ペットを連れた旅の楽しさ、上手に外出に慣らす方法についてご紹介してきましたが、いよいよ連れて行こう、という段になったら、配慮しておくことがまだあります。
ペットが車に慣れてきたら、もう大丈夫!ですが、ここでもうひとつ。
ペットの健康や安全のため、そして周囲の人への配慮のために、ぜひ覚えておいていただきたいことばかりです。
ペット同伴NGの場所を把握しておく
キャンプ場でも、動物、ペットの同伴はNG、というところがあります。無計画にふらりと出かけられるのが、キャンピングカーの魅力ではありますが、連れて行けるところ・行けないところを確認しておきましょう。 キャンプ場に予約なしで行く人は、まずいないと思いますが、念のため。また、ペット連れの場合の料金設定も、キャンプ場によってまちまちです。
- ペット一頭あたりの料金が決まっていて、頭数だけ支払う場合。
- 頭数にかかわらず、連れている・いない で料金が決まる場合。
- 大型犬、小型犬で料金が違う場合。
- 犬以外のペットは同伴禁止。または車両から出すことを禁止している場合。
などがあります。
また、レストランやレジャー施設などは(ペット同伴をテーマにしている店でない限り)、盲導犬や介護犬以外、動物の同伴は禁止です。中には「テラス席までなら犬同伴OK」なんていうところもあるので、行きたい場所があるなら事前に確認しておくのがおすすめです。
ブログで旅の経験談を公表している人はたくさんいます。中にはペット連れで楽しい旅をしている人のブログもあるでしょう。それを読んだ人が「好さそうだから、うちのペットを連れて行ってみよう」と思うのはいいのですが、個人ブログの情報はあくまで個人が発信するもの。
情報が古い(すでに閉店している、ルールや料金が変わった、など)としても、ブログを書いた人に更新の義務はありませんし、責任もありません。いいな、と思ったら、必ず公式サイトにあたるか、電話するなどして直接確認しましょう。
ペット連れに必要なものをそろえる
キャンプ場内、ドッグラン内でも、許された場所以外は基本的にリードを付けるのがマナーです。公共の場所には犬が苦手な人もいますし、犬連れが集まる場所では、犬同士の相性がいいとは限りません。無用なケンカ、トラブルを避けるために、リードは必ず携行しましょう。
小型犬の場合など、キャリーに入れた状態ならば入店可、という場合もあります。ペットキャリーも必ず携行したいものです。
また、連れているペットのために必要なものに、もれがないかどうかも確認を。特にご飯や薬など、指定のもの以外は受け付けない(持病がある、高齢であるなど)場合、それを忘れて外出したら大変です。もし、自宅用のキャンピングカー用と、両方用意できるなら、車用を購入して常備しておけば安心です。
ペットも人も健康第一!
旅先はペットにとっては、いつもと違う環境になります。ある程度慣れてから連れ出すのは当然だとしても、家にいるときと全く同じではいられません。怖がりな子はもちろん、おでかけ大好きな子でも、喜び過ぎて興奮状態が続くと、やはりストレスになります。 家を離れて旅をするだけで、充分、非日常なのに、出かける先がイベント会場だったりすると、動物にとってはむしろ「事件」です。
今までに私が経験したトラブルで、最も大変だったのは『花火大会』。キャンプ場のほど近くで打ち上げ花火が行われ、みんなで楽しみに出かけたのですが、さすがに至近距離での花火は音も大きい。旅慣れていたはずの犬もパニックを起こしてしまい、リードを振りほどいて脱走してしまったことがあります。
そのあとはもう、花火どころではありません。家族や仲間が総出で大捜索です。人間と違い、パニックになった動物は飼い主の声にもおびえることがあります。
いつもと違う環境、といえば、予防接種も重要です。また、キャンプ場など、自然の中へ入っていけば、害虫に遭遇することだってあります。
それでも起きてしまうのがトラブルというもの。万一に備えての具体策は…
- 万一のケガや病気に備えて、旅先に獣医さんがないかどうか、確認しておく。
- キャンピングカーの網戸は、簡単に開かないように留める工夫をして脱走を防止。
- スマホなどで方角や距離がわかる「ハイテク迷子札」をペットに取り付けておく。
いかがですか?
あれこれと面倒に感じられるかもしれませんが、一度きちんと準備してしまえば、あとは大したことはありません。楽しい旅は安心と安全が第一です。ぜひ入念に、準備して楽しんでください。