新コンセプトキャンピングカー「レクビィ・プラスMR」は内装に注目!

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新コンセプトキャンピングカー「レクビィ・プラスMR」は内装に注目!

バンのクルマをベースにしたキャンピングカーのバンコンは、限られたスペースの中で快適に過ごせるように、インテリアのレイアウトに工夫があります。各社、いろいろなアイデアを持っているので、キャンピングカーショーなどでバンコンを見るときは、その違いを探すのも楽しいものです。

そんなバンコンビルダーの中で、いつも私たちを驚かせてくれるのが、バンコン専門ビルダーのレクビィです。バンのコンパクトなボディの中に、防水の部屋をビルトインしたツールームレイアウトなど、意外性を発揮しています。

そのレクビィからニューモデルレクビィ・プラスMRが発表されました。

標準ボディのハイエースキャンピングカー

レクビィ新型キャンピングカープラスMR

レクビィ・プラスMRは、標準ボディのハイエースがベース車両として使われています。サイズは、全長4840mm。全幅1880mm、全高2100mm。全長は5mを切っていて、横幅も乗用車と変わらない大きさです。一般的な立体駐車場に入れる車高というのも、大きなポイントとなります。

キャンピングカーとしては比較的コンパクトなボディサイズなので、いつでも気軽に乗ってお出かけできそうです。このサイズであれば、普段乗りのクルマとしても十分に使えるのではないでしょうか。

扱いやすいサイズなので、行き先をそれほど気にすることがなくなり、利用する機会も増えることでしょう。コンパクトで気軽に使えるボディサイズのおかげで、自由でアクティブなキャンピングカーライフが期待できそうです。

二人様に特化したレイアウト

レクビィ新型キャンピングカープラスMRの車内

室内レイアウトは余裕のある、お二人様仕様です。センターにテーブルがあり、左右にソファが設置されたシンプルレイアウト。室内空間に余裕があるので、密を避けた移動空間としても利用できるのではないでしょうか。

2人で使うのであれば、ある程度の距離を保ちながら作業できそうです。これなら、テレワークスペースとしてキャンピングカーを検討している人にもおすすめできます。

ソファが左右オフセットされているので、エントランスから入って、他の人に干渉することなく、プライベートスペースへ乗り込めるのも、密を避けた新生活にちょうどいいかもしれません。

特徴的なベッドでキャンピングカーが進化

レクビィ新型ンピングカープラスMRのソファー

ソファの座面は広めに設計されているので、そのままベッドとしても利用できます。また、片方の幅が広くなっていて、座面を立ち上げると、コーナーがあるカウチソファとして利用でき、くつろぎのスペースが生まれます。リクライニング金具はオリジナル仕様になっていて、操作性を高めているそうです。

組み合わせに特徴がある座面

座面は特徴的な形をしていて、左右の座面を中央に寄せると、ピタリと組み合わせて使えるようになっています。シートを合わせて、フルフラットベッドとして利用するのもいいでしょう。センターテーブルはそのまま利用できるので、お座敷スタイルで利用するのもいいかもしれません。

同一空間でのパーソナライズを実現

レクビィのバンコンプラスMRのベッド展開

前後にオフセットされた特徴的なソファは、座面の広くなった部分を頭側にして使うと、お互いのプライベートを確保することができます。クルマで一緒に寝る人が家族とは限りません。例えば、仕事仲間と泊まることもあるでしょう。そんな時、このレイアウトが役立つのではないでしょうか。

ベッドを分離して、中心に左右を遮るカーテンを装着すれば、完全に隔離されたスペースを作ることもできます。まったく知らない人が隣り合わせになるという状況にも対応できるので、防災の観点から見ても、非常に拡張性のあるレイアウトです。

シンプルインテリアに潜む機能性

レクビィのバンコンプラスMRの上部収納

インテリアを改めてみてみると、非常にシンプルな印象を受けます。しかし、そのシンプルさの中に機能性が隠れているのがレクビィの特徴。そこには、実際に使って分かる便利さがあるのです。

収納式の吊り下げ棚は、寝具などを収納できるスペースとなりますが、テレワークで利用する人には必要ないかもしれません。そんな時、その存在感を消し、室内を広く演出することができるのは秀逸です。

レクビィのバンコンプラスMRの収納

収納スペースはいろいろな場所に分散。ベッドの下、エントランス横などにあります。十分な収納力なので、荷物が多くなる長期の旅行でも安心です。ベットマットはスプリングの付いたヒンジで開閉も楽々。簡単に収納スペースへアクセスできます。

レクビィのバンコンプラスMRのシート生地

シートにはオリジナルの生地を使用したそうです。ざっくりとした肌触りが心地いい、コットンのような素材。繊維一つ一つを厳選して、耐摩耗、耐光性、高耐久などを追求して完成したそうです。

このオリジナル生地のおかげで、使っていて毛羽立つことが少なく、生地がへたりにくくなったといいます。長期間使われるキャンピングカーにとっては大切な機能性ではないでしょうか。

本格的なキャンピングカーとして

レクビィ新型キャンピングカープラスMRのキッチン

オフセットされたソファによって生まれた後部の空間にキッチンをレイアウト。本格的なシンクが取り付けられ、作業スペースも広く確保されています。ソファーの延長線上にあって、その存在を忘れてしまうほど、しっくりとレイアウトに馴染んでいます。

レクビィ新型キャンピングカープラスMRの冷蔵庫

キッチン棚の下には冷蔵庫が設置され、ソファから手を伸ばせば、簡単にドリンクを手に取ることができます。その横にある扉は、上部が収納スペース、下部に水タンクを設置しています。上部の扉の中には、電子レンジをセットすることもできる仕様です。

レクビィ新型キャンピングカープラスMRの収納スペース

キッチン前が床掘りしてあって、シート下までそのスペースが広がっています。収納スペースとしても利用できますが、この床堀りのおかげで、キッチン前の天井高を確保でき、全高210mmながら、キャンピングカーとして登録できるのです。

レクビィ・プラスMRは、本格的なキャンピングカーとしての機能性がありながら、コンパクトなサイズで気軽に使えるモデルでした。

しかも、プライバシーを確保できる、斬新な発想のレイアウトを採用したことで、新たなキャンピングカーとしての利用方法が広がっていきそうです。

レクビィ・プラスMR諸元

ベース車
ハイエース ロングワゴン GL
エンジン
ガソリン2,693cc
車体サイズ(mm)
全長4,840mm/全幅1,880mm/全高2,100mm
定員
乗車定員5名/就寝定員2名
価格
¥4,320,000(税別)~
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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