北の大地北海道の人気の秘密?と未来

車中泊地
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多くのキャンピングカー乗りは「いつかは北の大地」と憧れ、キャンピングカー乗りでない人は、北の大地に行きたいがゆえに、キャンピングカーを手に入れようとする・・・と言っても過言ではありません。内地とは違って広々としているから?景観が違うから?食べるものが美味しいから?今回、「北の大地でわしも考えた」・・・と、北の大地に行って・見て・考えてきました。

こんなパラダイスだから北の大地は人気?

キャンピングカー先進国事情
キャンピングカー先進国の羨ましいほどの環境

これは、私が20年以上前に描いた漫画ですが、欧州では、観光地には必ずといっていいほど、キャンピングカー(トレーラー)のサインがあって、そこに滞在できる様になっていました。今やEU圏は地続きのメリットを活かして、キャンピングカーで快適なくるま旅が北欧から南欧まで楽しめます。アジアの感覚だと、日本からベトナムやタイまでキャンピングカーでくるま旅ができるようなものです。勿論、今のアジアでは不可能ですが、それができる欧州が羨ましくて、あ~あとため息が出ます。そんな素晴らしい環境だからこそ車中泊施設がないと、観光地でも人が来てくれません。その点、観光地に行っても車中泊難民になる事が多いキャンピングカー後進国の日本は、なんとも悲しくも貧しい環境だと言えます。が、その点、北の大地は、その後進国の中にあっても、欧米に近い環境の地と言えます。道を走っていても、オートキャンプ場の標識が多く、料金も安いか無料のところもあります。そんな施設を使って、北海道中これでもかっ!と巡って楽しむ事ができます。

晩成温泉
「晩成温泉」入浴料を払えば、キャンプ場が無料!となる

キャンピングカー乗りの人は、北の大地に憧れますが、それは単に風光明媚で、でっかいど~という広大な土地だけではなく、こういった先進国にも近い環境があるから?と思ってしまいます。

車中泊施設も増えています。

北海道の車中泊地
くるま旅サイトにあるパークマップ。最近、北の大地にもパークが増えてきました

更に嬉しい事に、日本RV協会や、くるま旅クラブ、最近ではカートラや、Carstayなどのパークやスポットといった従来のキャンプ施設とは違う車中泊施設も徐々にですが、増えています。元々、他の地域に比べると、車中泊パークが少なかった北海道。理由としては、わざわざパークを作らなくも良かった・・からかもしれません。前述の通り、これまでも、内地と違って観光地の近くには「え”~~~っ!?こんなに良い所なのに、無料なの?」というキャンプ施設があったので、正直、パークの必要性を感じませんでした。つまり、そんなに焦ってパークを普及させなくても良かった訳ですが、それが最近、バッドマナーが増え、一部の道の駅やその他の施設でも車中泊お断りのところが出てきたので、北の大地でも、安全・安心・快適な車中泊施設の必要性がでてきたのです。

既に良いキャンプ施設がある上に、更に各種車中泊施設がふえれば、正に鬼に金棒、ますます、北の大地北海道の魅力がアップします。もっともっと増えて欲しいですね。

心配はバッドマナー!

道の駅の注意書き
とある道の駅のトイレにあった注意書き

後進国日本にあって、先進国並になりつつある北海道。しかし、心配はバッドマナーです。
ごく一部の心無い人の行いだと信じたいですが、こんな貼紙を見ると心が痛みます。

これらのバッドマナーに対して、道の駅は今、二極分化する傾向にあります。一つは、車中泊完全お断り!ロケーションや環境が良く、24時間トイレ、特に温泉が併設されている道の駅は、本当に旅人には快適なのですが、集まってくる人が多いとその分、バッドマナーも多くなりますので、道の駅としては、シッシッシッと受入拒否もしたくなります。以前からも、「車中泊禁止」などの立て札や貼紙がある道の駅はありました。最近では監視カメラが設置されたり、最悪の場合、警察に通報される場合もあります。問題が起こったら、それを元から断つ・・・当然の対応、致し方がないとも思えますが、人間という煩悩の塊の生き物は、どんなに完全否定してもシャットアウトできないのではないでしょうか?例えば、飲酒運転。こちらはバッドマナーよりは犯罪と言えますが、その重い刑罰や罰金、頻繁に実施される啓蒙にも関わらず、今だ、根絶できていません。車中泊となると、飲酒運転の様な取り締まりや刑罰もない訳ですから、ますます以って、根絶やしするのは難しいのではないかと思ってしまいます。

車中泊を歓迎する動きも

阿寒丹頂の里
道の駅「阿寒丹頂の里」にできた車中泊エリア

二極分化のもう一つは、完全お断りとは真逆、車中泊を前向きに捉え歓迎するとも言える車中泊エリア開設です。公式な車中泊施設が普及していけば、一種のフィルタリングにもなります。マナーを守る良質なお客さんは、車中泊エリアを利用、普通の駐車場で車中泊しているのは、バッドマナーと見分けが可能になります。今回、北の大地を走っていても、車中泊エリアを設けている道の駅がいくつかありました。

道の駅「摩周温泉」(北海道弟子屈町)は観光シーズンになると、駐車場が車中泊車両で満杯となり、休憩を目的とした一般利用者が駐車できなかったり、一部の車中泊利用者の利用マナーの悪さが指摘されるなど、車中泊が「道の駅」の課題の一つとなってたため、駐車場の一部を予約専用化するとともに、その収益を美化活動に充てる事業を8月5日(月)~8月19日(月)に試行しました。今後、今回の結果を踏まえて、事業の拡大について検討するそうです。

道の駅摩周温泉
「道の駅摩周温泉」の車中泊対策の試行

受入も含めたバッドマナー打開策も出てきた事は、将来に希望が持てます。これまで、交通拠点から観光拠点と進化してきた道の駅も、今後は、車中泊施設を併設する事により、健全な滞在から「関係人口」の増加となり、今後は地方活性化拠点へと進化するかもしれません。

この様に、キャンピングカー先進国並みの環境に、改善・進化しつつある北の大地北海道の車中泊インフラ。心配はバッドマナーでしたが、これも、改善されれば、北の大地北海道は、将来の日本のくるま旅による地域活性化のお手本になるかもしれません。正に地方活性化・くるま旅の希望の星です!

考えただけでもワクワクしてくる北の大地北海道の未来。だから、また来年も行ってしまうのでしょうね。早くも、待ち遠しくなってきました。

晩成温泉
北海道広尾郡大樹町東本通33
道の駅「阿寒丹頂の里」
北海道釧路市阿寒町上阿寒23-36-1
道の駅摩周温泉
川上郡弟子屈町湯の島3-5-5
くるま旅クラブMAP
WRITER PROFILE
さいば☆しん
さいば☆しん(彩羽森)

くるま旅作家。キャンピングカーで日本全国くるま旅。主にキャンピングカーで漫画&コラムを創作、キャンピングカー雑誌や関連サイトに連載したり、ショーイベントではトークショーで、キャンピングカー&くるま旅の素晴らしさをお伝えしています。体内に凶暴な腹の虫を飼っている事でも有名。

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