キャンピングカーにしかできない旅のカタチ

キャンピングカー活用法
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機動性に優れていること、自由であること、宿泊費が無料もしくは格安で済むこと、ペットと一緒に気ままな旅ができること……。キャンピングカーには、さまざまなメリットがあり、それを駆使することで通常ではできない旅が可能になる。

今回は、筆者が長女の高校合格祝いを兼ねて行ったキャンピングカー旅をテーマにして、「キャンピングカーにしかできない旅のカタチ」の一例を紹介したい。

我が家では、子供の春休みはキャンプ場で連泊してのんびりと過ごすのが定番だが、今年の春休みの予定は高校に合格した長女に一任。その結果、長女が提案したのが、普段楽しんでいるキャンプ旅とはまったく異なる「東西テーマパーク巡りの旅」だった。

長女のアイデアをベースに練り上げた旅の行程は、絶叫マシンの東西横綱と言われる「富士急ハイランド」「ナガシマスパーランド」をハシゴして、大阪の「ユニバーサルスタジオジャパン」を最終目的地とする、かなりのハードスケジュール。もしキャンピングカーがなかったら、この旅は絶対に実現できなかった。

1日目 富士急ハイランド(山梨)

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旅の初日、愛車のキャブコンに乗り込み、早朝6時に東京の自宅を出発。最初の目的地「富士急ハイランド」に向かった。筆者と2人の子供は、大の絶叫マシン好き。ギネスブック級の絶叫マシンを数多く有し、絶叫マシンの東の横綱と言われる「富士急ハイランド」は、我が家が毎年1度は必ず訪れるお気に入りのスポットだ。

昨年は長女の受験勉強で訪問できなかったため、久々の来園に子供たちのテンションはMAX。開園と同時にお目当ての人気アトラクションの行列に並び、1日がかりで乗りたかった絶叫マシンをすべて制覇した。これで、初日のミッションはクリア!

その後は、立ち寄り温泉で入浴を済ませ、高速道路で三重県まで移動。途中のSAで夕食をとりながらキャンピングカーでひた走り、深夜0時過ぎに伊勢湾岸道・湾岸長島PAに到着した。そのまま朝まで、キャンピングカーの車内で就寝。翌日の絶叫マシン乗車に備えて、体調を万全に整えた。

2日目 ナガシマスパーランド(三重)

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旅の2日目は、初めての訪問となる三重の「ナガシマスパーランド」へ。絶叫マシンの西の横綱と言われるこの遊園地は、以前から子供たちと「いつかは行きたいね~」と話していた場所。開園時間前に駐車場に到着したところ、観光バス用の大きなスペースに案内してくれて「ラッキー!」と大喜び。ボディサイズが大きいキャンピングカーは駐車場探しに困ることもあるので、こうした配慮をしてもらえるのは非常にありがたい。

大型バスのゆったりとした駐車スペースにクルマを止めて、いざ初めての「ナガシマスパーランド」へ! この日も、全長世界一、落差・高さ日本一のコースターを筆頭に、乗りたかった絶叫マシンにすべて乗車。「2日連続で東西絶叫マシンの横綱を制覇する」という、今回の旅のノルマをしっかりと果たすことができた。

その後、遊園地の目の前にある三井アウトレットパークで四日市名物の巨大トンテキを食べてから、ナガシマリゾートの「長島温泉 湯あみの島」でゆったりと温泉に浸かり、21時半に三重を出発。23時過ぎに大阪の名神高速・吹田SAに到着して、キャンピングカーの車内で就寝した。2日連続の絶叫マシン三昧で、家族全員さすがに疲れ気味。倒れるようにベッドにもぐりこみ、ぐっすりと眠った。

3日目 ユニバーサルスタジオジャパン(大阪)

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絶叫マシンの東西横綱を連続でハシゴして、3日目はいよいよ旅のクライマックス「ユニバーサルスタジオジャパン」へ! ここにきて、さすがに疲れの色が見える大人たちに対して、子供2人は元気いっぱい。念願のUSJ初体験ということもあり、行列にも負けず開園から閉園時間まで目いっぱい人気アトラクションを堪能した。これで、「東西の遊園地・テーマパークを巡る」という、旅のミッションをすべてクリア!

今回の旅の合計走行距離は、1200km。東京~山梨~三重~大阪を移動するだけでも大変なのに、毎日朝から晩まで遊園地&テーマパークで遊び尽くし、3日間とは思えないほど充実した時間を過ごした。短期間で中身をギュッと詰めこんだ今回の旅は、まさに「キャンピングカーにしかできない旅のカタチ」の好例と言えるだろう。

メリットその1「時間を有意義に使える」

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「クルマ」と「家」の両方の機能を備えたキャンピングカーの最大のメリットは、時間を有意義に使えること! 朝から晩まで遊んでから、次の場所まで移動して、目的地近くの高速SAで就寝する。今回は、旅慣れた我が家にとってもかなりのハードスケジュールだったが、それが実現できたのはキャンピングカーがあったからこそ。ホテルや旅館はチェックイン・チェックアウト時間が決まっているため、短期間で移動を繰り返す旅は難しいが、キャンピングカーなら問題なくそれができてしまう。

フラットかつクッション性に優れたベッドで家と同様にぐっすりと就寝でき、遊びと移動が続くハードな旅でも翌日に疲れを残すことはない。「目的地の近くまで移動して、そのまま就寝ができる」キャンピングカーは、時間のロスがなく、長距離移動のハードスケジュールも無問題。この抜群の機動力こそが、キャンピングカーの最大の武器だ。

メリットその2「旅行費用を節約できる」

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旅行費用を節約できるのも、キャンピングカーの大きなメリットだ。普段はオートキャンプ場を活用する我が家だが、今回の旅では「朝から晩まで遊ぶ~夕飯と入浴を済ませてからクルマで移動~目的地近くの高速SAで仮眠」というスタイルだったため、宿泊費用は0円。これぞ、「動く家」キャンピングカーならではの恩恵だ。

とくに今回の旅は、テーマが「遊園地&テーマパーク巡り」だったことで、家族4人分の入園チケット(フリーパス)だけでも合計7万円近い費用がかかってしまった。さらに、東京~山梨~三重~大阪の長距離移動で、高速代とガソリン代が4万円。ここに家族分のホテル代までプラスしたら、海外旅行にも手が届く金額になってしまう……。それだけに、宿泊費用0円のメリットはありがたい。

さらに、キャンピングカーを使いこなせば、食費も節約できる。旅の間の食事をすべて外食にしてしまうと、それだけでもかなりの出費になってしまうため、今回の旅では「朝と昼はキャンピングカーの車内で自炊、夜は外食」と決めていた。朝食はコンビニで買ったパン、昼食は駐車場に止めたキャンピングカーに戻って車内でカップラーメン。その代わり、夕食はその土地の名物など、好きなものを思いっきり食べる。

宿泊費と食費を浮かせて旅の費用を節約すれば、そのぶん多く旅行に出かけられ、旅が身近になる。費用面においても、キャンピングカーのアドバンテージは大きい。

メリットその3「ペットを連れて旅ができる」

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ペットと一緒に旅を楽しめるのも、キャンピングカーの大きなメリットのひとつだ。家族の一員である愛犬のトイプードルも、もちろん今回の旅に同行した。愛犬にとってキャンピングカーは、「第2の家」のような存在。移動中も滞在中もストレスがなく、家族と共にリラックスして過ごしていた。

今回の旅では遊園地とテーマパークを連日訪問したが、その間愛犬は、ダイネットをベッド状態にしたキャンピングカーの車内でお留守番。気候が落ち着いている春の旅だったこともあり、窓を開けて換気扇を回した車内の温度は、常に20℃程度をキープしていた。心配なので何度か様子を見にクルマに戻ったが、留守番中の愛犬は常にリラックスした様子で就寝中。キャンピングカーは愛犬にとっても「住み慣れた我が家」のような存在であり、家と同じように安心して過ごせる場所なのだ。

また、高速道路にはドッグランを完備したSAが多くあるため、移動中はできるだけそうした施設を活用して運動をさせ、愛犬のストレスがたまらないように心がけた。おかげで、ハードな旅に同行した愛犬も、初日から最終日まで元気いっぱいだった。

このように、ペットに負担をかけず一緒に旅を楽しめるのも、「クルマと家」の機能が一体となったキャンピングカーならではの利点だ。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに700泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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