
MYSミスティックが、街乗りもこなせるライトキャブコン「レジストロ・アウル」の第2世代モデルをリリースした。JCCR2026で発表された新型車は、ベース車両をタウンエーストラックからタウンエースバンに変更したのが、最大のポイントだ。
オシャレで個性的な見た目と、日本の道路事情に合ったボディサイズで、長年人気を博してきた同モデル。ベース車のタウンエーストラックが供給停止されたことで、オーダーストップ状態になっていたが、「軽キャンパー以上、5×2mキャブコン未満」の絶妙なサイズ感を求めるユーザーの声を受け、タウンエースバンベースの第2世代モデル「レジストロ・アウルⅡ」として復活を果たした。
ベース車変更で走行性能が向上
ベース車両がトラックからバンに代わっても、レジストロシリーズのアイデンティティであるオールドアメリカンスタイルは健在だ。シェルには、アルミフレームに断熱材を封入し、木材の内壁とアルミサイディングの外壁で挟み込んだ、MYSミスティック独自のボディバス工法を採用。走行性能向上に寄与する軽量・高剛性設計と、アルミサイディングがもたらす唯一無二のデザインで、他のキャンピングカーとは一線を画すスタイルに仕上げた。ボディサイズは、全長4700mm×全幅1910mm×全高2700mm。大型ミニバンと同等の“大き過ぎず小さ過ぎない”サイズ感で、キャブコンだからと気負うことなく、街乗りからレジャーまで気軽に乗り回せる。
ベース車変更の副産物として、前モデルより走行性能が向上しているのも第2世代モデルの魅力だ。レジストロ・アウルはもともと軽量で走りの良いモデルだが、バンベースによる低重心化で、さらに走行安定性が向上。タウンエースバンは、リアサスペンションに柔軟なコイルスプリングを採用しているため、前席・後席の乗り心地も格段にアップした。
山小屋イメージの快適空間
インテリアは、木目調の内壁&家具とブラウン系のシート生地でコーディネートした、オシャレで落ち着きのある“山小屋風デザイン”。バンベースならではの低フロア構造で、床~天井の高さを前モデルから150mm拡張している(室内高1920mm)。フロアが低くなったことで、エントランスの乗り降りもよりスムーズになった。
前方上部にバンクベッド、中央にダイネット、後部にキッチン&マルチルームを配した、リアエントランス特有の開放的なレイアウト。撮影車のダイネットは、対面シートと横向きシートの組み合わせだが、ニーズに合わせて「二の字ダイネット」タイプも選択できる。
フロントの上部には、バンクベッドを装備。土台を手前にスライドすることで、1800mm×1760mmの広大な就寝スペースとなる。ダイネットベッドを併用すれば最大5名が就寝でき、ファミリーユースにも対応する。
リアエンドには、キッチンスペースを完備。調理小物の整理に役立つ引出し収納のほか、エントランス側に靴置きとして使えるオープンラックも備える。ガラスカバー付きシンクが装備されたキッチンカウンターの対面には、折りたたみ式のサブテーブルを追加して、車内調理の利便性を向上させた。
キッチンの横(後部右手)には、トイレや物置きとして活用できるマルチルームを配置。外部扉で車外からもアクセスでき、トイレの汚水タンクや荷物の出し入れも容易に行える。
ダイネット後方には、上部収納一体型のオシャレな家具がセットされている。家具内には、標準装備の電子レンジをスマートにビルトイン。正面パネルには、照明などの車内装備、FFヒーター、インバーター、ソーラー充電システムのスイッチ類や、AC100Vコンセント、DC12Vソケットなどが整然と並ぶ。
天井には、オプションの12Vルーフクーラーがセットされ、暑い夏の車中泊も快適に楽しめる。左右には、生活小物の収納に便利なオーバーヘッドキャビネットを装備。
エントランス左手の家具内には、49L冷蔵庫をビルトイン。車内調理で食材をスムーズに出し入れできるほか、バーベキューなどで食材やドリンクを取り出す際も、車外からアクセスしやすい。
業界初のナトリウムイオン電池を採用
2026年からMYSミスティックの全モデルに、キャンピングカー業界初となる「ナトリウムイオンバッテリー」がオプション設定された。メリットは、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーよりもさらに安全性が高く、低温下(-30℃)でも安定して充電・放電が可能なこと。北国のキャンピングカーユーザーが安心して高性能な生活電源を使用できるように、他社に先んじてナトリウムイオンバッテリーの導入に踏み切った。もちろん、従来通りリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(最大428Ah)も選択可能だ。
足回りチューニングパーツも豊富に用意
バンベースのレジストロ・アウルⅡは、高い走行安定性と快適な乗り心地が魅力だが、フロント強化スプリング、フロントスタビライザー、コイル付きBJショック、14段調整式ショック、モーションコントロールビーム、オリジナルエアサスキットなどの、足回りオプションパーツも豊富に用意されている。好みに応じてパーツを組み合わせることで、キャブコンでありながら乗用車顔負けの走行性能にアップグレードすることが可能だ。
JCCS2026で発表されたカムロードガソリン車専用アルミホイールは、スポーティなディッシュデザインでドレスアップ効果抜群。純正スチールホイールからの交換でより太いタイヤを履くことが可能になり、走行性能向上にも貢献する。
まとめ
タウンエースバンベースで生まれ変わったレジストロ・アウルⅡは、走行性能・機動性・デザイン性・快適性を高次元でバランスした秀作だ。シンプルグレードで580万円台、リチウム搭載車でも680万円台という、リーズナブルな価格設定も大きな魅力。2人旅から家族旅、ペット旅まで幅広い用途で快適に使用できる、完成度の高いライトキャブコンに仕上がっている。
レジストロ・アウルⅡ諸元
- ベース車
- タウンエースバン(グレード選択可能)
- エンジン
- 1.5ℓガソリン
- ミッション
- 4速AT
- 駆動方式
- 2WD/4WD
- 車体サイズ
- 全長4,700mm/全幅1,910mm/全高2,700mm
- 定員
- 乗車定員6人/就寝定員5人
- 価格
- 5,881,500円~



