
ベース車両にシェルを背負ったキャブコン。外観は「そんなものだろう」と評価されることが多いのですが、このアネックス LIBERTY(リバティ)52DB、カッコいいんです。中身も新型にふさわしいヒミツが隠されていました。

目次
一流カーデザイナーとのコラボレーション

フォルムが美しいと思っていたら、デザインは空力を熟知した一流のカーデザイナーとのコラボレーションで設計されたもの。その効果は良好な空力特性を備え、自然と流麗な美しいデザインを生み出しています。
角っとした以前のリバティデザインから進歩を遂げています。側面の見た目だけでなくバンク部の先端左右を絞りこんでいるところも斬新です。

リア上部も注目! 斜めにカットされています。これはデザイン面だけでなく横風を抜くためのもの。これでキャンピングカーは横風の影響を受けにくくなっています。

安全性を求めた軽量、低重心設計
車高が高いキャンピングカーは横に振られる傾向があります。それを解消するために重心が低くなるように設計しています。
そして軽量化。シェルの構造を見直していることに加え、サブバッテリーにリチウムイオン電池を使って軽量化をはかっています。
リチウムイオン電池の重量は15kg。鉛のサブバッテリーであれば3~4個分(70~90kg)の電気容量をこれ一つで賄って軽量化に貢献しています。
広い車内と快適を約束するリチウムイオン電池

車内に入るとこのクラスのキャブコンらしくゆったりした室内が広がります。
車幅は2,040mmと2,100mmを切っていますが、広く感じるのはシェル部の構造を見直して壁面が薄くなっているから。薄くなっても十分な断熱効果と強度を持たせています。
また、サブバッテリーにリチウムイオン電池を使っていることも大きなポイントです。エアコンをはじめ、家電製品を快適に長時間使いたいという要望に応えています。
リチウムイオン電池は利用した後の充電が早いことも良い特性です。

車内をやさしく暖める床暖房システム

今回注目されている点がもう一つ。それは国内初となるウォーターヒーターによる床暖房システム。
従来のFFヒーターでは熱くなり過ぎたり、車内が均等に温まりにくいといった欠点がありましたが、床暖房システムでは車内全体をやさしく暖める効果があります。
ウォーターヒーターは清水タンクの水を温めるのにも使いますが、ボイラーによる温水と違い、80Lの水を間断なくお湯に変えられるので、寒い日のシャワーも快適に使えます。
蓄積されたノウハウと先端テクノロジーが融合したLIBERTY(リバティ)52DB

LIBERTY52DBを製作するのは老舗ビルダーのANNEX(アネックス)。老舗ビルダーが作るキャンピングカーは実際に使ってみるとわかる使い勝手の良さがあります。LIBERTY52DBにも細部の使いやすさの工夫がいたるところに見られます。先端テクノロジーと今までのノウハウが生かされたLIBERTY52DBはキャブコンを検討する方にとって、選択リストに入る1台になりそうです。

LIBERTY(リバティ)52DB諸元
- ベース車両
- トヨタカムロード
- エンジン
- 2Lガソリン/3Lディーゼル
- 駆動方式
- 2WD/4WD(4WDはディーゼルのみ)
- 車体寸法
- 全長5,230mm/全幅2,040mm/全高2,880mm
- 定員
- 乗車定員8名(4WDは7名)/就寝定員5名
- 価格
- 8,260,000(税込み)~
- 製造メーカー
- ANNEX(アネックス)