ラグジュアリーなキャンピングカー「ETRUSCO(エトルスコ)」で、 三浦半島1泊2日の旅へ出発!【後編】

キャンピングカー活用法
, , , , , , ,

ラグジュアリーなキャンピングカー「ETORSCO(エトルスコ)」で、 三浦半島1泊2日の旅へ出発!【後編】

ヨーロッパのラグジュアリーなキャンピングカーETRUSCO(エトルスコ)で三浦半島をドライブして、地元グルメと半島の大自然を楽しんだ初日。体を優しく包み込むキャンピングカーのベッドに潜り込んだら、すぐに眠りについていたようです。

気づけば、エトルスコの室内は柔らかな光に満ちていました。高級ホテルのラウンジにいるような心地よさ。キャンピングカーにいることを忘れさせる上質な空間で、2日目の朝を迎えます。窓の外は雨が静かに降っていますが、体も心もリフレッシュしました。

2日目は三浦半島を東側に回り、エトルスコのクルマとしてのドライブを存分に味わう予定です。

上質なエトルスコの朝、キャンプ場のモーニングで1日がスタート

ETRUSCO(エトルスコ)のリアのベッドルームから見た室内

リアのベッドルームからフロントのリビングエリアに抜けると、大きなルーフトップウインドーから光が差し込んでいます。高級なキャンピングカーは家具の作りはもちろんですが、光の回り方に美しさを感じられるのが特徴です。

それは室内の照明に限らず、外光の室内への取り込み方にも現れていて、上質なインテリアの高級感をさらに高めてくれます。

昨日、キャンプサイトへ到着した時、フロントシートを後ろに向けましたが、朝までそのままでした。とりあえず、朝食をとってからシートを元に戻そうと思います。

ETRUSCO(エトルスコ)の外観

朝食はソレイユの丘RVサイトの管理棟でチェックインの時に予約を入れておいたモーニングセット。海が一望できる管理棟の駐車場まで朝食を取りにいきます。駐車場にキャンピングトレーラーが設置されています。このトレーラーはCLIFF CAFEというショップで、その中でモーニングを用意してくれていました。予約は前日の夜9時までにしておけば大丈夫だそうです。

名前を伝え、オーダーを通すと、パンやスープを温めてくれます。朝食のセットメニューは3種類でした。

  • クロワッサン&スープセット
    ・クロワッサン
    ・クラムチャウダー
    ・ドリンク
  • ホットドックセット
    ・ホットドック
    ・小鉢3種類
    ・パックジュース
  • キッズセット
    ・ミニクロワッサン
    ・ゼリー
    ・パックジュース
ソレイユの丘のモーニングセット

朝食に選んだのがクロワッサン&スープセット。焼きたてサクサクのクロワッサンに具だくさんのクラムチャウダーがセットになっています。モーニングバスケットのような感じで、ボックスにクロワッサンとスープが入っています。

モーニングセットをキャンピングカーへ持っていって食べることにしました。CLIFF CAFEの目の前や園内の景色のいい場所で食べてもよかったのですが、雨が降ってきたので、車内へ避難です。それでもトップライトウインドーから差し込む光で、外でピクニックしているような雰囲気に。

横須賀の地元ドリンク

朝食を終えて、車内でリラックスしたらチェックアウトの時間に。管理棟でチェックアウトしてから、クルマをRVサイトから出して、一般駐車場へ移動します。すぐに出発しようかと思いつつも、ちょっと園内にあるヨコスカスーベニアショップ ソレイユの丘店を見学。

お土産だけかと思いましたが、地元の農産物も売っていました。昨日、ここで野菜を調達すれば良かったと思いながら、横須賀の地元ドリンクを購入。冷蔵庫に入れて冷やして、帰ったら飲むつもりです。

全長7mのエトルスコで峠を越えて、ドライビングレビュー

EETRUSCO(エトルスコ)のモニター

1日目はクルマのラグジュアリーなインテリアを楽しませてもらったので、2日目はその走りをチェックします。何よりも大きなボディであることが、どのようなドライビングフィールを生むのか、その動きが楽しみでたまりません。高揚する気持ちを抑えながら、エンジンスタートキーに手をかけます。

エトルスコはトイファクトリーが国内の総代理店となって正規輸入しているキャンピングカーです。トイファクトリーといえば、ハイエースのキャンピングカーでも走りを追及したカスタムをしているほど。輸入するブランドを選ぶ時も走りを重視しているのではと考えられます。

今回のエトルスコは何よりも大きなボディであることに注目したいと思います。そのボディがどのようなドライビングフィールを生むのか、その動きが楽しみでたまりません。高揚する気持ちを抑えながら、エンジンスタートキーに手をかけます。

大きなナビ画面にToy-Factoryの文字が浮かび上がり、ドライブ気分を高めてくれます。エンジンが動き出すと、最初はブルブルという感覚が伝わってきますが、エンジンの音を気にすることはありません。ギアを入れると、力強くクルマが走り出します。

ETRUSCO(エトルスコ)を運転

三浦半島は海沿いを走っても、ぐるりと一周できるのですが、今回はあえて山道を通ってみました。三浦半島の最高峰となる大楠山を抜けていきます。路線バスも通らないくねくねした道なのですが、大型車両も時々通っている地元の生活道路です。

エトルスコT6900SBの全長は約7m。マイクロバストと同じ長さです。まっすぐ進むだけであれば、大きなクルマの運転に慣れていなくてもストレスを感じることはありません。しかし、今回は峠道。正直、最初は不安を感じていました。

山道に入ると、まず最初に長めの上り坂。搭載されているエンジンは直列4気筒にMultiJet3というシステムを組み込んだディーゼルインタークーラー付ターボで、総排気量が2,184ccになります。このパワフルなエンジンが大きなボディをグイグイと引っ張っていってくれる感覚です。

もちろん、エンジンスペックをみてみても最高出力180hp(130kw)、最大トルク450Nmとパワーを感じる数値です。最大トルクは1,500rpmというエンジン回転数から発揮されるので、パワーバンドの広さがその数値からもよく分かります。

全幅は約2.3mなので、マイクロバスよりも20㎝ぐらい大きいのですが、峠のカーブであってもボディの幅を感じることがなく、するするとカーブを抜けてくれます。不思議な感覚でした。まさに乗用車ライクです。バスコンを運転している感覚とも違いました。

EETRUSCO(エトルスコ)と植物

あまりにも運転しやすいので、クルマを停めてボディをよくチェックしてみます。慣れてくると、ボディサイズがそれほど大きく感じないものです。正確なボディサイズは

  • 全長6,950mm
  • 最大高2,950mm
  • 全幅2,320mm

フロント上部がせり出していないロープロファイルデザインのおかげか、コンパクトにまとまっているようにも感じます。運転席のフロントキャビン部分も横幅に余裕があるので、大きなリアキャビンを架装しても、それほど膨らんだ感覚がないのも、トータルデザインの優れたポイントなのでしょう。

ETRUSCO(エトルスコ)の側面

サイドに回り込んでボディを見ると、ホイールベースがボディサイズに比べて短いようにも感じました。だからこそ、先ほど峠で感じたドライビングフィールが生まれたのではないでしょうか。

ホイールベースは現行ヨーロッパ仕様の数値で3.8mでした。コースターのロングボディよりも短いことになります。乗用車としてはホイールベースが大きい部類になりますが、ドライビングポジションもフロントノーズ後方にあるので、非常にナチュラルなドライブ感覚であることが、ボディ形状からも分かります。

実際にステアリングを握ってみると、クルマの動きがハンドリングと直結している感覚です。ちょっと難しいかもしれませんが、クルマのボディ回転軸がドライバーの近くにあるような感覚です。

スポーツカーなどで峠を走ると、重量バランスやボディ形状から、クルマの中心に回転軸があり、スムーズにクルマを操っている感覚を感じることがあります。もちろん、エトルスコの回転軸がベストポジションにあるとは言いませんが、違和感を感じるレベルではないことは確かでした。

もちろん、アンダーステアリングでもなく、ドライバーポジションがカーブの奥へ突き出す感覚もありません。最初は不安だった峠が、楽しくなってくるドライビングフィールです。

ETRUSCO(エトルスコ)のアンダーステアリング

そして、カーブでの姿勢も驚くほど安定していました。おそらく、もっと水などの積載物があれば安定感は増すと思われます。峠カーブの入り口でステアリングを切って、ボディがコーナーに入り込み、横Gを感じながらステアリングを戻す時、スムーズにボディの傾きがスッと収まるのです。さすがヨーロッパのキャンピングカーといった感じでした。

でも気をつけなければいけないのが、大きなオーバーハングです。クルマがある程度のスピードで流れている時にはそれほど気にすることはありませんが、低速時は特にリアタイヤから後方の動きをしっかりとチェックする必要があります。

ETRUSCO(エトルスコ)のリアのカメラ

RVサイトを抜けるとき、駐車場の出入り口では、ステアリングを切った側のリアタイヤを中心にオーバーハングが逆側にせり出す事を意識します。これも、ドアミラーをしっかりとみておけば、直線的なボディデザインのおかげで、感覚はつかみやすいです。

バックする時はリアを直視することができませんが、カメラがついているので安心。前で説明したように、ホイールベースが短いので、ステアリングと素直に連動している感覚があるので、バック走行も遅延を感じる事なくスムーズにクルマを動かすことができるのです。

すべてが揃っている「いちご よこすかポートマーケット」にエトルスコを停めて

いちごよこすかポートマーケット

峠を越えて向かったのが、いちご よこすかポートマーケットです。三浦半島の東側に位置していて、横須賀の繁華街がすぐ近くにある場所です。海に面していて、昔は倉庫として使われていた場所をリノベーションした商業施設になっています。

横須賀の特産品などが集まっていて、地元グルメも楽しめる場所として人気の施設です。
土日はたくさんの人が来て、観光バスなども来るような場所です。

いちごよこすかポートマーケットの駐車場に停めたキャンピングカー

人気の施設&大きなキャンピングカーであるエトルスコということで、心配になるのが駐車場問題ですが、こちらでは大型車両の駐車場予約ができるようになっていました。ホームページから事前に連絡しておけば、観光バスが停められる大きな駐車場を確保できます。

駐車場を予約しておけば、安心して施設を訪れることができるのではないでしょうか。そして、この駐車場は事前に利用時間を決めて予約するので、クルマを停めて安心して横須賀観光をすることもできるのです。場合によっては、当日の時間延長も可能になっているそうです。大型キャンピングカーにとっては、ちょっとした穴場的駐車場です。

無人島「猿島」へ渡るフェリー

東京湾に浮かぶ無人島猿島へ渡るフェリー、軍港を見学する遊覧船乗り場もいちご よこすかポートマーケットのすぐ近くにあるので、キャンピングカーを停めて、船に乗るという旅も楽しめます。猿島では海水浴場やBBQ広場もあるので、食材を買ってフェリーに乗り込むのもいいかもしれません。

いちご よこすかポートマーケットで横須賀観光を楽しむ

いちご よこすかポートマーケットの室内

いちご よこすかポートマーケットには横須賀のグルメなどが詰まっていました。近くの繁華街の有名店なども入っていて、ここで横須賀観光が完結できてしまうぐらいです。横須賀の名店は昔ながらの商店街の中にあったり、お客さんが並んでいたりすることもあるので、キャンピングカーで訪れるのは難しいですが、ここであれば、簡単に横須賀観光めぐりができます。

施設内には15のテナントが入っていて(2025年5月現在)、すべてを回ることができませんでしたが、今回の旅のお土産として立ち寄った場所を紹介します。次回は他の店舗も訪れてみたいと思います。

ヨコスカスーベニアショップ

ヨコスカスーベニアショップ

ここでは三浦半島のお土産がずらりと並んでいました。横須賀のお菓子など、他で目にすることがないアイテムがたくさんあって、目移りしてしまいます。

ヨコスカスーベニアショップの商品

横須賀といえば軍港があって、ヨコスカカレーフェスティバルが開催されるほど、カレーが有名ですが、こちらではご当地グルメでもあるよこすか海軍カレーが販売されていました。海上自衛隊の船ごとに違う味があって、すべてを食べてみたくなってしまいます。

BUTCHER’S TABLE 横須賀松坂屋

BUTCHER’S TABLE 横須賀松坂屋

BBQの食材としてぜひ手に入れたいのが、BUTCHER’S TABLE 横須賀松坂屋のソーセージです。横須賀で110年以上の歴史がある老舗肉屋松坂屋のポートマーケット店です。

BUTCHER’S TABLE 横須賀松坂屋、店内の冷蔵庫の中の手作りソーセージ

三浦半島の食材を使ったクラフトソーセージなども販売されています。店内の冷蔵庫の中には、手作りのソーセージが。横にあるヨコスカビールと一緒に食べたくなってきます。

BUTCHER’S TABLE 横須賀松坂屋、手作りソーセージ

ポートマーケット用にアレンジしたオリジナルステーキやBBQの食材がたくさんあります。まず、ここで食材を仕入れてから、キャンピングカーの旅をスタートさせるのもいいかもしれません。ソーセージ以外にも、その場であげているスカメンチが絶品。松坂屋の味を試したいならおすすめの逸品でした。

長井水産

長井水産

三浦野菜が販売されていたのは長井水産の店舗でした。この日は雨ということもあって、野菜の入荷が少なかったようですが、たくさんの新鮮な野菜が届くそうです。

長井水産のマグロの各部位

名前からも分かるように、メインは海産物を扱うショップ。昨晩宿泊したソレイユの丘RVサイトの近くにある会社で、ポートマーケットでも本店と同じような商品を購入することができるのです。

三浦半島ではマグロが有名ですが、せっかくここへ来たのであれば珍しい部位に挑戦してみるのもいいでしょう。魚とは思えない食感を楽しんだり、マグロの奥深さを感じてしまいます。

長井水産の冷凍のほたて

こちらでもBBQ用の食材を購入することができそうです。

ラグジュアリーなキャンピングカー「ETRUSCO(エトルスコ)」との旅を終えて

Tokyo Bay Fisherman’s Noodleのラーメン

購入した海産物や野菜をキャンピングカーの冷蔵庫へ収納して、再び、いちご よこすかポートマーケットの中へやってきました。そろそろ帰らなければいけない時間でしたが、美味しそうな香りに誘われてTokyo Bay Fisherman’s Noodleへ入りました。

ホンビノス貝やあさり、はまぐりを使ったスープが最高においしくて、ガツンとくるような貝のうまみを強く感じる味でした。過去に雑誌のラーメン大賞でしお部門1位を取ったお店です。

このラーメンを食べたら帰宅です。自然があり、グルメも楽しめた三浦半島。都心から1時間で来られる場所とは思えないぐらい、観光バリューの高いエリアでした。まだまだ、回りきれていないので、再び訪れることは確定。再びエトルスコで訪れてみたいと思います。

ETRUSCO(エトルスコ)の運転シート

残りは帰りのドライブ1時間程度です。今回はエトルスコのラグジュアリーなインテリアにいやされて、疲れもほとんどなく過ごしています。やはり、このサイズのキャンピングカーは快適です。ホテルにいるようで、クルマの中である事を完全に忘れていました。

しかも、トイファクトリーが正規輸入していることもあり、さらにステランティスグループから、エトルスコのベース車両であるフィアットデュカトの正規代理店として認められているので、メンテナンスもしっかりとサポートしてくれる点にも安心感があります。

最初は大きさに不安を感じたドライビングですが、この2日間、まったく問題ありませんでした。クルマの動きやパワー、そして、安定性は非常に高くストレスフリー。そのインテリアの質感同様、上品な走りを感じられたのです。すでに体の一部となったようなドライビングフィールで、帰りの道も楽しませてもらいました。

いちご よこすかポートマーケット

住所:神奈川県横須賀市新港町6
営業時間:午前10時〜午後7時
ホームぺージはこちら  
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

キャンピングカーライター一覧へ

キャンピングカー活用法
, , , , , , ,

トイファクトリー:ハイエースキャンピングカー国内シェアNo.1 トイファクトリー:輸入車キャンピングカー専門店 EURO-TOY
トイファクトリー:ハイエースキャンピングカー国内シェアNo.1 トイファクトリー:輸入車キャンピングカー専門店 EURO-TOY
レンタルキャンピングカーネット