
キャンピングカーらしい軽キャンピングカーとして好評のインディ727。内装のシート生地が一新された同車をインディアナRVの常務取締 降旗克人氏に案内してもらいました。発売から10年経っても人気を誇るインディ727が秘めているものとは。

目次
ズバリ、インディ727人気の秘密は?

軽自動車のキャンピングカーの中でも、キャブコンタイプでキャンピングカーらしいデザインになっていることと、スタイリッシュで高いグレード感を維持している点を評価していただいているようです。
サイズは軽自動車そのもので誰でも気軽に運転できます。走行時の車高は1,990mmと、駐車場にも困りません。ポップアップルーフを上げると広々とした室内空間が生まれて寛げるところも気に入っていただけているようです。
シート生地を一新しましたね

はい。今回のニューモデルではベルギー製の上質なシート生地を使いました。色もシックで、落ち着いた雰囲気が出ていると思います。
ボディのアルミパネルは美しさが映える焼き付け塗装をオランダのアルミメーカーで行っています。窓などのパーツ類もヨーロッパ製を使っているので、シート生地の変更で、よりヨーロッパテイストのキャンピングカーに近づいたと思います。

アルミボディパネルの特性は美しさだけではないんです。ヨーロッパのキャンピングカーでは多く採用されていて、軽量化にも役立っています。バキュームプレス工法という方法を使って高い断熱性が保てることもキャンピングカーには最適です。ボディシェルや各パーツの質は軽といえども本格的なキャンピングカーに負けません。

デビューから10年とロングセラーですね

見た目は変わっていないように見えますが、細部に磨きをかけています。例えばポップアップルーフの側面素材は防水と防寒性を考慮してウェットスーツに使う生地で作っていましたが、今はテントなどにも使うハイブリザテックという素材を使っています。
ハイブリザテックは、外の水ははじくけれども中の湿気は放出する特殊なナイロン素材です。生地自体が軽くなったため、ポップアップルーフを15cm高く持ち上げられるようになりました。これで室内の天井はさらに高くなって室内を広く感じます。

今回はシート生地を新しくしましたが、ユーザーの声を聴きながら改良を加えているところもあります。長く販売していますので、クルマはより成熟していきます。

どんな人が購入していますか

最近はシニアの人たちの購入が増えてきました。発売当初は軽キャンパーということで、小さな子供さんがいるファミリーが多かったのですが、維持費も安くて運転もしやすいのでシニアの皆さんに注目していただいているようです。特にペットを飼っているユーザーさんが多いですね。
そういえば、当社で扱っているトレーラーのエメロードもシニアの方の購入が増えています。以前はトレーラーは運転するのに冒険心が必要と考える方が多かったのか、若い人が購入されることが多かったのですが、軽キャンパーもトレーラーも維持費が普通乗用車より安いのでセカンドカーとして購入される方も増えています。

購入された方は皆さん長く乗られています。手放すときには私たちへ声をかけくれる人が多いのですが、そういうことは年に2、3台です。発売当初に買って今も乗っている人がいたり、インディからインディへ乗り継いでいる人もいます。
今後購入を検討される方へアドバイスをお願いします

キャンピングカーを選ぶときに居住性重視でキャブコンタイプを選ぶか、走りを重視してワゴンタイプを選ぶかという入り口があります。軽キャンパーも同じです。キャブコンタイプは軽トラックをベースにしていて、ワゴンタイプより室内空間は広く取れます。
キャブコンタイプのインディ727は室内レイアウトの自由度が高く、家族でテーブルが囲める対座式のSタイプと室内を広く使えるLタイプがあります。家族構成や使い方を考えて選んでもらうといいですね。


編集後記
シニア層の購入が増えているようですが、免許返納までの最後のクルマとしてインディを選ぶ人もいるとのこと。維持する経済性と気をつかわずに運転出来る気楽さ、そしてグレード感が高い軽キャンパーとしてインディ727が選ばれているようです。
インディ727諸元
- ベース車両
- ダイハツ:ハイゼット
- エンジン
- ガソリン 660cc
- 寸法(mm)
- 全長3,390mm/全幅1,475mm/全高1,990mm
- 定員
- 乗車定員4名/就寝定員4名(子供を含む)
- 価格
- ¥2,865,000(税別)~