
埼玉県東松山市にあるティピーアウトドアデザインは、ハイエースベースのバンコンにこだわり続けるキャンピングカービルダー。ハイエースを乗り継いできたスタッフが多く在籍し、その魅力や特性を活かしたコンプリートカーを豊富にラインナップしている。同社のキャンピングカーは、すべて自社工場で製造された日本製。全モデルに内装架装品の「永久保証」が付いており、キャンピングカー初心者でも安心して購入できる。
同社では、ハイエースの全ボディバリエーション(標準ボディ・ワイドミドル・スーパーロング)のコンプリートカーを取りそろえているが、なかでも人気なのがフラッグシップモデルのトラボイLBD200SLナチュラルデザイン。本記事では、細部のアップグレードで生まれ変わった最新バージョンの2025年モデルを詳しく紹介する。
目次
普段使いやレジャーに活用できるマルチ仕様

ティピーアウトドアデザインのLBD200SLナチュラルデザインは、ハイエーススーパーロングをベースにした8ナンバー登録のキャンピングカー。広大な室内空間に使い勝手抜群のレイアウトと充実装備を集約した、完成度の高い1台だ。ボディサイズは、全長5380mm×全幅1880mm×全高2285mm。ハイエースベースならではの優れた走行性能と充実した安全装備、スタイリッシュな外観デザインで、日常使いからレジャーまでマルチに活用できるのが最大の魅力となっている。


室内の快適性のみならず、スタイリッシュな外観デザインにこだわっているのも、ティピーアウトドアデザイン製キャンピングカーの特徴だ。フロントリップスポイラーやサイドデカールなどの外装オプションパーツも豊富に用意されており、好みに合わせて社外パーツによるドレスアップもオーダー可能。「キャンピングカーでもカッコよく乗りたい」というコダワリ派オーナーの希望に沿って、理想の1台に仕上げてくれる。
2025モデルは12Vクーラーの装着が可能に!

2025モデルの最大の変更点は、ティピーアウトドアデザイン初となる、DC12Vクーラーをオプション設定したことだ。室内の雰囲気を損なわないコンパクトタイプを採用したのも、デザインを重視する同社らしいこだわりのひとつ。クーラーの稼働は、外部電源かポータブル電源の使用が前提で、AC電源を完備したRVパークやオートキャンプ場なら、電力を気にせず何時間でもクーラーを使用できる。真夏でも快適に車中泊を楽しめるのは、ユーザーにとって大きなアドバンテージだ。

室外機は、ボディ後方のスペアタイヤスペースに装着されている。一般的なクーラーの室外機はサイズが大きく取り付けに苦労するケースもあるが、同モデルで採用した車載専用クーラーはコンプレッサーと排熱ファンが分割式なので、取り付け場所の自由度が高く、スマートな装着が可能となっている。

リアの家具には、ポータブル電源用の入力コンセントを装備。大容量ポータブル電源を用意してコンセントを差し込めば、クーラーのバッテリー稼働が可能になる。ポータブル電源のメーカーから販売されている、走行充電用オルタネーターチャージャーの取り付けもOK。クーラー以外の電気設備(照明・冷蔵庫・給水ポンプなど)は、通常通りサブバッテリーシステム(105Ah)からの電力供給となる。
カラーの変更で室内の高級感をグレードアップ

2025モデルは、シート&マットのファブリックや家具のカラーを変更することで、より質感と高級感を向上させている。ファブリックにはスカイブルーとホワイトのコンビカラーを採用し、テーブルや家具はダークトーンのウッド調で統一。シンク&フォーセットはマットブラックとし、今まで以上に落ち着きのある空間に仕上げた。

セカンドに1500mm幅の3人掛けFASPシート、サードに900mm幅の2人掛けFASPシートを装備した3列シート仕様のレイアウトは、先代モデルから踏襲されたもの。すべてのシートを前向きにすれば、最大7名が快適にドライブを楽しめる。

セカンドシートとサードシートをフラットにアレンジすれば、超ロングサイズ(長さ3300mm)のフロアベッドになる。

室内後方の上段には、常設ベッドを標準装備。フロアベッドと組み合わせることで、ファミリーでも快適に車中泊を楽しめる。


リアベッドの下はカーゴスペースになっており、長期旅の荷物や大型キャンプギアもラクに積み込める。ベッドマットを取り外せば、背の高い荷物も積載可能。左の家具には、扉付きの大容量収納庫も完備されている。


室内左手には、コンパクトサイズのキッチンを装備。木目調カウンターの右手にはマットブラックのシンク&フォーセット、左手には上蓋式40ℓ冷蔵庫がビルトインされている。

給水・排水用ポリタンクは、各16ℓ。スライドドア右手の家具内にセットされているので車外からもアクセスしやすく、給排水作業がラクに行える。
ディテールにもこだわりを満載

運転席&助手席のレカロSR-Cシート(オプション)は、乗り降りしやすいフラットタイプのシートクッションがポイント。新色のサージグレー&メレンゲグレーが、居住空間のカラーリングと絶妙にマッチする。

キッチンキャビネットの側面には、メイン・サブバッテリーのコントロールパネルや各種スイッチ、ACコンセント、DCソケットを装備。

セカンドシートの乗員が快適に過ごせるように、シートの前方にはドリンクホルダー&小物入れ付きのセカンドボードが標準装備されている。

コクピット上部の19インチフリップダウンモニターは、オプション設定。見やすい角度に調整できるほか、折りたたんで格納することも可能だ。

室内の左右上部には、生活小物などの収納に便利なサイドシェルフが装備されている。天井とサイドシェルフ下部には、3タイプのLED照明を標準装備。温かみのある暖色系LEDで、室内を柔らかく照らし出す。

「乗る・寝る・積む」の3要素を極めたLBD200SLナチュラルデザインは、普段使いから車中泊&アウトドアレジャーまで活用できる、マルチパーパス仕様のキャンピングカー。今回紹介した2025年モデルは、1月31日~2月3日に幕張メッセで開催されるジャパンキャンピングカーショー2025に展示されるので、気になる人はティピーアウトドアデザインのブースでチェックしてみよう!
トラボイLBD200SLナチュラルデザイン 諸元
- ベース車両
- ハイエース スーパーロング特装車
- エンジン
- ガソリン2.7ℓ・2WD/4WD、ディーゼル2.8ℓ・4WD
- 車体サイズ
- 全長5,380mm/全幅1,880mm/全高2,285mm
- 定員
- 乗車定員7名/就寝定員4名
- 登録
- 8ナンバー(キャンピング車)
- 価格
- ¥6.380,000~