタイニーハウスの建築費が500万円、キャンピングカーが500万円とすると、1,000万円で両方を持てます。
タイニーハウスを基地にして、全国をキャンピングカーで巡る旅。
キャンピングカーで全国を旅している人が気に入った場所にタイニーハウスを建てて住む。こんな発想が出来るのも「小さな家」タイニーハウスだからです。

基地のタイニーハウスはウッドデッキもつけて快適に!
基地のタイニーハウスはウッドデッキもつけて快適に!

小菅村タイニーハウス問い合わせ先
小菅村地域おこし協力隊 和田隆男氏

住所
山梨県北都留群小菅村4698番地 小菅村役場内
電話
0428-87-0111
URL
https://tinyhouse-kosuge.jimdo.com/

キャンピングカーで行く場合、「道の駅こすげ」がRVパーク登録されています。

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