リチウムイオンバッテリー、防災にも対応するトイレなど、進化し続ける高級キャブコン「ジル・ノーブル」の魅力

キャンピングカー紹介
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リチウムイオンバッテリー、防災にも対応するトイレなど、進化し続ける高級キャブコン「ジル・ノーブル」の魅力

キャンピングカーの進化は著しく、各社が快適性を追及したモデルを発表しています。時代の変化とともに、設備の内容が変わってきたり、レイアウトなどにもさまざまな工夫が表れてきました。特に最近では電力システムの強化がトレンドになっているようです。

気候変動も影響して、夏場の屋外活動は厳しく、キャンピングカーには家庭用エアコン搭載が一般的になってきました。その結果、キャンピングカーの室内で過ごす時間も長くなり、車内環境は電力以外でのバージョンアップも必須となっているのです。

そこで注目されるのが、上質なインテリアが特徴の高級志向キャンピングカー。以前からこのセグメントのキャンピングカーは存在していましたが、設備の充実とともに、さらに極みを目指したモデルが多くなってきたのも事実です。

そんな高級キャンピングカーの1台として君臨するのが、VANTECHジル・ノーブル。キャンピングカーらしからぬ調度品がオーナーに上質な時間を提供してくれます。

オーナーの充実度を満たしてくれる高級キャンピングカーとしての存在

ジル・ノーブルの車内

数々のキャブコンモデルを製造してきた老舗メーカーともいえるVANTECH。エントリーモデルから、高級キャンピングカーまで、そのラインアップの広さが特徴です。今回、注目したのはジル・ノーブル。ジルシリーズのハイエンドモデルで、美しい家具やくつろぎ空間としての演出が優れたモデルといえます。

フロントエントランスから入り、リビングエリア、マルチルームを抜けて、リアダブルベッドが配置されたレイアウト。オーソドックな作りですが、家具から装備まで、その1つ1つに高級な質感を感じさせてくれます。

ジル・ノーブルのリアダブルベッドのエリア

リアダブルベッドのエリアは広々としていて、プライバシーをしっかりと確保してくれます。窓も大きく、圧迫感がありません。モダンデザインの家具は明るい色調で、さらに室内を広く感じさせてくれます。

大型の吊り下げ棚が設置されており、その下にダウンライトを設置。スペースを有効に使いながら、広さを出すライティングが効果を発揮しているようです。

フロント側にあるバンクベッドエリア

フロント側にあるバンクベッドエリアも広々としています。天井も高く、大人でもゆったりと就寝できるスペースです。木目調のプレートがフロント側にも取り付けられていて、バンクエリアとはいえ、作り込まれた雰囲気が漂っています。

カーテンを閉めれば、リアベッドエリア同様にプライバシーを確保してくれ、プライベート空間として、しっかりとその役目を果たしてくれることでしょう。

上質を求めて進化し続けるキャブコン「ジル・ノーブル」

ジル・ノーブルのロゴ

ジル・ノーブルはジルシリーズのハイエンドモデルとして誕生しましたが、ロングセラーモデルとして人気の車種でもあります。ハイクオリティモデルとして、進化を続けてきました。ジルシリーズ全体のベースアップも影響しているのですが、エクステリアデザインも時代に合わせた進化がみられます。

大きく表情を変えているのが、窓部分のデザイン。すっきりとした印象のフラットウインドウに進化しています。シンプルなシルエットに見えますが、ダブルウインドウでしっかりと断熱効果も高くなっているのです。

ジル・ノーブルのトイレ「ラップル」

高級感漂うマルチルームには水を使うことなく利用できるトイレ「ラップル」が装備されていました。以前はカセットタイプのトイレが設置されていましたが、現在はこのタイプが標準になっているそうです。

メンテナンスのしやすさに加えて、利用しない時はオーナー自らトイレを別の場所へ移動できるのが便利です。FFヒーターの吹き出し口もついているので、スキーなどのレジャーで濡れたウェアを乾かす場所として、マルチルームを広く使いたい人などにとってはうれしい仕様なのではないでしょうか。

ハニカム高反発シート

見えない部分も進化していました。これはベッドのマット下に設置された「ハニカム高反発シート」です。ダニ、ホコリに強く、高い耐久性と通気性を備えたハニカム構造のシートがマットを支えることで、快適な寝心地を提供してくれます。

また、マットを2分割することで、2人で使用した時、パートナーの寝返りなどが伝わりにくくなっているのもポイント。細かい気配りを感じる設計といえます。

キャンピングカーの枠を超えたくつろぎのインテリア

ラウンジルームのようなリビング

ジル・ノーブルの室内に入ると、ラウンジルームにいるような落ち着きを感じます。高級感ある家具、上質なファブリックで構成されたシートなどに包み込まれて、特別な時間を感じることができるのです。

リビングエリアではフロント側のシートスペースにも余裕があり、リクライニングを使用することも可能です。

カーテン

カーテン1つをとってみても、ていねいな作りを感じることができます。カーテンをまとめておくタッセルもドレープがついた高級感あふれる仕様。室内の細かい設備がこのようにオーナーの満足度を上げてくれる作りになっています。

マルチルーム上部の吊り下げ棚

トイレが設置されていたマルチルーム上部の吊り下げ棚も高級感が溢れています。簡易的なLEDライトを組み込むのではなく、どの場所にいてもくつろげる空間を演出するために、高品質の調度品を採用しているのがジル・ノーブルなのです

キャンピングカーの室内をライティングでリラックスムードに

ナイトシーンでのライティング

高級キャブコンとして、美しい家具なども大切なファクターとなりますが、その真価を発揮するのはナイトシーンでのライティングかもしれません。自然の光が消え、ジル・ノーブルだけの光がインテリアを満たします。

リビングエリアではダウンライトがソファ周辺を明るくして、その奥のベッドエリアからは暖かい光が溢れています。この空間にいるだけで、ソファでくつろぐ自分を想像しながら、ベッドエリアに誘われる感覚を感じることになるのです。

グラスのディスプレイラック

リビングエリアでくつろいでいる時、上を見上げると、グラスのディスプレイラックが目に飛び込んできます。グラスに光があたり、その美しいシルエットが浮かび上がっていました。

シンプルでありながら、しっかりと上質な空間を演出しているのが分かります。このちょっとした作り込みが、上質感をさらに高めてくれるのです。

ステップを照らす優しい光

リアベッド下には収納式の階段があり、そのステップをしっかりとライトが照らしています。夜、トイレにいったり、ドリンクを取りに移動する時に便利。優しい光で安眠に影響を及ぼすこともなさそうです。

新リチウムイオンバッテリーシステム「ILiS-イリス」で電気を確保

家庭用エアコン

これだけの高級感あふれるキャンピングカーであれば、設備も最新にしたくなります。冒頭でも説明した通り、キャブコンに家庭用エアコンを搭載するオーナーが増えています。その際に問題となるのが電気。

しかし、バッテリー容量を増やすだけでは、高出力の家電に対応したり、高速充電スピードなどを確保できません。電源システムはトータルでのバランスが重要なのです。

EcoFlow社のモジュール型電源システムを使った「ILiS-イリス」

そこでVANTECHが提唱しているのがEcoFlow社のモジュール型電源システムを使った「ILiS-イリス」というシステム。最大容量4kWh、AC出力3000W、太陽光充電最大入力739Wを誇るシステムです。リチウムイオンバッテリーが採用されていて、大きな電気の充放電にも対応できるのがポイントになります。

ジル・ノーブルにも搭載することができて、コントロールパネルが車内に設置されます。大きなパネルを採用し、操作もしやすいのですが、スマホのアプリでも操作できるので、就寝時やリビングでくつろいでいる時も操作可能です。運転席からシステムの操作やバッテリー残量の確認ができるのも便利です。

ベッド下のEcoFlow社のモジュール

EcoFlow社のモジュールはリアのベッド下に設置されていました。外からは分からないのですが、ラゲッジスペースの一部に設置され、しっかりとカバーがされています。熱の排出のために取り付けられたファンだけが、その存在を示しています。

このモジュールを収納しているボックスにもジル・ノーブルのインテリアと同じ家具材が採用されていて、見えない部分でもしっかりと作り込んでいることがよく分かります。

最新鋭の設備に上質を求め続けるインテリアが揃って、ジル・ノーブルの高級なキャンピングカーとしての価値を作り出していました。今後もジル・ノーブルは進化を続け、常に最上級の環境を提供してくれる存在であり続けることでしょう。

WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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