軽自動車をベースにした軽キャンピングカーは各社から、特徴的なモデルが出ています。自分の使い方などに合わせて、クルマやブランドを選びますが、似ているクルマも多いので、セレクトに悩む人も多いのではないでしょうか。
最近ではキャンピングカーをどのように利用するか、いろいろなアイデアが提案されていて、レジャー以外の用途に使う人も増えてきました。例えば、リモートワーク、いざという時の避難場所、プライベートスペースなど、さまざまです。
軽キャンピングカーでも機能性が高く、さまざまな用途に対応できるようになっています。そんな機能性を高めたモデルが、東和モータース販売のクライン108アーレです。今回は東和モータース販売東京世田谷店にお邪魔して、他モデルとの違いなどもチェックしていきたいと思います。
目次
軽自動車キャンピングカーに超快適な空間が広がるクライン108アーレ
東和モータース販売では、軽自動車をベースにしたキャンピングカーが2種類あります。キャビンを架装したキャブコンと軽自動車のボディをそのまま使ったバンコンです。このバンコンがクラインシリーズになります。
アーレは「すべて」という意味があって、その装備が盛りだくさんであることが特徴です。上の写真がアーレの室内。設備が整っているのですが、その充実ぶりに合わせて、室内の質感も高いものになっているのが分かります。
軽キャンピングカーの設備としては、珍しい電子レンジ、冷蔵庫などが装備されていて、室内で快適に過ごすことができるようになっています。テレビをみながら、電子レンジでお弁当を温めて、テーブルを使って休憩。そんなぜいたくな時間を提供してくれるのです。
リア部分に設置されたテーブル部分に座れば、手が届くところに電子レンジやテレビがあって、使いやすさを感じることでしょう。軽キャンピングカーのコンパクトなスペースと効率的なレイアウトが功を奏しているのが分かります。
しっかりとした電源システムに加えて、セラミックヒーターまで取り付けられていました。キャンピングカーの暖房といえばFFが定番ですが、軽キャンピングカーのスペースを考えたら、この小さなヒーターでも暖を取ることが可能です。
リアテーブルの下部分に吹き出し口があるので、暖かい空気をこたつのように、足元へ溜めておくことができます。消費電力も低いので、大きな暖房効果は期待できないかもしれませんが、安全かつ空気を汚すことなく暖を取るのには最適かもしれません。
スペースの限られた軽キャンピングカーに求める機能性とは
キャンピングカーの定義は、就寝スペースがあり、調理できる設備が整っていること。軽キャンピングカーであれば、ベッドが確保されていることが必須になります。軽自動車の外観をみると、その中で寝られるのか心配する人もいるかもしれません。しかし、軽自動車の内部は大人が横に慣れるスペースが確保できるのです。
特にこのクライン108アーレはフルフラットベッドを展開できるとともに、助手席のスペースをベッドマットで埋めることも可能なので、さらにベッドの全長が長くなり、大柄の人でも余裕でねられるスペースを確保できるようになっています。
コンパクトな軽自動車でありながら、しっかりとした広いベッドを確保できるのであれば、いざという時の避難場所にも活躍してくれるでしょう。その余裕のある広さがポイントになるかもしれません。
軽自動車ゆえに、ベッド展開などもスペースに限りがある状態で行わなければなりません。そんな時、簡単にレイアウト変更できることが重要になってきます。東和モータース販売では、レイアウト変更で移動するベッドマットにハニカム構造の素材を使って、軽量化を図っていました。
片手で簡単に持ち上げることができるマットのおかげで、レイアウト変更も簡単です。もし、雨が降っていて、外に出られない状態でベッドマットを移動する時など、室内での作業であっても簡単です。
ベッドマットを軽量化したおかげで、全体の重量も軽減され、排気量の小さな軽自動車にとって機動性も高める効果を発揮しているようです。
クライン108アーレには大きな収納スペースがあります。冷蔵庫がすっぽりと収まる高さがあるので、このスペースをベンチのように使うことも可能です。リアにテーブルをセットして、足元のスペースを使うことで、ワークスペースを確保することができます。
軽自動車ながら、しっかりとしたテーブルが利用できるのは、効率的なレイアウトのおかげです。軽キャンピングカーをいろいろな用途で使いたい場合、このような効率的なスペースの使い方が効果を発揮するのでしょう。
ポップアップで室内空間を広げるクラインシリーズ
クライン108アーレと一緒に展示されていたのが、クライン108POPでした。こちらはポップアップルーフが装備されていて、室内の広さに大きな違いがありました。インテリア家具はシンプルになっていて、フルフラットベッドが利用できるレイアウトです。
ポップアップルーフのおかげで、リア部分の上部が広がっています。大人が立つことができるほど天井も高く、軽自動車とは思えないほどの開放感を感じることでしょう。ポップアップルーフ部分にも就寝可能で、ヤングファミリーなどでも利用できる包容力があります。
ポップアップテントは収納時もコンパクトで、セッティングも簡単です。この広がるスペースをどのように使うかはオーナー次第。就寝スペース、広さなど、いろいろな要望に応えてくれることは間違いないようです。
夫婦二人での利用も多いといいます。ポップアップをベッドに利用するだけではなく、広さを求めて選んでいることが分かります。
シンプルなレイアウトを求める人は、アーレではなく、こちらをセレクトしているようです。自分でアレンジもしやすく、クルマを作り上げる楽しみもあるモデルといっていいかもしれません。
レイアウトはリアにソファをセッティングした対面対座リビング展開が可能で、シートをアレンジすることでフルフラットベッドを展開できます。テーブルはセンターテーブルが設置されていますが、オプションでアーム型支柱をセレクトすることでテーブルの位置を調整しやすくなり、リアエリアでのデスクワークもしやすくなります。
バリエーション豊富な軽キャンピングカーだからこそマイベストを見つけられる
軽自動車のキャンピングカーはスペースに限りがあるので、各社はレイアウトアレンジのアイデアに凝っています。そんな違いを確認しながら、軽キャンピングカーを比較するのも面白いかもしれません。
上の写真はクラインのフロント側シートです。運転席と助手席のシートを前に倒して、背もたれをセッティングしてベンチにしています。クルマの前方方向に広がる室内のスペースを限りなく有効活用することで、テーブルを挟んでの対面対座を実現しています。
設備に2つの機能性を持たせることで、荷物を減らすことにも役立っています。上のテーブルは、リビングレイアウトで支柱によって固定されていたテーブルです。フルフラットのベッドレイアウトの時、天板のみを使って、テーブル利用できるように、脚が収納されていました。
このように、軽自動車らしいアイデアがたくさん盛り込まれていて、そのアイデアを楽しむのもいいでしょう。各モデルの特徴をみながら、自分たちがどのように使うか、または、いざという時には、どのような効果を発揮してくれるのか、いろいろと考えることで、自分にぴったりの軽キャンピングカーを見つけることができるようになります。
今回は福祉車両や軽キャンピングカーを専門に扱っている、東和モータース販売東京世田谷店でクラインシリーズをチェックしてみました。各社のアイデア、機能性、充実した設備など、横並びで比較できる環境が整っているディーラーです。
軽キャンピングカー選びに悩んだら、いろいろなバリエーションの展示されているショップへいって、クルマを比較しながら、自分たちの使い方をイメージすることをおすすめします。
クライン108アーレ 諸元
- ベース車両
- スズキ エブリィバン(ハイルーフ)
- サイズ
- 全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,895mm
- 定員
- 乗車定員4名/就寝定員2名
- 登録ナンバー
- 軽4ナンバー
- 価格
- 2,855,600円(税込)〜
クライン108ポップ 諸元
- ベース車両
- スズキ エブリィバン(ポップアップルーフ架装)
- サイズ
- 全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,980mm
- 定員
- 乗車定員4名/就寝定員大人4名
- 登録ナンバー
- 軽4ナンバー
- 価格
- 3,061,300円(税込)~