ノマドレンタカーが見たアメリカ・オセアニア3か国キャンピングカーの世界

メーカー・販売店インタビュー
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ノマドレンタカーが見たアメリカ・オセアニア3か国キャンピングカーの世界

北海道でラグジュアリークラスのキャンピングカーレンタル専門店として創業した北海道ノマドレンタカー。2019年に法人化され、本格的な営業がスタートしました。レンタルされるキャンピングカーは、新車3年目までの比較的新しい車両が多いのが特徴です。

また、北海道ノマドレンタカーはキャンピングカーのレンタル事業以外にも、一般社団法人ウェルカム北海道の事務局として、地元のレストランやアウトドアアクティビティ団体など、8法人や個人と協力しながら、北海道の魅力を発信しています。

ラグジュアリーなクルマを提供し、北海道旅の魅力を伝える。このスタイルが生まれたきっかけは、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドをキャンピングカーで旅した経験だったそうです。

北海道ノマドレンタカーのスタッフ

そこで、北海道ノマドレンタカーの代表取締役阿部晋也氏(写真中央)、常務取締役?谷三津夫氏(左)、千歳店店長鈴木淳平氏(右)に、海外キャラバンでの経験や今後の目標についてインタビューしました。

海外でのキャンピングカー旅を体験するために

アメリカキャンピングカーの旅

旅のきっかけとなったのは「本物のキャンピングカースタイルを学ぶため」だったそうです。訪れた国はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド。まず最初に向かったのは4月のアメリカでした。

アメリカの本格的モーターホーム

「アメリカでは、ロサンゼルス、サンフランシスコなど、西海岸をめぐり、ヨセミテなどの国立公園も訪れました。8日間の旅でしたが、一日に約400km走っていたので、バタバタとしていたかもしれません。ハイウェイでキャンピングカーとたくさんすれ違ったのが印象的でした」(阿部氏)

アメリカのモーターホーム

4人で30ft級のキャンピングカーをレンタルし、ほとんどの時間をクルマの中で過ごしていたといいます。バンク、ソファ、常設ダブルベッド、ダイネットベッドにそれぞれ寝て、車内のシャワーやトイレを利用していました。

フルフックアップがあるアメリカのRVパーク

「訪れたRVパークはどこも施設がすばらしく、上下水道、電気などをつなげられる、フルフックアップでしたので、ホテル感覚でキャンピングカーを利用できました。プールなどもあって、アメリカのスケールの大きさに驚きました」(阿部氏)

RVパークのプール

食事はスーパーで購入して、RVパークで調理することが多かったといいますが、途中の大型スーパーで食事をすることもあったそうです。

RVパークでの食事

「クルマが大きいので、極力バックをしない運転を心がけていました。でも、道に迷った時やRVパークへのアプローチではバックしなければいけません。しかも、バックカメラがありませんから、緊張しました。スーパーは駐車場が大きく、ストレスがありませんでしたので、よく利用しました。食材を仕入れたり、食事をしたりと」(阿部氏)

アメリカのモーターホーム

自炊が多かったのですが、地元の美味しいレストランも気になります。そんな時はRVパークにクルマを停めて、街へ向かったといいます。

アメリカキャンピングカーの旅

「RVパークは街外れにあるので、近くにタクシーなども来ません。そこで、カーシェアリングサービスのウーバーを利用しました。大きなキャンピングカーをRVパークに停めて、ウーバーでレストランへ行く。このスタイルは便利でした」(阿部氏)

アメリカモーターホームのレンタル

レンタルキャンピングカーやRVパークは事前に日本のトラベルデポで予約していたそうです。現地でのやり取りも少なく、スムーズに旅ができたといいます。手厚いサポートに助けられることもあったそうです。

アメリカのRVパークでのBBQ

「RVパークは17時ぐらいにゲートが閉まります。もし、門限に遅れたら利用できません。アメリカでは、許可なくキャンピングカーで宿泊できる場所がほとんどありませんので、モーテルを探すことになります。私たちの旅の途中でも、ギリギリのタイミングで到着することがあったのですが、トラベルデポに連絡して、RVパークへ連絡を入れてもらったので問題ありませんでした。普通だったら、パンクなどトラブルも多く不安になるかとは思うのですが、トラベルデポとはラインでつながっていて連絡が取れるし、現地の日本人スタッフとはフェイスブックでやり取りできたので、安心感がありました」(阿部氏)

アメリカ・カナダ・アラスカ・レンタルキャンピングカーの旅 トラベルデポ
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日本のスケール感に近いニュージーランドへの旅

オーストラリアキャンピングカーの旅

旅の目的は「本物のキャンピングカースタイルを学ぶため」でしたが、アメリカのスケールは大き過ぎだったといいます。そこで、次に向かったのが、オーストラリアとニュージーランドでした。

オーストラリアの旅

「オーストラリアではケアンズから北へ行くルートでした。ニュージーランドにも行く予定でしたので、2泊3日程度です。南半球なので気候が暖かくなる11月頃だったと思います」(阿部氏)

オーストラリアのレンタルキャンピングカー

オーストラリアとニュージーランドの旅では、プライベートでオーストラリアを旅したことがある、千歳店店長鈴木淳平氏がメンバーに加わりました。

オーストラリアのキャラバンパーク

「ハイエースベースのキャンピングカーをレンタルして、宿泊はキャンピングカー専用施設のキャラバンパークにあるモーテルに泊まりました。オーストラリアにはビッグ・フォーというRVパークのネットワークがあって、そこに加盟している場所であれば安心して泊まれます」(鈴木氏)

オーストラリアのキャンピングカーレンタル店アポロ

クルマの手配はネットと現地で行われたという。

「アポロというキャンピングカーレンタルを利用しました。英語サイトしかありませんが、ネットから予約しておきました。クルマを借りるときに、おすすめの観光地などを教えてもらい、すごく暑かったのですが、ケアンズから北上してクロコダイルツアーなどにも参加しました」(鈴木氏)

ニュージーランドのレンタルキャンピングカー

オーストラリアを駆け足で巡り、その後に向かったのがニュージーランド。ニュージーランドは日本と形が似ていて、北島と南島に分かれているのが特徴です。主な都市は北島に集中して、南島は自然が豊かな地域。日本と違うのは、南に行くと寒くなることです。

ニューランドのキャンピングカー車内

「借りたキャンピングカーはインターネットで予約した約7mのキャブコンでしたが、北島はトラックが多く、運転でヒヤリとすることもありました。でも、火山が多く、温泉もあるので、のんびりと旅するにはちょうどいい場所でした。南島は雰囲気がガラリと変わり、北海道のような印象です。南島に行って、事業のヒントがここにあると確信しました」(阿部氏)

ニュージーランドのRVパーク

ニュージーランドにもトップ・テンと呼ばれるRVパークのグループがあって、キャンピングカーを旅する人たちが目指して訪れる場所だといいます。このグループの多くの施設にはプールやジャグジーまで設置されていて、設備がとてもきれいだったといいます。

設備がきれいなニュージーランドのRVパーク

「ニュージーランドのRVパークが、これまで経験したなかで一番きれいでした。トイレを裸足で歩けるぐらいです(笑)」(阿部氏)

キャンピングカーで海外を旅するコツ

ニュージーランドのRVパークトップ・テン

キャンピングカーでの旅を終え、旅行者となって体験したことで、いろいろなノウハウが蓄積されたといいます。

レンタルの受付

「海外でキャンピングカーを借りるなら、事前の情報収集が大切です。泊まる場所、例えばRVパークなどを事前に調査にチェックしておいたほうがいいですね。有名な観光地はすぐに出てきますが、地元で親しまれているレストランなどは、レンタルキャンピングカーの窓口であっても、なかなか入手できない情報でした。設備に関して言えば、オーストラリアのビッグ・フォー、ニュージーランドのトップ・テン、アメリカのコアなど、ツーリストに人気のグループに所属しているRVパークを拠点に動くと失敗が少ないかもしれません」(鈴木氏)

北海道ニュージーランド化計画

ニュージーランドのキャンピングカー

ニュージーランドの旅では雄大な自然と整ったRVパークのおかげで、すばらしい時間を過ごせたといいます。そして、この体験は北海道でも実現できる、とも感じたそうです。

ニュージーランドの羊

「北海道もロケーションは負けていません。世界の人々が日本の素晴らしさを発見するためにも、サービスなどをグローバル化させ、ノマドレンタカーとしても、海外のキャンピングカー文化を日本に持ち込みたいと考えています」(阿部氏)

ニュージーランドでのBBQ

この活動を阿部氏は「北海道ニュージーランド化計画」と呼んで、計画実行の準備をしているといいます。

ニュージーランドのトレーラー

「国内でもキャンピングカーの旅が当たり前になってほしいと考えています。そのためには、ニュージーランドと同じように、キャンピングカーをたくさん見かけるようになり、専用の充実した設備が整うなど、キャンピングカーが文化として浸透している社会を実現しなければなりません」(阿部氏)

ニュージーランドキャンピングカーの旅

ノマドレンタカーが目指すキャンピングカー社会の実現には、観光、グルメ、人とのふれあいなど、社会の仕組み作りが欠かせません。また、多くのインバウンドを迎え入れる体制を整えつつ、日本人に対しては、キャンピングカーでの楽しみ方を伝える必要があるともいいます。

キャンピングカー車内での調理風景

「クルマはあるけど、どのように楽しめがいいか、イメージのつかめない人が多くいます。北海道はニュージーランドに負けないロケーションがあるのですが、どのように知ってもらうかの仕組み作りがもっと必要です。だからこそ、ノマドレンタカーとしても、やりたいことがたくさん出てきているのです」(阿部氏)

キャンピングカーの旅

北海道ニュージーランド化計画などの活動により、キャンピングカーの環境が大きく変わるかもしれません。キャンピングカーが生活のなかで一般的な存在になる。この海外のような文化が浸透する社会をノマドレンタカーは目指しているのです。

北海道ノマドレンタカー
〒066-0012 北海道千歳市美々758-134
TEL: 0123-21-8572
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