8kWリチウムシステムを搭載した、いすゞ・トラヴィオベースの新型コルドリーブスがデビュー!

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8kWリチウムシステムを搭載した、いすゞ・トラヴィオベースの新型コルドリーブスがデビュー!

1月30日~2月2日に幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー(JCCS)2026」で、バンテック新型コルドリーブスが初お披露目された。コルドバンクス、コルドリーブスからなるコルドシリーズは、長年にわたり幅広いユーザーから支持されてきたロングセラーキャブコン。今回デビューした新型コルドリーブスは、「トラヴィオベース」「空力デザイン」「新開発リチウムシステム」などで、既存モデルから大幅な進化を遂げた新世代のミドルクラスキャブコンだ。

いすゞ・トラヴィオをベースに採用

いすゞ・トラヴィオベース

最大のポイントは、ベース車がトヨタ・カムロードからいすゞ・トラヴィオに変更されたこと。昨年のJCCSではベースシャシーのトラヴィオ単体で展示していたが、今年はトラヴィオをベースにしたバンテックブランドの第1作として、新型コルドリーブスが公開された。(JCCS2026では、トラヴィオベースのアストラーレ・トリアス480も初公開された)

トラビスのロゴ

トラヴィオをベースにしたキャブコンの魅力は、AT限定普通自動車免許で運転できることだ。最小回転半径4.4mの取り回し性と相まって、運転が苦手な人でも気負わずにドライブを楽しめる。パワートレインは、120馬力の1.9ℓディーゼルエンジン+6速AT。「キャブコンにはパワー不足?」と思う方もいるかもしれないが、最大トルク320N・mは、カムロードのディーゼルエンジン(300N・m)を上回るスペックとなり、低速からスムーズに立ち上がるトルク特性で走りは非常に軽快だ。安全装備の充実度も、トラヴィオのアドバンテージ。プリクラッシュブレーキやブラインドスポットモニター、車間距離警報、誤発信抑制機能、車線逸脱警報、ふらつき警報など、先進の安全装置がキャブコンの安心・安全な走行をサポートする。

空力フォルムと低重心化で走行性能を向上

コルドリーブスのリア

ボディは、全長4980mm×全幅1990mm×全高2870mmの"大きすぎず小さすぎない"サイズ。5m未満のミドルサイズというコルドシリーズの伝統を受け継ぎ、街中や旅先で使いやすいサイズ感とした。注目は、前モデルから刷新された外観デザインだ。コルドシリーズは良い意味でのシンプルさがアイデンティティで、外観にも長年プレーンなデザインが採用されてきたが、今回の新型では既存イメージを一新。よりラグジュアリーかつスポーティな印象を与える、スタイリッシュフォルムへと生まれ変わった。

コルドリーブスのリアバンパー コルドリーブスの一体形成型のボディ

新開発のFRP一体成形ボディは、「キャブコンの空力最適化」をテーマにしたエアロダイナミクスデザインが特徴だ。整流効果の高い滑らかなラインで全体を統一し、リアバンパーには、パラシュート効果(バンパー内に滞留した空気が抵抗となって、走行性能や燃費に悪影響を及ぼす現象)を低減するエアダクトやエアロスタビライジングフィンを設置。サイドオーニングを埋め込み型にしてボディの突起を減らすなど、細部まで空力を考慮したデザインが用いられている。

新開発サブフレームの採用で、既存モデルより低重心化されているのも新型コルドリーブスの特徴だ。エアロダイナミクスフォルムでキャブコンの弱点である「横風」の影響を軽減し、低重心設計で過度なロールやふらつきを抑えて走行安定性を向上。キャブコンの運転に不安を抱いている、初心者・女性・シニア層にも優しい設計となっている。

コルドリーブスのリアバンパーの外部収納庫

リアバンパーには、引き出し式のフタ付き外部収納庫が2つ備わる。室内と切り離されているので、臭いの出る物や汚れ物などの収納スペースとしても役立つ。

次世代の大容量リチウムシステム

ILiS ME(イリス・ミー)

電装系には、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用したオリジナルシステム「ILiS ME(イリス・ミー)」が搭載されている。標準のバッテリー容量は8kWとなるが、最大で16kWまで拡張できるオプションを予定。3000Wインバーターも標準装備され、消費電力の大きいエアコンや電子レンジ、ドライヤー、電気ポットなども安心して使用できる。通常のAC100V充電に加えて、AC200Vの急速充電に対応しているのもポイントだ。

大容量サブバッテリー用充電スタンド「ILiS HOME(イリス・ホーム)」

バンテックブースでは、大容量サブバッテリー用充電スタンド「ILiS HOME(イリス・ホーム)」も初公開された。この設備を利用すれば、8kWのILiS MEを空の状態から約1時間30分で満充電することが可能。自宅に設置することで、大容量リチウムイオンバッテリーシステムの管理が容易になり、BEVやPHEVの充電スタンドとしても使用できる。

ソーラーパネル

ルーフ形状を最適化することで、最大1090W(120W×4枚、305W×2枚)のソーラーパネルを搭載可能とした。ILiS MEとの組み合わせで、外部充電のない環境でも快適なオフグリッド生活を実現でき、非常時にも安心して電気を使える。

低フロア化でゆとりの室内空間を実現

コルドリーブスの室内 コルドリーブスの開放的なダイネット

室内前部には開放的なダイネット、後部にはキッチンやマルチルームを集約。基本レイアウトは前モデルから踏襲されているが、新開発サブフレームによる低フロア化で室内高を14cm拡張し、より開放的な居住空間を実現した。ダイネットは、ボディ幅いっぱいまで空間を使えるリアエントランスレイアウトの利点を活かして、大型のテーブルを囲むように対面シートとL字ソファを配置。大勢でテーブルを囲んで食事や休憩ができる、広々としたリビングスペースを作り出した。

コルドリーブスの後部、キッチンやマルチルーム

後部には、土足のままあがれて水洗いも可能なFRP製の防水フロアを採用。アウトドアアクティビティやペット旅など、マルチな使い方に対応する。

コルドリーブスのマルチルーム

エントランス正面には、マルチルームを設置。エントランスフロアと同様にFRP防水フロアが採用されており、濡れ物や汚れ物もラフに収納できる。

コルドリーブスのキッチン

エントランスの左手には、2バーナーコンロとステンレスシンクを備えたカウンターキッチンを完備。リビング全体を見渡せる配置なので、調理中も車内の家族や友人とコミュニケーションがとりやすい。

コルドリーブスの冷蔵庫

マルチルームの隣りには、左右両開きの冷蔵庫をセット。キッチン側とリビング側のどちらからでもアクセスしやすく、食事やくつろぎの時間がより快適になる。

コルドリーブスのエアコン

家庭用エアコンは、右上部に設置。大容量リチウムシステムILiS MEとの組み合わせで、夏は冷房・冬は暖房を長時間使用できる。

コルドリーブスのバンクベッド コルドリーブスのダイネットベッド

大人3名分の就寝スペースを確保したバンクベッドは、中央にスライド機構、左右に折りたたみ機構を設けた3ステップ展開式。ダイネットベッドを併用すれば、最大で大人6名が就寝できる。

まとめ

コルドリーブス

「トラヴィオベース」「空力フォルム」「大容量リチウムイオンバッテリーシステム」など、様々な魅力で大きく生まれ変わった新型コルドリーブス。機動性・居住性・快適性・多機能性・走行性能のすべてを高次元でバランスした、新時代のミドルクラスキャブコンの誕生だ。

コルドリーブス諸元

ベース車
いすゞ・トラヴィオ
エンジン
ディーゼル1.9ℓ・6速AT
駆動方式
2WD
車体サイズ
全長4,990mm/全幅1,990mm/全高2,870mm
定員
乗車定員6人/就寝定員6人
価格
1,254万円
WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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