普通車生活であらためて気づいたキャンピングカーのメリット5選

キャンピングカー活用法
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普通車生活であらためて気づいたキャンピングカーのメリット5選

キャンピングカーの最大のメリットは、「宿泊施設を予約する必要がなく、時間に縛られずに自由な旅ができる」ことと、「テントを設営する手間がなく、手軽にキャンプを楽しめる」こと。キャンピングカーに興味を持ち始めたばかりの初心者でも、その2点は容易に想像できるだろう。

筆者は、2008年に初めてのキャンピングカー(バンコン)を購入してから、3台の新車キャンピングカーを乗り継いできた。約15年も「キャンピングカーのある生活」を送ってきたことになるが、実は2台目のキャンピングカー(キャブコン)から3台目(トラキャン)に乗り替える際、納車待ちの1年ほどキャンピングカーがない生活を経験している。今回のコラムでは、その時の普通車生活であらためて気づいた「キャンピングカーのメリット」について、実体験を交えてお話する。

車内に冷蔵庫が完備されている

冷蔵庫

普通車生活でもっとも不便を感じたのは、車内に冷蔵庫がないことだった。キャンピングカーでは、常に使える冷蔵庫があるのが当たり前だったが、普通車にそうした装備はない。

旅先の魚屋

とくに不便を感じたのは、外出先で要冷蔵・要冷凍のお土産を購入するとき。栃木県の那須高原までドライブした際は冷蔵のソーセージや冷凍のスイーツ、茨城県大洗市に出かけた際は海鮮。キャンピングカーではまったく気にしたことはなかったが、冷蔵庫のない普通車で要冷蔵・要冷凍のお土産を持ち帰る場合、保冷バックや保冷剤を同時に購入する必要があり、移動時間も制限される。「車内に冷蔵庫がある」ことが、普通車生活であらためて感じたキャンピングカーのメリットのひとつだ。

いつでもどこでも電気が使える

電源

「サブバッテリーでエンジン停止時でも電気を使用できる」のも、キャンピングカーの大きなメリットだ。長年その恩恵を当然のように享受してきたので、普通車生活では電気が使えないことに不便を感じるケースも多かった。

趣味も充実

スマホの充電など、シガーソケットやUSBコネクターで間に合う程度なら普通車でも問題ないが、エンジン停止時に電気製品が使えないのはやはり不便……。例えば、車内を清掃するときに今まで使っていたACコンセント式のポータブル掃除機が使えない、趣味のRCカーを走らせに行ったときに、バッテリーの充電器やエアコンプレッサー、配線修理用の半田ごてが使えない。ポータブル電源を購入すれば普通車でも電気が使えるようにはなるが、購入費用もそれなりにかかるし、車内への積み込みに手間もかかる。

サブバッテリーシステム

その点、サブバッテリーシステムを搭載したキャンピングカーは、走行充電&ソーラー充電システムを備えた「電源車」のようなもの。普通車生活で、「いつでもどこでも電気が使える」キャンピングカーのありがたみにあらためて気づかされた。

快適に就寝できるベッドがある

バンクベッド

段差のないフラットなベッドがあり、車内でゆったり就寝できること。それも、キャンピングカーの大きなメリットだ。ベッドがあれば、長距離ドライブでも快適に休憩や仮眠がとれるし、子供の送迎などでちょっとした待ち時間があっても横になって時間をつぶすことができる。

サービスエリアで休憩・仮眠

ベッドがない普通車での生活でとくに不便を感じたのは、キャンピングカーでは当たり前だった「前泊」ができないことだ。仕事終わりに自宅を出発して目的地近くで前泊すれば、ETC深夜早朝割引で高速料金が安く上がるし、翌朝から目いっぱい遊びの時間を確保できる。普通車で休日にレジャーを楽しむ際は毎回行楽渋滞に悩まされるが、キャンピングカーなら道路が空いている夜のうちに出発して前泊すればOK。帰りの高速道路が渋滞していても、サービスエリアで休憩・仮眠をしながら時間調整も容易にできる。キャンピングカーのベッドは、旅やキャンプの就寝スペースとしてだけではなく、様々なシチュエーションで役立つ便利な空間なのだ。

避難場所が確保されている安心感

セレンゲティ内装

車内にベッド、キッチン、トイレ、サブバッテリーなどの生活設備を備えたキャンピングカーは、レジャーだけでなく災害時の避難施設としても活用できる。

キャンピングカーの乗り替えで普通車生活を送っている期間は、常に「いま災害に見舞われたらどうしよう……」という漠然とした不安があった。それまで12年ほど続いていたキャンピングカー生活で、「非常時に逃げ込める場所が確保されている」という安心感が想像以上に大きかったことを、約1年の普通車生活であらためて思い知らされた。レジャー目的だけではなく、自宅以外にもうひとつのプライベートな生活空間が持てること。それが、キャンピングカーならではの大きなメリットだ。

外遊びのモチベーションがアップする

家族旅行

3台目のキャンピングカーに乗り替えた際、納車待ち期間のつなぎとして乗っていたのは、走行17万kmの中古コンパクトカー。その時に感じたのは、愛着のない足グルマだとお出かけのモチベーションがまったく上がらないということだ。ドライブ大好き、外遊び大好きで、少しでも時間があればキャンピングカーで日本中を飛び回ってきた筆者にとって、これは驚きの出来事だった。

キャンピングカーの生活には、快適さと同時にワクワク感がある。キャンピングカーがあることで、「次はどこに行こう」「次はどんな旅をしよう」と、遊びの可能性が無限に広がるのだ。約1年の普通車生活で、キャンピングカー自体が「旅や外遊びのモチベーションを上げてくれる存在」だったことに初めて気づいた。実用面のみならず、メンタル面でアクティブなライフスタイルを後押ししてくれるのも、キャンピングカーの隠れたメリットだ。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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