トリプルバッテリー&クーラーを搭載したお気軽ハイエースキャンパー

キャンピングカー紹介
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トリプルバッテリー&クーラーを搭載したお気軽ハイエースキャンパー

車内で過ごす時間が長いキャンピングカーは、エンジンを止めていても、室内を快適な状態にするため、いろいろな工夫が施されています。

断熱処理を徹底させるのはもちろん、冬場であればFFヒーター装備が定番です。一方、夏場はベンチレーターやエアコンですが、エアコンを装備するにはスペースや電源の問題をクリアしなければなりません。特にバンコンには難しい条件です。

そんななか、バンコンに車載クーラーを標準装備したモデルツェルトKlima(キリマ)が登場しました。環境を意味するキリマという名前を掲げた、その実力を見てみましょう。

ハイエースキャンピングカーにクーラーが標準装備

東和モータース販売のツェルトKlima(キリマ)

バンコンのツェルトは東和モータース販売のオリジナルモデルです。リアにスタイルウインドウと呼ばれる拡張ウインドウを取り付けて、横向きで最大180cmの長さを確保したベッドをレイアウトしています。

ツェルトKlima(キリマ)のスタイルウインドウ

大きなラゲッジスペースがあり、リビングエリアはそのままでも、リアベッドを展開できる使いやすさなど、初めてのバンコン乗りからファミリーまで、幅広い層に支持されてきたモデルです。

ツェルトKlima(キリマ)の車内

この人気のレイアウトをベースに、室内の使いやすさをブラッシュアップしながら、DC12Vで動く車載クーラーCOOLSTARを標準装備したのがツェルトKlimaです。右側のリアサイドウインドウ上部にピタリと収納されています。

トリプルバッテリーでクーラーを稼働

ツェルトKlima(キリマ)のDC12Vで動く車載クーラーCOOLSTAR

ツェルトKlimaが採用した12V車載クーラーは、直流電気で稼働するシステムなので、バッテリー駆動でも電気の変換ロスが少なくなります。ということは、クルマに搭載されているバッテリーから電気を取り出して動かすにはベストなチョイス。

ツェルトKlima(キリマ)のトリプルバッテリーシステム

クーラーを動かすために、バッテリーも強化されていて、トリプルバッテリーシステムが搭載されました。3つのバッテリーはリアのキャビネット内部に効率よく納められています。

ツェルトKlima(キリマ)の電気メーター

トリプルバッテリーはリチウムイオン電池モデルも設定されて、ツェルトキリマLiというモデルになっています。

バッテリー容量はディープサイクルバッテリーで115A×3の345A、リチウムイオンバッテリーで100A×3の300Aという容量。環境にもよりますが、バッテリー300Aで、クーラーを約5~6時間前後は運転できるそうです。

外部電源の取り込み口

トリプルバッテリーを採用したことで、蓄電力が上がりましたが、充電能力も上げなければなりません。そこで採用されたのが、効率的な走行充電を行うCTEKと強化された外部充電システムです。

外部充電システムには22.5Aの充電器を2基搭載して、合計45Aの電気がバッテリーに入力されるようになっています。短時間で充電できるので、クーラーなどの消費電力が大きい設備があるキャンピングカーには、心強い組み合わせとなるでしょう。

スーパーロングのワイドボディで広々インテリア

ツェルトKlima(キリマ)のリビング

ツェルトKlimaのベース車両にはハイエースのスーパーロング、ワイドボディが採用されました。広々とした室内で、ファミリーで利用しても余裕があります。

ボディ右側の窓部分に装着されたスタイルウインドウは室内の幅を広げましたが、ベッドエリアばかりでなく、リビングスペースも広げてくれました。

出窓のような効果を生み出して、テーブルで大人が4人座っても圧迫感を感じることがありません。さらにウォールポケットやミラーなどの快適装備を設置するスペースとしても活用されています。

上開きの40L冷蔵庫

エントランス横にはコンパクトにまとめられたキッチンがあります。シンクの横にはオプションで上開きの40L冷蔵庫を設置できます。

ツェルトKlima(キリマ)のベッド展開

セカンドシートとサードシートを展開するとフルフラットベッドに。スペーサーを組み込めば、185×145cmの広さです。リアベッドを合わせて、大人4人が寝られるスペースが確保できるのは、さすがロングのワイドボディならでは。

トランスポーターとしてのハイエースキャンピングカー

ツェルトKlima(キリマ)のラゲッジスペース

広々としたリビングエリア、しっかりと寝られるベッドスペース、これだけで十分に快適ですが、バンコンであれば、収納スペースも気になるところです。

ツェルトの場合、リアベッドの下が広大なラゲッジスペースになっているので安心。ベッドマットを取り除けば、高さのある自転車やバイクなども楽々と積み込めます。

ツェルトKlima(キリマ)のキャビネット

リアラゲッジスペースには両サイドにキャビネットが設置されていて、左側には、トリプルバッテリーや電源システムが組み込まれています。

電子レンジ

サードシート近くには、オプションの電子レンジを収納できるスペースが確保され、温めた食材を置いておけるようなトレーまで設置されています。この心づかいがいいですね。

ベッドマットの収納

ラゲッジスペースの右側には、取り外したベッドマットの収納スペース。ピッタリとマットが収まり、トビラまでついています。バイクなど、アウトドアギアを詰め込んでも、ベッドマットが汚れることもありません。

ベッドマットを使わない、と割り切って、自宅においておけば、この空間も収納スペースとして利用できます。荷物の多い時のトランスポーターとしても大活躍してくれることでしょう。

充分な電源システムと快適なクーラーを標準装備したツェルトKlima。これまでのバンコンキャンピングカーのウィークポイントをしっかりとカバーしているので、オフグリッドであっても長時間の滞在がしやすくなりました。

レジャーばかりでなく、リモートワークのオフィスとしてや公共的なサービスなど、その活躍の場は広がっていきそうです。

ツェルトKlima(キリマ)諸元

ベース車
トヨタハイエース キャンピングカー特装車
エンジン
ガソリン/ディーゼル
車体サイズ
全長5,380mm/1,950mm/2,285mm
定員
乗車定員7名(DX・GLパッケージは8名)/就寝定員4名
価格
¥6,215,000(¥5,650,000税別)~
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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