当初、北の大地、つまり北海道には、それほど焦ってRVパークを開設しなくても良いとの考え方がありました。その理由は、一度でも北の大地を訪れた事がある方ならお分かりになるかと思いますが「えっ!ここのキャンプ場は本当に無料なの!?」と思ってしまうような、素晴らしい環境と設備で、尚且つ、超安価か無料!!??という施設が、道内のここかしこにあったからです。
そう、乱暴に言うと、わざわざRVパークを開設しなくても良かったのです。それ故に、北海道はRVパークの数が少なかった時期もありました。ところが、昨年あたりから、北海道にも、RVパークがどんどん増え、今では30箇所弱、開設されています。
その理由としては、道の駅でバッドマナーが原因で車中泊が禁止になったり、今まで無料だったキャンプ場も、コロナや管理的な問題で有料化になるところが増えたり、今年の夏の様な気が狂う程?の暑さでも、安心して長時間のエアコン駆動が可能な電源が評価されたとか、異臭悪臭を放つゴミの引き取りがあるからだとか諸説ありますが、何れにしても実際に、北の大地にRVパークが増えてきているのは事実です。
昨年、私は新しいRVパークを中心に8箇所利用し、その時に行けなかったRVパークはその翌年に行けば良いや!とかのんびり構えていましたが、なんとそこから更にRVパークが増えていたのです。
そこで、今回は、新設されたRVパーク、まだ利用していないRVパークを中心に巡りました。スケジュールの関係で、今年も北の大地のRVパーク完全制覇!とはいきませんでしたが、全部で9カ所を訪問・利用しました。とても一度ではご紹介しきれませんので、今回と次回の2回シリーズでご紹介します。
目次
渡道後一息つけるRVパーク「RVパーク北斗」
長距離フェリーで一挙に北の大地に上陸された方は、間髪入れずに北の大地を進撃のキャンピングカー!となるかもしれませんが、中には陸路、それも年金生活者(私です)は下道を延々と走って、やっとこさフェリーで上陸した後は、時には一息入れたい時があります。そんな時にちょうど良いロケーションなのが、このRVパークです。
函館のフェリーターミナルから、僅か13.5㎞、約20分のところにあるので、疲労と睡魔で爆死する前に到着できます。「新函館北斗駅」には徒歩で行ける距離なので、別行動で新幹線で来た家族をピックアップして北の大地に旅立つなんて「合わせ技」も可能です。駅に隣接するホテルの温泉も使えますし、コンビニで地元ならではの物産を購入する事もできます。
北の大地にきて、焦る気持ちを「どうどう!」となだめすかして一息入れたり、まずは手っ取り早く、地元の北斗市 匠の森公園などの散策、ラッキーピエロ総本店や大沼公園など訪れるには最高のRVパークです。
リピート必須!廃校跡のRVパーク「RVパーク雪月花廊きもべつ」
北の大地の廃校跡にできたRVパーク。行った途端に気に入ってしまい、即座にリピート決定しました。恐らく誰もが懐かしく思うだろう学校、昔は怖かった?職員室が渋い食堂・カフェになっていたのにはビックリ。各教室も宿泊施設だったり、資料館だったりと、色々と工夫されていたのには感心することしきり!圧巻は体育館、これなら、天気に左右されず、大人から子供まで遊べます。
この施設にはRVパーク以外にも、キャンプ場、ゲストハウス、ライダーハウスとしての一面もあり、訪れる方も種々雑多!普段だったら話をする事もない方たちとも、食事時間に同じテーブルで雑談しながら食べるひと時は最高でした。
中でも関東から来たという女性ライダーとお話できたのは、おじさんとしてはとても幸せでした。なぜなら楽しいだけでなく、そこでの生の北の大地情報交換は有用だったからです。お世辞抜きで、また来年も来てしまいそうな?リピート必須なRVパークでした。
道内一長い滑り台?があるRVパーク「農村公園フルーツパークにきRVパーク」
ここは、その農村公園フルーツパークという名前の通り、広大な敷地のフルーツパークのこれまた広大な駐車場の一画にRVパークがあります。ウヰスキーで有名な余市からも近く、フェリーで小樽に上陸した後に立ち寄っても良いかもしれません。
なんでも規模の大きな施設ですが、特筆すべきは恐らく道内では最大級と思われるなんと153mの長~いすべり台です。フルーツ畑を抜けて登った丘の上に、大蛇がその身を横たえたかのような滑り台があります。私も早速、年甲斐もなくトライしましたが、暫く忘れていた幼少時代の興奮を思い出しました。
ここにはランチのみとなりますが、美味しいビュッフェスタイルのレストランもあり、運動や散策の後に小腹が空いた時などは、その食事に舌鼓を打つことができます。私はワガママを言って、三色カレーだけを頂きましたが、地元で採れた食材の恵みが、たくさん!つまった味でした。ここは、家族連れなどで、一日遊んだり、まったりと過ごすのには最適なRVパークです。
農村公園フルーツパークにき RVパーク
- 所在地
- 〒048-2411 北海道余市郡仁木町東町16丁目121
- 電話番号
- 0135-32-3500
- 営業期間
- 冬期休業あり(11月~4月下旬)
温泉と風景と食事でまったりできる「美唄RVパーク」
美唄という、その名前のイメージ通りの美しい風景と温泉、そしてお食事が楽しめるRVパークです。高台にある施設を取り巻くパークゴルフ場が独特の景観となっています。美唄市、奈井江町、浦臼町、月形町などの石狩平野にある市町村を展望でき、天気が良い時のピンネシリ(樺戸連山)の景観は圧巻です。
眺めの良さもですが、やはり温泉のあるRVパークは最高だ!と痛感します。こちらでは、岩風呂、高温・低温風呂、ジャグジー、水風呂、サウナと色んなタイプのお風呂が楽しめます。
美唄と言えば美唄やきとりですが、市内の有名店の長蛇の列に並んで食べるのが億劫な方でも、ここでは湯上りにビールと一緒に頂く事が出来ます。個人的は美唄のとりめしも外せません。
温泉に美食、そしてそのままバタンキューできる車中泊。極楽です。渋いところでは、こちらのゴミ処理は、ゴミ袋が色分けされていて非常に分かり易く、どうしてもないがしろになるゴミ捨てがストレスなくできるのも、極楽RVパークです。
北の大地クルマ旅で注意すべき事その1
さて、閑話休題。北の大地をクルマ旅していて、気になった点を今回と次回にご紹介します。今回は、「北の大地!じゃなくて、北のあっちい!」のお話。今年の北海道は暑い!地元の方ですら「こんなの初めて!」と思わず流れる汗を拭う暑さ!天気予報の温度マップを見ても真っ赤です。
これまでは、北海道は夏でも暑くないのでエアコン要らず、だから電源も必要ないからRVパークでなくても、道の駅やSA・PAでも問題ないと思われていましたが、今年の夏は違う!私も連日!殆ど一晩中エアコンのつけっ放しのくるま旅でした。
もしエアコンが使えなかったらと思うとゾッとします。肝が冷えます・・いや冷えずに沸騰します。もしかしたら、温暖化の進む地球、今後の北の大地でも灼熱地獄が続くかもしれません。
今回は、毎晩、電源のあるRVパークに感謝しながらの就寝、そして安眠でした。
では「北の大地のRVパーク」北海道の旅2023その2もお楽しみに!
「北の大地のRVパーク」北海道の旅2023その2