ラグジュアリーなキャンピングカー「ETRUSCO(エトルスコ)」で、三浦半島1泊2日の旅へ出発!【前編】

キャンピングカー活用法
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ラグジュアリーなキャンピングカー「ETORSCO(エトルスコ)」で、三浦半島1泊2日の旅へ出発!【前編】

最上級の快適さと自由をどちらも楽しめる、そんな旅がキャンピングカーETRUSCO(エトルスコ)で叶いました。広々とした車内でくつろぎながら、美しい海沿いの道を走る。行き先は神奈川県・三浦半島。いつものキャンピングカー旅とはちょっと違う、上質な1泊2日を体験してきました。

一緒に旅をしたのはエトルスコT6900SBというモデル。エトルスコはドイツ大手ハイマーグループで2016年に設立された新しいメーカーですが、創業当時からイタリアのトスカーナ州に工場を構えてキャンピングカーを作っています。そのため、ドイツブランドの品質の良さとイタリアのデザイン性の高さが融合したブランドとしてヨーロッパ内でも高い注目を集めており、日本ではトイファクトリーが総代理店となって正規輸入されています。

T6900SBは全長が7メートル近くあるので、外から見るとその大きさに圧倒されてしまいますが、ボディサイズを認識しやすいデザインなので、ステアリングを握ると、意外と運転しやすい! 今回、ボディサイズを気にしていたのですが、それ以上に大きさによる恩恵があることを改めて知ることができました。

動く高級ホテル・キャンピングカー「エトルスコ」で高揚感を感じながら

ETRUSCO(エトルスコ)を運転

今回のコースは三浦半島をぐるりと回るコースでした。都心から約1時間で行けるリゾート地で、山や海を存分に楽しめます。高速道路から各地へのアクセスも良くて、道も広いので、大きなキャンピングカーでの旅行もストレスを感じることはありません。

高速道路を走って、三浦半島に入ると、目の前に自然が現れて、海や山の景色を眺めながら、気持ちいいキャンピングカーのドライブを楽しめます。日帰りで訪れるイメージもありますが、キャンピングカーで過ごす時間をしっかりと確保できるのもポイントです。

ETRUSCO(エトルスコ)の車内

エトルスコの特徴は洗練されたイタリアンデザインで、他のヨーロッパ製キャンピングカーともちょっと違う印象を受けます。途中休憩でクルマを停め、ウォークスルーでリアへ移動すると、まったく違った世界が広がっています。

室内は明るく、奥行きのある空間。リビングエリアからキッチン、バスルームを抜けると後方にベッドルームがあります。このT6900SBはリアツインベッド仕様で、大人2人の優雅な旅行にぴったりです。

ETRUSCO(エトルスコ)のラゲッジスペース

荷物もたくさん載せることができるので、たくさんのキャンプ道具なども積み込めます。リアのラゲッジスペースはベッド下のスペースを利用していて、広々としています。自転車も余裕で入るスペースでした。アンカーも設置されているので、ラゲッジスペースで荷物を固定するのも簡単です。スーツケースなどもたくさん載せられそうです。

日常からのエスケープで特別な時間を過ごすエトルスコ

ETRUSCO(エトルスコ)のクローゼット

エトルスコはフォーマルでもあり、カジュアルでもある存在といえるでしょう。レジャーだけでなく、フォーマルなシーンでもしっかりと適応してくれる懐の深さを感じられます。落ち着いたデザイン、上質なインテリアなど、心を落ち着かせる時間が流れています。

さっきまで仕事モードであったのに、ベッド下のクローゼットにジャケットを仕舞い込めば、カジュアルモードに突入です。ゆっくりとリラックスタイムを楽しみます。

ETRUSCO(エトルスコ)のシートのロゴ

高価なキャンピングカーはたくさんあります。素晴らしい走り、そして、快適な空間や設備など、各車両の特徴がそれぞれ現れています。そんななか、このエトルスコは高い次元での非日常を提供してくれる特別な存在といえるかもしれません。

調度品の1つ1つにデザインの思いが込められていて、妥協がまったくないのです。だからこそ、どこにいても高い高揚感を感じ、その空間にいることに満足してしまう不思議な感覚です。

ETRUSCO(エトルスコ)のバスルーム

そして、ちょっとしたアイデアも満載です。バスルームではトイレモードとシャワーモードの2つの使い方ができるようになっています。大きなボディサイズといっても、シャワーとトイレにスペースを取られてしまっては、リビングやベッドルームの快適性が損なわれます。

そこで、このモデルではバスルームがトランスフォームする仕組みに。トイレ利用の時は広々と利用して、シャワーを使う時は、洗面台を回転させて、全体がシャワールームになるのです。どちらのモードでも広さがあり、快適に過ごすことができます。

大型キャンピングカーでも余裕で停められる「アーセンプレイス子安の里」

アーセンプレイス子安の里の駐車場

7メーター近いキャンピングカーで移動していると、クルマをどこに停めるか悩んでしまうことがあります。でも三浦半島の観光地では大型車両が停められる施設も多いのです。今回ランチに訪れたアーセンプレイス子安の里には広々とした第二駐車場がありました。

入り口が少し狭いので注意が必要ですが、駐車スペースは大型車両も余裕で停められます。やはり、長さと隣とのスペースが確保されていることが一番の安心感です。

アーセンプレイス子安の里のランチ

自家焙煎コーヒーがおいしいと有名なアーセンプレイス子安の里でランチです。自慢のコーヒー豆が入ったキーマカレーなど、ここでしか食べられないメニューもあります。わっぱ弁当など、テイクアウトも可能なので、キャンピングカーのなかでのんびりと食べてもいいかもしれません。

アーセンプレイス子安の里のドッグラン

ドッグランが併設されていて、ワンちゃんが走り回っていました。ワンちゃんと一緒に旅行するなら、こんな場所で休憩するのもいいのではないでしょうか。ワンちゃん向けの食事も用意されているようで、たくさんのワンちゃんとオーナーさんが来ていました。

電源設備も充実の「ソレイユの丘RVサイト」

ソレイユの丘オートキャンプ場の駐車場

三浦半島の西側をドライブして、到着したのはソレイユの丘です。今回はここのRVサイトへ宿泊することにしました。電源もあるキャンピングカー専用サイトです。

まずは管理棟へクルマを進めて、チェックインします。事前にホームページで申し込みをしているのでチェックインはスムーズ。注意事項などを確認して、指定された場所へクルマを移動させます。

ソレイユの丘オートキャンプ場の管理棟

管理棟にはキャンプ道具やちょっとした食材が販売されています。夜も遅くまでオープンしているので、食事の途中で不足したものを買い足すこともできそうです。店内は広々としていて、キャンプ道具ショップのような雰囲気。子供向けの遊び道具やキャンプ用品のレンタルなども用意されています。

ソレイユの丘オートキャンプ場のRVサイト

こちらがRVサイト専用ゾーン。広々としていて、電源もしっかりと設置されています。ソレイユの丘というレジャー施設の中にあるので、日中は子供たちが遊んでいる声が聞こえますが、夜はとても静かな場所です。もちろん、日中は園内の施設を楽しむことも可能。遊園地とキャンプ場の両方を楽しめる場所です。

エトルスコを停めたのは、上の写真のさらに奥にあるサイトでした。細い道を入っていくので、大きな車内で進むのは緊張しましたが、サイドミラーなどの見切りがいいので、スムーズに奥へ進むことができました。

ソレイユの丘から徒歩で行ける本場のしらす屋さん「かねしち丸」

しらす屋さん「かねしち丸」

三浦半島の海岸線をドライブしていると海鮮が食べたくなってきます。特にこのエリアではしらすが有名。すぐ近くで採れた新鮮なしらすが食べられるのです。海から上がったばかりのしらすを調理した釜揚げしらすは絶品です。

しかし、しらす屋さんは漁港の近くが多く、大きなクルマでのアプローチが難しい場所が多いのです。そこで、今回泊まることになったソレイユの丘から近いしらす屋さんを探してみると、老舗のしらす屋さんを発見。

しらす屋さん「かねしち丸」のショーケース

ソレイユの丘から歩いてすぐの場所になったのが「かねしち丸」。ちょうど釜揚げしたしらすを干していました。店内を覗くと、アカモクやメカブ、そして、タコまで並んでいました。近海の魚介が揃っています。ここで夜のおかずがすべて揃ってしまいます。

しらす屋さん「かねしち丸」のしらす

そして、手に入れたのが釜あげしらす。ふっくらとした身がとてもおいしくて、ご飯にも良くあいます。お酒のつまみにもちょうどよく、調理をせずにそのまま食べられるのがいいです。キャンプ場から見える海で採れたことをイメージすると、さらに味もアップします。

ラグジュアリーなキャンピングカーの中で過ごすための時短メニュー

マグロを解凍

三浦半島の海鮮で有名なのがマグロ。そのマグロも途中のマグロ専門店で入手しておきました。専門店では凍っているマグロのサクが一般的です。そのサクを解凍するために、ちょっとした下ごしらえを加えます。

まず最初に流水でマグロの表面の汚れを取ります。そして、キッチンのボイラーでお湯が出るようにセットして、人肌より少し暖かいぬるま湯に塩を溶かして、塩水を作っておきます。ぬるま湯の中へ凍ったままのマグロを2〜3分程度つけ込めばOK。マグロは硬いままですが、そのまま取り出して冷蔵庫へ入れて、自然に解凍されるのを待ちます。

ソーセージと野菜を調理

マグロが冷蔵庫で解凍されるまで時間があるので、次の食材を仕込みます。スノーピークのコロダッチオーバルに野菜を敷き詰めて、オリーブオイルをたらします。そしてソーセージを載せて、フタをして火にかけるだけ。何もせずにソーセージと野菜のローストが完成しました。

夕食のマグロ、しらす、ソーセージと野菜のロースト、そして、湘南の名前が付いた日本酒

夕食はマグロ、しらす、ソーセージと野菜のロースト、そして、湘南の名前が付いた日本酒。最高にぜいたくな夕食となりました。なるべく調理にかける時間を減らして、キャンピングカーでのんびりとしたかったので、今回の時短メニューは大成功。

キャンピングカーの中でスマートに過ごすための機能が詰まっている

リビングに並ぶ夕食

リビングテーブルに食材を並べて、のんびりとした時間を過ごします。落ち着いた雰囲気のインテリアが夕食の味も高めてくれているようです。柔らかい間接照明などが効果的に配置されていて、部屋を明るくしていてもリラックスできるのは、デザイン設計の素晴らしさといえるでしょう。

リビングに座っていると、包み込まれるような空気感があるのが不思議です。今晩はTVをつけることもなく、この心地よい空間を楽しみたいと感じさせてくれます。

クレサナ

とはいえ、最後は片付けをしなければいけません。マグロには皮が付いていて、食べられなかったので、生ゴミも出てしまいました。海鮮のゴミは臭いが出るから、キャンピングカーで食するのをためらってしまいますが、このエトルスコにはトイファクトリーが輸入販売している、クレサナが設置されているので安心です。

クレサナはラップ式で、トイレ利用以外にも、臭いを抑えたいゴミの処分などにも利用できるのです。フタを開けて、生ゴミを投入して、奥のコントロールパネルでサイズをセットするだけ。簡単に生ゴミの臭いを封印してくれました。

クレサナのトイレの下のトレー

自動で口を閉じてくれて、トイレの下のトレーに溜まっていきます。非常に強いビニールでできていて、破れる心配もありません。そして、カラーもグレーで中身がほとんど分からないのもいいです。後々、処理するのにもしやすいのではないでしょうか。

一般的なトイレ以外に、今回のような海鮮の生ゴミ、またはオムツなど、いろいろなものへ使えるので、密閉しきのゴミ箱という感覚で使うのもいいかもしれません。

夜のソレイユの丘でエトルスコの上質なおもてなしにいやされる

ソレイユの丘園内の温浴施設

ソレイユの丘には園内に温浴施設が併設されています。キャンプ場から園内を歩いて2〜3分ぐらい、明るい光が施設を浮かび上がらせています。徒歩でお風呂へ行けるのは便利。そして、しっかりとした温浴施設で、露天風呂からは富士山も眺められる好ロケーション。夕日に映し出された富士山のシルエットをみようと来る人もいるそうです。

ゆっくりとお風呂に入って温まったら、本日の宿となるエトルスコへ徒歩で帰ります。すぐ近くに充実したお風呂があって、さらに帰るとホテルのようなラグジュアリーなキャンピングカーが待っているのです。本日の疲れも吹き飛ぶ最高な気分です。

夜のソレイユの丘のエトルスコ

キャンピングカーへ戻って、エントランスでしばし休憩。リアのラゲッジスペースからイスとテーブルを出して、のんびりします。閉園した園内は静かですが、所々、ライトアップしていて、幻想的な空間が広がっています。

エントランスポーチを付けると、その光に反射するエトルスコの美しいシルエットが。思わず、その姿を眺めながらのんびりとしてしまいました。RVサイトの床がブロックになっていて、ヨーロッパにいるような錯覚も感じます。エトルスコがそこにあるだけで、空間全体を変えてしまっているようでもありました。

エトルスコのリアベッド

夜はリアベッドを使います。エントランスを入り、リアへの通路を進むと、この光景です。疲れたオーナーを迎え入れてくれる、優しい上品な空間が広がっていました。大きなキャンピングカーであることの恩恵を感じる、縦向きのツインベッドになります。2つのベッドの間に追加マットを設置することも可能で、その場合は最大3名がゆったりと過ごせるキングサイズになります。

その大きさを感じながらステアリングを握った一日がスタートしましたが、夜のこの光景を目にして、満足感しか残っていなかったのは、いうまでもありません。

明日は三浦半島の東側へ移動します。三浦半島最高峰の大楠山を超える峠を走って、走りの真価もチェック。その様子は【後半】に続きます。

ソレイユの丘 RVサイト

車中泊専用サイト。区画数:7区画、電源容量15Aの電源付。焚き火・BBQ等火器類使用可。ペット可。
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WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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