クルマとのライフスタイルも時代とともに変化してきました。カーシェアやサブスクなど、新しいクルマとの付き合い方も生まれています。
特に都心部では、クルマを保有するのにもハードルが高くて、免許を持っているけど、クルマがない人も多いのではないでしょうか。
しかし、誰でも旅をしたい気持ちは一緒ですよね。さらに、そこにキャンピングカーがあったら、もっと違う世界が見えてくるはずなのに……
そんな時、小回りのできるボディサイズ、リーズナブルなレンタル料、しかも、アウトドアを楽しめるキャンパー仕様のクルマがレンタルできるとしたらどうしますか?
はい、その通り、借りたくなるのは当然です。
そこで、今回は東京メトロの方南町駅からスタートして、三浦半島を観光しながら回る、レンタルキャンピングカーの旅に挑戦してみました。
目次
地下鉄東京メトロに乗ってキャンピングカーをレンタル
利用したのはオフィスアムズ(バンライフレンタカー東京杉並店)というレンタカー会社。東京都杉並区の方南町という場所でクルマを受け取ります。地下鉄東京メトロの方南町駅からすぐの場所が、クルマの受け渡し場所。
クルマがなくても、地下鉄でアクセスもしやすい場所なので便利です。地下鉄でキャンピングカーを借りに行ける手軽さを感じるのではないでしょうか。もし自分のクルマできた時は、スタッフにクルマの入れ替えをお願いしましょう。
電車で来たら道具を持ってくるのが大変、と思いますが、寝袋などのアウトドア用品も貸してくれるので安心です。手ぶらでキャンプも可能ですよ。
キャンピングカーをレンタルしにいったら見覚えのある人が!
方南町に到着すると、スタッフの方がレンタルの準備をしていました。私が借りる予定だった大量のキャンプ道具を積み込んでくれているようです。
どこかで聞き覚えのある声がしたのでよく見ると、そこにはタレント・松本明子さんの姿が!
実はこの会社、松本さんがオーナーのキャンピングカーレンタル会社だったのです。そして驚いたことに、ご本人が現場に立ち会っておられました。話を聞くと...
「スケジュールが空いていれば私も立ち会うことがあります。もちろん皆さんはレンタカーが目的でここにいらっしゃるので、私がいることにびっくりされる方もおられます。」
もともと山登りが趣味だった松本さんが、旅の道中ですれ違う人を見て「荷物も多いし宿泊するのも大変なのでは?」と感じたのがレンタカー事業を始めるきっかけだったそうです。
移動ができて宿泊もできる方法はないか、とスケッチブックに絵を描いて構想を練っていたといいます。そして辿り着いたのが"バグトラ"という、軽トラックの後ろにテントを設置したクルマ。
関東で唯一のバグトラ取扱店だった神奈川県にあるBlowに行くと、バグドラの他にもおしゃれな軽キャンピングカーがあり、この2種類のクルマを使ったレンタル事業をしようと思いついたのだとか。
「東京に住んでいる人はもちろん、免許は持っているけどクルマが身近にないという人にも是非乗ってほしいですね。たくさんの人にもっと気軽にアウトドアを楽しんでもらえたらなと思っています。」
もっと話を聞きたかったのですが、のんびりしすぎて11時過ぎに。キャンプ場の予約もあるので、慌ててスタート!まずは環七を南下して、三浦方面に向かいました。
横須賀「yoko’licious」で本場のブリトーを味わう
東京からスタートして、環七を南下、途中国道246号線で環八へ、その先は、第三京浜道路、横浜新道、横浜横須賀道路、と進み、横須賀インターチェンジを降りて、本町山中有料道路で海側の16号に出ると、横須賀の中心街に到着です。
所要時間1時間ちょっと。お昼には三浦半島の東側に着いてしまいました。横浜横須賀道路を走ると、鎌倉を過ぎたあたりから、深い山が続き、家もない景色。一気に旅モードに突入できるドライブとなります。
横須賀といえば海軍カレーが有名ですが、せっかくなので、テイクアウトしやすいランチにしました。今回行ったのは、横須賀ベース(横須賀海軍施設)のゲート近くにある、ヨコリシャス。ブリトーの専門店で、本場のずっしりとした味が楽しめます。
目の前のコインパーキングに停めて店内に。米軍の方が利用されるので、海外に来た雰囲気です。旅気分がぐんぐん上がってきました。
ブリトーにはチキン、ソーセージ、ステーキなどの味があり、2つのソースが選べます。おすすめはランチソースとサルサソース。フライドチキンの照り焼き味をオプションにして、こちらもランチソースを合わせてみました。
神奈川県横須賀市本町2-1-8
三浦海岸に抜けて駐車場でランチ休憩
ブリトーを手に入れたら、さらに三浦半島を南下です。海側に沿って約30分。さっきまで街中にいたのですが、何もない海岸線へたどり着きます。駐車場がたくさんあるので、景色のいい場所を探して、ランチランチタイム。
今回レンタルしたのは、ブギーライダーというクルマ。エブリイをベースにカスタマイズされています。リアに横開きのドアが着いているようなデザインになっていて、車内からの眺めも特徴的。ベッドキットも入っているので、ゴロンと横になって、外を眺めながらくつろげます。
オフィスアムズのクルマはペットも利用できるので、ワンちゃんと一緒にキャンプしたい人も利用できます。こんな景色を見たら、ワンちゃんもテンション上がるのではないでしょうか。
三浦半島に広がる海と丘陵地の景色を楽しむ
ランチを終えて時計を見ると、13時。東京から出発して、旅気分を満喫しているので、もっと時間が経っているように感じていたのですが、まだまだ時間はたっぷりあります。
この時間の余裕も、東京からスタートする三浦半島の観光の醍醐味かもしれません。余った時間はドライブして、三浦半島らしいスポットを探します。
海と山が近くにあるので、ドライブしていると、景色の変化が楽しい。三浦野菜や新鮮な魚を売っている場所もたくさんあって、レンタルしたクーラーボックスはすぐに満タンになりそうです。
目的地「ソレイユの丘キャンプ場」に到着
キャンプ場に到着したのは15時過ぎ。三浦半島をぐるりと周って、西側に出たあたりにあるソレイユの丘オートキャンプ場です。海を眺める丘陵地にあって、景色が最高!
三浦半島の西側は、海側に太陽が沈むので、夕日もきれい。海と富士山、夕日というコンビネーションも楽しめます。ソレイユの丘でも管理棟の目の前から、この眺めでした。
神奈川県横須賀市長井4
レンタルキャンピングカーで夜の準備スタート
キャンプ場のチェックインを済ませ、キャンプ場近くの農産物直売所「すかなごっそ」に夕食を買いに行ったのですが、ほとんど売り切れ状態。残っているのは葉山牛やコロッケ。BBQの予定はなかったので、予定変更して、地元スーパSUZUKIYAへ。
旅行ではご当地スーパーに行くのも楽しいものです。北海道に行った時、何回もセイコーマートに行ってしまう感覚?かもしれません。
SUZUKIYAといえばうなぎですが、こちらも売り切れ。定番のジャンボアジフライと海鮮系をゲットして、車内でディナータイムとなりました。
ソレイユの丘には海と夕日の湯という温浴施設が併設されていて、キャンプ場利用だと、割引利用できます。夕食後は歩いて、こちらのお風呂に。明るい時間帯であれば、海を眼下に眺めながら露天風呂に入れるロケーションです。
ブギーライダーで気持ちいい朝を迎える快適な車内
ミントグリーンのブギーライダーは朝日もよく似合います。結構目立って、駐車場で声もかけられ、キャンプ場では写真を撮っている人までいました。どこに行っても人気者です。
ソレイユの丘ではWiFiが飛んでいたので、タブレットでエンターテイメントざんまい。キャンプなのに、と思いますが、リラックスが大切。車内で快適に過ごせました。電気はポータブルバッテリーもオプションレンタルできるので安心です。
三浦半島の観光はやはり海岸線をドライブ
キャンプ場をチェックアウトしたら、三浦半島の西側海岸線を北上します。国道134号線が伸びていますが、ブギーライダーのコンパクトな取り回しを活かして、横道に入って、漁港などをドライブ。
軽自動車でないと通りにくいほどの狭い道を抜けると、最後にたどり着いたのが、地元の人から愛されているしらす専門店「紋四郎丸」。ここでしらすを買って、ランチで食べる計画をしていました。
秋谷「紋四郎丸」の釜あげしらすと沖漬けで絶品ランチ
購入したのは釜あげしらすと沖漬け。沖漬けはしらすをイカの塩辛のような感じで漬けたものです。お酒のつまみにちょうどいい絶品珍味。タイミングが良ければ生しらすもありますが、漁の状況によって変わるそうです。釜あげもふっくらとしていて美味しいです。
お米はコンビニエンスストアの具なしおにぎり。釜あげしらすをたっぷりとかけて、沖漬けをトッピング。なんの味付けもなく、これだけで最高のランチとなりました。しらすを思いっきり食べたい人は、専門店で購入するのもいいかもしれません。
神奈川県横須賀市秋谷1-8-4
丘を越えて「アーセンプレイス子安の里」でコーヒーブレイク
食後はコーヒーを飲みたくなります。三浦半島の西側海岸エリアではコーヒー焙煎も盛んで、焙煎コーヒーを購入できる場所が点在しています。クルマを停めてのんびりするなら、少し山側に入ったアーセンプレイス子安の里がおすすめ。
自家焙煎コーヒーでフレッシュな味わいと、オーナーこだわりのコーヒーを楽しめます。ドッグランも併設していて、庭でのんびりできるのがポイントです。お土産に焙煎したてのコーヒー豆を買うのもいいでしょう。
神奈川県横須賀市秋谷3741
最後は海岸周りで三浦半島観光の締めを
帰りも三浦半島を楽しむため、海側に出て、葉山エリアを抜けます。このあたりは磯も多く、小さな砂浜におりると、水がとてもきれい。コインパーキングも多く、途中下車して海でのんびりしたくなります。
行きは三浦半島の東側に高速できましたが、帰りは西側を周って、逗子海岸から逗葉新道に抜ける道を通るのがおすすめ。
地元で有名なプリンのマーロウやビーチサンダルのげんべい商店、そして最後に地元の特産品が買えるショッピングプラザ HAYAMA STATIONがあるので、たくさんお土産を購入できます。
高速に乗ったら、帰りも約1時間で東京に到着。こんなに近いのに、色々な景色を楽しめ、充実した観光もできるとは、三浦半島の魅力を改めて感じてしまいました。
レンタル車両はバグトラとブギーライダーの2台体制
オフィスアムズでは、今回借りたブギーライダーとバグトラの2種類がそれぞれ2台ずつ、レンタル車両として用意されています。
バグトラは一人旅される方に人気で、ブギーライダーはカップルやファミリーに好評とのことでした。
バグトラは松本さんがイメージしていた、車中泊以上キャンピングカー未満の荷台泊が形になったモデルそのもの。ご本人もバグトラでキャンプを楽しんでいる様子です。
「先日、RVパークやまなみの湯に行ってきました。温泉が付いていてとてもよかったです。趣味が節約ということもあって、あまりお金をかけずに楽しめるのも私に合っているのかもしれません。密を避けながら外出できるのも安心です。」
「また、お客様には是非キャンプに限らず、例えば釣りやちょっとしたお出かけなどの色々なシーンでご利用いただきたいですね。そうやって繋がっていくともっと楽しいだろうなと思います。」
誰もが手軽に借りられるクルマを用意して『気軽に楽しんでほしい』という松本さんの思いは着実に広がっているようです。オフィスアムズのレンタカーが都会のスタイルとして定着すれば、多くの人が旅を身近に感じて生活できるようになるのではないでしょうか。
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